Tokyo Planetary Cafe

TOKYO FM  毎週土曜日  20:30−20:55  ONAIR パーソナリティ:篠原ともえ

ABOUT

「東京プラネタリー☆カフェ」では、毎週さまざまなゲストをお招きし、
星や宇宙にまつわるエピソード、
夜空を見上げながら聴きたいスターソングをご紹介。
また番組では、リスナーの皆さんから届いた星空エピソードも募集しています。
輝く星を眺めながら、お楽しみいただける番組です。

STAR NEWS

2025.02.15

GUEST
篠原勝之さん

2025.02.15
本日のスター☆ゲストは、ゲージツ家のKUMAさんこと篠原勝之さんです★

KUMAさんは、鉄やガラス、石などを素材に、光・風・土・水といった自然のエネルギーに呼応するダイナミックな造形が、国内外で制作・展示・常設されているということで…自然のパワーをたくさん作品にされています。お二人の出会いは、KUMAさんが2021年から奈良へ移住し始めた頃、篠原さんが奈良の工房にお尋ねしたのが最初とのこと。星や宇宙はもちろんお好き☆奈良の山奥にある古い農家に住まわれているということで、星がとってもきれい!中庭から見ると、瓦屋根の軒下で額縁のように星空が切り取られているんだとか♪ わかりやすいのは北斗七星やオリオン座。「星座は2つしか知らないけどそれで十分!無数の星があるけど、40億光年も先から光がきている。今こちらに届いているかもしれない、消滅しているかもしれない、でもその時間は届いていないんだな。俺の今と、星の今の時間はすでにずれている。そんなとってもいい時間を過ごしている」とKUMAさん。

そんな日々星に思いを馳せているKUMAさんがこれまでご覧になって印象的だった星空は…作品づくりのために訪れたモンゴルやサハラ砂漠の星空なんだとか☆「モンゴルの大地に寝っ転がっていると…宇宙っていうのは虫ピンで天幕に穴をあけてそこから光が差し込んでいるような感じ。そこへ人工衛星がすーっと交差点のようにいっぱい飛び交う。地面の下ではネズミがチィチィなくのが聞こえる。地面のチチチと空のブツブツと… どこの場所で見ても星って面白い!」とたくさん星について語ってくださいました☆

そんなKUMAさんなんですが、2月23日(日曜日)まで、 恵比寿にあるギャラリーLIBRAIRIE6にて 展覧会「花紅開宇宙(はなくれないうちゅうにひらく)」展を開催中です! もうタイトルからして宇宙ですね☆

日々、奈良で作られているたくさんの茶碗が並ぶ会場は、とても温かみのある空間。KUMAさんはそんな茶碗に「空っぽ」というタイトルをつけているそうですよ!「お茶を入れていても、飲み干せば空っぽ。空っぽってなんなのかな?茶碗は俺にとっては生きていることを感じる装置。これまで大きな鉄などを使って作ってきたけど、星空や青空、雲のゆくえなどを見るための装置を作ってきた。望遠鏡は遠くのものを近くに引き寄せるものだけど、俺の作品はここにいながら果てのものを感じる装置で、いわば心の望遠鏡。見ることによって、その人の見る時間を奪っている、危険なものだ!」とのこと。心の望遠鏡…そこから見える景色は、みなさんそれぞれに広がっています♪

ちなみに篠原さんが実際にご覧になって気になったのは、「茶碗の中に天の川のようなキラキラの色が浮かび上がっていて、声が出てしまうよう!」というこちらの作品。「鉄と石の粉末を塗りつけて炉に入れたら温度が上がりすぎて穴が空いちゃった。その穴を傾けて、穴を開いていない方で茶をたてて飲むと、茶碗越しに空が見える!そういう装置」とKUMAさん。

指差す先の、こちらの穴ですね♪ここから見える空を想像するだけでも楽しいです☆

展覧会「花紅開宇宙」展は月曜・火曜がおやすみです。ぜひ足を運んで、あなたにぴったりな心の望遠鏡を見つけてみてください!ということで最後にお届けした曲は、ちあきなおみさんの「夜間飛行」でした。こちらはKUMAさんがパレスチナに行かれた際、ちあきなおみさんのテープを持ち込まれて聴いたという思い出の1曲。「砂漠で聴くにはちあきなおみだ!」と思われたそうですよ♪ ということで、まだまだ来週もたくさんお話伺います!お楽しみに☆

♪ Spacecraft/ BE:FIRST


♪ 夜間飛行 / ちあきなおみ

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篠原 ともえ

デザイナー・アーティスト / 東京都出身
文化女子大学短期大学部服装学科デザイン専攻卒。
幼少の頃から星や自然を愛し、学生時代に天文部へ所属。
2012年からTOKYO FMにて 当番組パーソナリティーを担当。
2023年 当番組オリジナルロゴをデザイン。