「宮古島の伝統の踊り『クイチャー』」
沖縄との伝統芸能と言えば、まず思い浮かべるのは「エイサー」である。宮古島のホテルイベントなどでも披露している。しかし!宮古島には「クイチャー」という島の踊りが存在するのだ。島の若者達が忘れかけてしまっている島の伝統があるのだ。次世代に伝えるべく「クイチャーフェスティバル事務局」が結成された。実行委員長は宮古島を代表するミュージシャン下地暁(しもじ・さとる)氏。私は光栄にもお会いすることができ、話を聞くこともできた。クイチャーは楽器を使わず誰でも踊れる言わばストリートダンスのようなもの。決り事は足で大地を踏みしめ手を叩くことと「ヒヤサッサ」というかけ声。
そして昨年2002年にクイチャーフェスティバルを開催した。実はずっと以前から伝えるタイミングを狙っていて、昨年は人頭税廃止100年にあたり、当時はきっとその喜びをクイチャーで表現したのではないか、そして先人に感謝の意も込めたと言う。世界的に悪評が高い人頭税とは、琉球王府が宮古島や八重島諸島の人々に課した税金で、宮古島では琉球王国崩壊後明治36年まで続いた。15歳から50歳までの男女が対象で143cmの人頭税石に達したものに課せられたもの。実際に見たが、石の高さは低く、税金の過酷さそして悲惨が身に染みてきた。きっと心ゆくまでクイチャーで踊り明かしたことだろう。今年も開催予定だという。今年は絶対体験したいと計画中!実は来週久しぶりに訪れることができそうなのだ。今度は何を私に見せてくれるだろうか・・・
(完)