9月30日(日)までは「平成30年 秋の全国交通安全運動」期間。
先週に続いて警察庁 交通局 交通企画課 渡辺友佳子さんを迎えて
「平成30年 秋の全国交通安全運動 後編」
重点ポイント4つのうち残る2つを紹介しました。
               

3)全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底 

シートベルト「非着用」の事故死亡者数は「着用」の約15倍。
全ての席での着用が義務ですが、運転席と助手席では浸透した一方
後部座席での着用率は低く、特に一般道では4割弱です。





後部座席は安全だと思っている人もいますが
衝突の衝撃で車外に放り出されたり
運転席や助手席の人にぶつかる可能性もあります。

昨年、自動車交通事故で亡くなった人のうち
約4割にあたる520人がシートベルト非着用でした。
このうち後部座席で着用していなかった方が76人。
シートベルトは全ての席で着用しましょう。
       
そして、チャイルドシート。
6歳未満の使用率は、およそ7割。
チャイルドシートも不使用だと
事故に遭遇した時の被害に格段の差が出ます。
不使用の死亡者は使用者の約8倍です





子供の成長に合わせて
体のサイズに合ったチャイルドシートを買い替えて下さい。
「命」を考えれば、高い買い物ではないはずです。
        
チャイルドシートは誤装着も少なくありません。
シートベルトで固定しているチャイルドシートにぐらつきがないか
ハーネスが緩んでいないか、常に確認するようにしましょう。

助手席はエアバッグが作動すると子供に被害が及ぶ場合があるので
チャイルドシートはできるだけ後部座席に取り付けて下さい。
やむを得ず助手席に取り付ける場合はシートを一番後ろに下げて
チャイルドシートを前向きに取り付けてください。


4)飲酒運転の根絶

昨年の飲酒運転による交通事故は約3,600件。
約10年でほぼ半減しました。
しかし、近年は減少幅が小さくなってきています。

飲酒運転の死亡事故率は飲酒運転以外の8倍以上。
非常に高く、死亡事故は昨年約200件ありました。
何があっても飲酒運転をしてはいけません。







お酒が強い人でも、少しお酒を飲んだだけで
安全運転に必要な注意力・判断力が低下することがわかっています。

「気が大きくなり速度超過などの危険運転をする」、
「車間距離の判断を誤る」「危険の察知が遅れる」、
「ブレーキペダルを踏むまでの時間が長くなる」という影響です。

ドライバーの周りにいる人も注意を促しましょう。
お酒を飲まず他の人を自宅に送るハンドルキーパーを事前に決める。
または運転代行サービスを活用しましょう。

お酒は覚めたと思っても残っていることがあるもの。
飲み終えてから6時間以上あとに起こした死亡事故が
飲酒運転となった事例もあります。
        
車を運転する時は、それを考慮した飲酒時間、飲酒量を心がけてください。
お酒を飲んだ後、少し横になったくらいでは、アルコールは抜けません。
一人一人が「飲酒運転はしない させない」
という気持ちを持ち飲酒運転を根絶しましょう。




明日9月21日金曜日から30日日曜日までは
「平成30年 秋の全国交通安全運動」期間。

今週と来週は 警察庁 交通局 交通企画課 
渡辺友佳子さんに いま交通事故について 
気をつけるべきことをお話していただきます。





平成30年「秋の全国交通安全運動」のポイントは4つあり
今週は、そのうちの2点を、お聞きしました。


1) 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止

<子ども>

昨年1年間に交通事故で死傷した15歳以下の子どもは約4万人。
減少傾向にはありますが、減っているというだけにすぎません。
今なお多くの子どもが命を落とし、怪我を負っている事実を解消したいもの。

小学生の歩行中の死傷者は登下校中が約35%。
時期を見ると春に加えて10、11月に事故が多くなっています。
まさにこれからの季節、一層の注意が必要です。




        
子どもが交通ルールやマナーを学ぶことは大切ですが
「危ない」「気を付けて」といった抽象的な言葉では 
何が危ないのか? 理解できていないこともあります。

道路を渡る時は「まず止まる」、「右と左から車が来ないかをよく見る」、
「車が来ていたら待つ」という「止まる、見る、待つ」を合言葉に
子どもと一緒に道を歩きながら、安全確認の方法を実践しましょう。

また、子どもは大人の行動をよく見ています。
大人が交通ルールのお手本になるよう心掛けて下さい。


<高齢者>

65歳以上の高齢者の交通事故死傷者の数は約9万3,000人。
こちらも減少傾向にありますが、他の年齢層と比較すると、
事故にあった場合の死亡率は6倍以上もあります。

昨年は歩行中の交通事故で65歳以上の方が約千人亡くなっています。
特徴を見ますと「横断歩道ではないところを渡る」など
高齢者自身も交通ルールを違反していた例が目立ちます。
また「夜間の道路横断中」や「自宅から半径500m以内」で
事故に遭うケースが多いです。





ドライバーの皆さんは、高齢者は歩く速度がゆっくりで
車に気付きにくい場合があることを理解し
年齢層に限らず、歩行者を見かけたらスピードを緩めたり、
一時停止をするなど、優しい運転を心掛けましょう。

反対に高齢者が運転者の時の問題もあります。
個人差はありますが、年齢を重ねるごとに運動能力は衰えます。
衝突の被害を軽減するブレーキなどを備えた
安全運転サポート車に乗り換えることも検討しましょう。





運転に不安を覚えるようであれば
お近くの免許センターや警察署に相談しましょう。
周囲は高齢者の運転環境に気を配りましょう。


2) 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止

交通事故件数は日没前後1時間が最も多くなっています。
特に10月から12月が多く、5月から7月の約3倍です。

<ドライバー>

ドライバーはヘッドライトの早めの点灯を心がけましょう。
歩行者や自転車をいち早く発見できます。
また、自分の存在を知らせることにもなります。
対向車や前を走る車がない状況ではハイビームを活用しましょう。


<歩行者>

歩行者は反射材をつけることで安全を得られます。
ドライバーから見て、反射材を着用している歩行者は、
着用しない歩行者より2倍以上手前で発見できると言われています。


<自転車>

自転車の運転者も早めのライト点灯を心がけましょう。
また、反射材を身に着けて自分の存在をアピールしてください。

自転車の事故では「一時停止」などを怠たるなど
自転車側に法令違反が認められる場合が多く見られます。
自転車も車両であるという認識を持ち、交通ルールを守ってください。

また、頭部が致命傷となって亡くなる事故が多くなっています。
ヘルメットを着用するようにしましょう。







来週月曜日は「敬老の日」。
高齢者の方たちには、いつまでも健康で、長生きをして欲しいもの。

一方でクルマの運転する高齢者も多いのが現代社会。
交通安全にも気をつけていただきたいと思います。

家族や身近に高齢ドライバーがいるリスナーの皆さんは、
何かの折りには、注意喚起をお願いします。
        




警察庁によると2年前、平成28年の、
75歳以上の運転免許証保有者数は 513万人 。
これは10年前、平成18年 258万人 のほぼ2倍。
この先はさらに増えて5年後には 613万人 となる推計です。

上記の数字は75歳以上。
「高齢ドライバー」は65歳以上を指します。
つまり実際にはもっと多くの高齢免許保有者がいるのです。

覚えておいていただきたいのは、
原付以上の車両を運転して事故を起こした数を
年齢層別に分けて10万人あたりで見てみると

 ^掬歸に多いのが16歳から19歳 およそ2,000人        
◆ー,紡燭い里20歳から29歳   およそ1,000人

同じ免許証保有人口あたりに起こす事故数は、
若者より高齢者のほうが少ないということ。





ただし、問題はあります。
原付以上の車両を運転して死亡事故を起こした数を
年齢層別に分けて10万人あたりで見たデータからわかります。
平成28年の警察庁資料では

75歳以上が圧倒的に多く7.9人
次に16歳〜24歳が7.2人
70歳〜74歳が4.5人
65歳〜69歳が25歳〜29歳と同じで3.8人

ここからわかるのは、
高齢者ドライバーが交通事故を起こしてしまった時、
死亡事故になる可能性は若い世代よりも高いということ。





1つ、驚く交通心理学の調査結果があります。
運転をしていて「事故を回避する自信がある」かどうか聞いたアンケート。
世代別でYES=「事故を回避する自信がある」という回答が
最も少なかったのは30代でおよそ10%。

反対に「事故を回避する自信がある」との回答が最も多いのが、
年齢別カテゴリーではいちばん上の70代後半の50%越え。
次に多かったのは70代前半の50%弱。
70代は半分が「事故を回避する自信がある」と答えているのです。

運転に自信がある一方で誰にでも老化はやってきます。
老化と運転について警察庁は以下の注意点を挙げています。

⚫ 視力が弱まって、周囲情報を得にくくなり,判断に適切さを欠くようになる
⚫ 反射神経が鈍くなること等によって,とっさの対応が遅れる
⚫ 体力の衰えで運転操作が不的確になり,長時間運転が難しくなる
⚫ 運転が自分本位になり,交通環境を客観的に把握することが難しくなる

家族や身近にいる高齢者を見ていて、
いま挙げたような行動が見られるのであれば、
十分な注意を促すように心がけてください。






ドライバーの皆さん
自分や同乗者が車のドアを開ける時
どのくらい安全に注意を払っていますか?

2014年のデータで
停まっている車のドアが開いて起こった交通事故は
2,325件発生しています。





走っている車ではなくても
ドアのぶつかった相手が子供や高齢者だったり
タイミングが悪かったりすれば大ケガや死に繋がりかねません。

交通事故総合分析センターが公表している
2014年の「ドア開閉事故」を もう少し詳しく見てみると
車のドアがぶつかった相手は多い順に・・・
     
自転車 67%
バイク 19%
歩行者  7%
その他  6%





歩行者も、もちろん危険です。
でも、自転車、バイクは、よりスピードが出ていますから
想像すると怖いです。


次に「ドア開閉」事故に
どのくらい人的要因が絡んでいるのかを見ると
2つの立場があります。

自転車やバイクなどドアにぶつかった側。
そして、ドアを開けた車側。

ドアにぶつかってしまった自転車・バイク側は
半数以上の52%の割合で「人的要因なし」でした。
落ち度はなかったというわけです。
一方でドアを開けた車側は96%が「安全不確認」。



 
   
この事故では車に「非」がある場合が圧倒的に多いということ。
具体的などんなドア開閉事故例としては


【ケース1】

平日の昼過ぎ 主婦のAさんは
通りの反対側の郵便局に用事があり道路左側に停車しました。
車から出る時に周囲の安全を確認せずドアを開けたため
右後方から時速30キロで走っていた原付バイクと衝突。
バイクを運転していたBさんは対向車線に投げ出され
全治50日の重傷を負いました。


【ケース2】

平日の午前中
Cさんはスーパーマーケットに買い物に来て駐車場に車を停め
車を降りる時、安全を確認せず運転席のドアを開けたため
右後方から時速10キロで走ってきたDさんの自転車に当たり
Dさんは転倒して頭部打撲のケガを負いました。

自転車を運転していたDさんは80代。
高齢者ということもあり、打ち所が悪かったらと思うと怖いです。
実際、平成26年には「ドア開閉事故」による死亡者はいませんが
遡ること10年の間にはた佑諒がお亡くなりになっています。



       

車のドアを開けたのが、ドライバーではなく、
同乗者だった時に、ドライバーの責任はどうなるでしょう?
責任を問われるか? 問われないか?

<答え>

ドライバーは責任を問われます。   
ドライバーは、自分はもちろん、同乗者がドアを開ける時も
交通に危険を生じさせないために必要な措置をとる義務があるからです。

ドライバーの皆さんは、自分がドアを開けて車を降りる時
周囲の安全をいまいちど、注意するようにしましょう。

そして、同乗者の降車時にも同じように気をつけ
安全を確認するよう同乗者に注意を促しましょう。



また、自転車や二輪車の運転者
さらに歩行者も「ドア開閉事故」に気をつけましょう。 

駐停車している車の中に人の影が見える時には
ドアがいきなり開く可能性があります。
        
ドアの近くを通過しないか
通過するとしても速度を落としましょう。
安全のための自衛も必要です。