もうすぐ新年度。
このタイミングでクルマの買い替えをした方
考えている方が全国にいるでしょう。

今日のテーマは「ドライブレコーダー」でしたが、
「ドライブレコーダーをとりつけようか?」と考えている方もいるでしょう。
今では安全運転を促してくれるツール。
今週はその効果をお伝えしました。





コメントは A PIT オートバックス東雲の浮田義之さん。





浮田さんによるとドライブレコーダーは車の必需品になりつつあるとのこと。
若い世代から高齢者まで世代まで取り付ける傾向があるそうです。

もともとドライブレコーダーは、万が一、交通事故に遭遇した時のため
運転手を雇用するタクシー会社や運送会社が業務車に搭載するものでした。
ドライバーに落ち度がなかった、少なかったことを証明するためです。

最近では、その本来の用途目的に加え、違う効果も考慮されています。
自分の運転する姿が全て残るので無謀な運転を抑制する手段となるのです。








ドライブレコーダーの進化には、目覚ましいものがあります。
以前は前方しか映らないタイプがほとんどでしたが、
今では後ろや横まで写せるものが主流だとか。
また、夜間の運転や街灯が少ないところでも
鮮明に映像が残せるほど画像のクオリティが上がっているそうです。
これらは煽り運転対策にもなるということで注目されています。





交通事故に関わった時や煽り運転に遭遇してしまった時の
自分の正当性を証明する手段として、煽り運転に遭遇した時に証拠として
ドライブレコーダーは、とても役立つツールとなります。
そのことを感じていて、まだ利用していていない方は、
利用を検討してみてはどうでしょう。







この春、高校の卒業前に自動車教習所に通って、
運転免許証を取得した人が、全国にはたくさんいるでしょう。
これからは、そんな方たちが若葉マークをつけて運転し始める時期。

でも、初心者ドライバーのみなさん、気をつけて下さい。
教官が助手席に同乗している教習所時代と
ひとりで運転する状況は大きく違います。
自分の責任と判断で危険を避けなければいけません。
      
そのためには、どんなことに注意して運転に臨むべきか?
今週は初心者ドライバーの注意点をお伝えしました。





初心者ドライバーが注意すること。
まず1つ目は、当たり前ですが「初心者マーク」をつけること。
若い頃は「初心者マークはカッコ悪い」と思うかもしれません。
でも、あなたの運転は、まだ危なっかしい状態。
初心者マークをつけていれば、
後続する車が意識して車間距離を空けてくれる、
行きあたったクルマが道を譲ってくれるなど、
周囲が危険を避けるよう動いてくれる少なからずあるはずです。





2つめは「クルマの操作方法を確認する」。
免許取り立てに乗る家のクルマや友人のクルマは、
教習所で運転していたものと、だいぶ操作が違うかもしれません。
ギア、サイドミラーのスイッチ、ハザードの位置、ワイパーの作動、
走り始めてから分からないとパニックに陥るかもしれません。
乗る前に、ひととおりの操作を確認しましょう。

3つめは「きちんとした乗車姿勢をとる」こと。
フットレストに足をのせて踏ん張った時に膝が曲がるよう少し深めに座ります。
そして、ハンドルと背もたれの距離を運転しやすいようシートの高さを快適な位置に。
ハンドルが近すぎると、力が入って方が凝ってしまったり、
シートが低すぎると視界が狭くなってしまったり、
安全な運転に支障をきたすことがあります。

4つめは「ミラーを見やすい位置に合わせる」。
バックミラー、ドアミラーを合わせるのを忘れて走り始めると
ミラーを見た時に、確認したいところが見えず、焦ってしまいます。
運転前に、自分にあったミラー設定をしましょう。





5つめは「時間の余裕を持つ」。
運転に慣れていない時は、道を間違えがち。
曲がろうと思ったのに、曲がり損ねることもあります。
それでも、何かの時間に間に合いたいとなると、
スピードを出す事態になってしまいます。
そんな状況を避けるために時間の余裕をもって出発するようにして下さい。

6つめ「乗り込む前にクルマの前後を確認する」。
2月最後の放送「危ない!クルマの死角」でお伝えしましたが、
運転席に乗り込んでしまうと車体より下に死角があります。
子どもがいたりでもしたら大ごと。
何かモノがあればクルマが傷つきます。
周囲に障害物がないか? 確認するようにしましょう。





7つ目は「運転に集中する」。
免許をとったばかりの時は、
さっそく友達と一緒にクルマで出かけよう!となるもの。
楽しいのはわかりますが、運転中なのにはしゃぎすぎたり、
大音量で音楽をかけたりすることは、注意力の低下につながります。
ドライバーは、同乗者の安全を守ることも、責任の1つ。
しっかりと運転に集中しましょう。
初心者ドライバーのクルマに乗る人も気遣いの気持ちを持って下さい。

8つ目は「できるだけ幹線道路を走行する」。
大きな道路はクルマの通行量が多い。走っている速度も速い。
はじめは怖いかもしれません。
でも、きちんと整備されていて、クルマの流れもあり、
戸惑うことが少ないという側面があります。
反対に狭い道路では、他のクルマとの間隔が近かったり、
歩行車や自転車が多かったり、時には飛び出してくる歩行者もいます。
細々とした危険を避けるためにも大きな道路を走ることをお勧めします。


子供たちの美術教育の高揚を図るとともに
交通安全への“思い”を広めることを目的に毎年開催されている
「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」。
去年の暮れに令和元年度の入賞者が発表されています。

今週はJA共済連 地域活動支援部 大野 祥平さんを迎えて
去年行われた第48回のコンクールについて紹介しました。
大野さんによると最新大会の応募総数は
小学生119,295点、中学生35,701点の計154,996点。

小・中学生が描いた交通安全ポスターには
その時々の交通安全についての「関心」が表れるものですが
『スマートフォンの使用マナー』が7年連続で最多。
また『高齢者運転・免許返納』を呼びかける作品が前年の約8倍に急増したといいます。

「自分のおじいちゃんやおばあちゃんに、
事故の被害者にも加害者にもなってほしくないという
子どもたちのメッセージが込められているように感じます」と大野さん。

また『アクセルとブレーキの踏み間違えに注意』や『あおり運転禁止』など
ドライバーに向けた作品が多く描かれたことも特徴だったといいます。





それでは、ここで受賞作品4点を紹介しましょう。
まずは内閣府特命担当大臣賞を受賞した千葉県の中学2年生の作品。



ながらスマホをしていた自転車と歩行者の事故現場を
地面から見るという画面構成が見る人を引きつける作品。
落ちているスマホに「スマホ見るなら前を見て」という
キャッチコピーが入っているところがユニークですね。
作品全体が暗い不穏な色調で表現されていて
ちょっとくらい大丈夫という軽い気持ちが誰かの命や幸せを奪い
自分の人生も台無しにするということを伝えているようです。


次は農林水産大臣賞を受賞した福島県の小学4年生の作品。



酔った赤ら顔でネクタイ姿のお父さん。
「ビール大好き」のタスキをかけパーティグッズでしょうか?
眼鏡・ヒゲ・帽子などをつけたまま手には車の鍵をぶら下げています。
楽しい宴会が終わり、クルマに乗って帰ろうとしているのでしょう。
しかし、後ろの車は目を吊り上げ、鋭い歯を剥き出しにして怒っています。
赤く「飲酒運転おことわり」とあり
車目線で飲酒運転の危険さをわかりやすく伝えたユーモアのある作品。
お酒を飲んだら絶対に運転してはいけないことを再認識させられますね。


次は警察庁長官賞を受賞した沖縄県の小学3年生の作品。



上の黒いクルマの男性運転手はこぶしを突き上げ
凄い形相で前を走る赤いクルマを威嚇しています。
赤いクルマを運転する女性は怖いのでしょう。
シクシクと泣いてしまっているようです。
煽り運転がニュースでよく取り上げられた去年。
そうしたニュースに敏感に反応したと思われます。
煽り運転による悲しい交通事故が
なくなって欲しいという願いがこもった作品です。


最後は文部科学大臣賞を受賞した鹿児島県の小学5年生の作品。



一転して明るい作品!
青空の下、通学路があって、横断歩道を渡る子供たち。
子供たちを見守る地域の交通安全ボランティアの方は笑顔。
横断歩道で停車して子供が渡るのを待つクルマも笑っています。
そして「思いやりの安全ロード」というメッセージ。
地域全員で安全な交通交通をつくろうと思わされる作品です。

大野さんは最後に、番組を聴いている大人の方には、
子どものよいお手本になっていただきたい、
安全運転に努めてほしいと話して下さいました。

これらの優秀作品は3月16日(月)から31日(火)までの期間
「JA共済交通安全ポスター展 子どもたちの願いをのせた山手線ミュージアム」と題し
JR山手線の電車1編成の中吊りや車内上部モニターなどに掲示する予定です。
また、JA共済のホームページ特設サイト内でも入賞作品を見られます。
 

電動アシスト自転車を利用する人が増えています。
ただ、ふつうの自転車に増して注意が必要。

今週は自転車安全利用コンサルタント 北方真起さんにお話を聞き
「安全な電動アシスト自転車の利用」についてお送りしました。





北方さんによると、国内の自転車数は約157万台。
そのうち電動アシスト自転車は約67万台。
4割以上を占めていると言われています。

過去10年間の自転車の販売台数は減少していますが
電動アシスト自転車は年々増加していて2倍以上になっています。

また、販売台数増加に比例して事故も増えています。
2018年の自転車関連事故85,600件は10年前から半減していますが
電動アシスト自転車関連の2243件は2倍。
死亡事故の割合も高いというデータが出ています。





「自転車の交通事故」と聞くと、
多くの方は自転車と車との間で起こった、
自転車が被害者となる交通事故を想像するかもしれません。
でも、注意を促したいのは歩行者相手に起こしてしまう事故です。

電動自転車のメリットはたくさんあります。
坂道、漕ぎ出し、特に子供を乗せていると重くなるので
そこをサポートしてくれるメリットがあります。
そのためにお母さん、お父さんの利用が増えています。

保育園の送迎や買い物、用事があって急いでいることも多く、
加速しやすいのでスピードを出し過ぎて事故に繋がっています。
スピートが出てしまうものですが、出し過ぎないように気をつけて。

そして、子供を乗せていたとしても自転車の通行は車道が原則です。
歩道を通るのであれば、車道寄りを徐行する。
歩道は歩行者のための場所であることを意識して
すぐ止まれるスピードで運転することを心がけて下さい。





電動自転車はふつうの自転車より重量があります。
車体自体で30?以上。2人の子供を前に乗せたとしたら親子3人で100?。
この重さに加えてスピードが出ていれば、北方さん曰く「戦車のようなもの」。
人にぶつかってしまった場合の衝撃はとてつもなく大きいのです。
利用者はその点を理解して利用する必要があります。

北方さんは自転車を楽しく安全に利用するために
3つの大切なことを教えて下さいました。


1.安全確認をしっかり行う

  左右だけではなく、前後の状況もしっかり確認して下さい



2.スピードを出しすぎない

  繰り返しになりますが電動アシスト自転車は
  ペダルを踏んだだけでスピードが簡単に出ます。



3.ヘルメットをかぶる
  
 「もしも」の時に自分のこと、子どものことを守るため
  ヘルメットをかぶる習慣を身につけましょう。





普及する電動アシスト自転車、
利用している方や、利用しようと思っている方は、
以上、お伝えしたことを心に留めて、運転して下さい。