全国の中学校・高校が臨時休校になっていますが、
本来なら新年度を迎えたばかりのこの時期、
新たに自転車通学を始めた学生がたくさんいたはず。

その人たちは緊急事態宣言が解除されると自転車で学校に通い出すでしょう。
でも、気をつけて下さい。中高生の自転車登・下校は、なかなか危険です。

今週は自転車安全利用コンサルタント 北方真起さんにお話を伺い
『自転車での登・下校に気をつけて』をお送りしました。





自転車関連の交通事故は全国的に減少傾向にあります。
少子化の影響で中高生の人数も減少しています。
そんな中で中学生・高校生自転車事故の割合は全国で増えています。

数で言うと平成30と死亡重傷事故に遭った人は1162人。
そのうち命を落とした人は19人いました。
時間帯別に見ると朝の7時台・8時台が最も多く、
次いで夕方4時台・5時台・6時台が多くなっています。
つまりは登・下校の時間。





北方さんによると気をつけてほしい事故例のパターンは大きく2つあります。

 〇故の多発箇所、裏道交差点の事故。
  その事故の相手方の大半は、車、そして出会い頭の事故がほとんど。
  ポイントとして「裏道」「出会い頭」「車」。


◆|羚眄犬加害者となる自転車が関連した死亡事故です。
  中高生の通学時の自転車事故のうち、全体の約2割が自転車側の中高生加害者。
  自転車事故と聞くと被害者のイメージを持つ方人が多いかもしれません。
  そうではないので、加害者にならないようにという意識が必要。



過去5年の「自転車 対 歩行者」事故を自転車運転者の世代別で見ると
10歳〜19歳が555人、36%と最も多くなっています。
北方さんから自転車を利用する中高生へのアドバイスは4点ありました。

 ー転車は車両であるという意識をしっかり持って利用する
  前後左右の安全確認をしっかりする。
  自転車乗用中のスマートフォン、ヘッドホンの使用は禁止。


◆,靴辰り整備点検を行う。
  ライトて点灯するか? ブレーキが効くか? 
  出会い頭の事故、加害者にならないためにも、この2点の確認は入念にする


 ヘルメットを着用する。
  ヘルメット着用の有無で死亡率を比べるとしていないほうが2.4倍。
  中高生になるとヘルメットをかぶりたくない割合が増えますが
  保護者の方も子供がヘルメットをきちんとかぶるよう促しましょう。

ぁー転車保険に加入する。
  これは子供自身がが行うことではないので保護者がしっかり行なう。



自転車保険の加入に関しては、
“義務化”されている都道府県も少なくありません。
その点、ご注意ください。

中高生はもちろん、他の世代の方も、
自転車に乗る時には充分に気をつけましょう。




いま、多くの小学校は休校になっていますが、
歩行中の交通事故による死傷者は7歳児が最多です。
交通事故総合分析センターのデータでは、
1994年から25年連続で最多を記録。
しかも、歩行中の子どもが重大な交通事故に遭うケースは、
もうすぐやってくる5月が最も多い。
そこで、今週は「新一年生の交通安全」をお伝えしました。





今回、コメントをいただいたのは
一般社団法人 日本自動車研究所 安全研究部 大谷亮さん。
交通心理士でもある方です。

新1年生の交通事故の危険性が高まる理由は、慣れない通学路を1人、
または、友達と歩かなくてはいけないという状況があると大谷さん。
新1年生は慣れない通学路を歩く中で目新しく、興味を惹くものが多く、
飛び出しなど衝動的な行動をしやすいモノがたくさんあることから、
事故の危険性が高まっているのではないかと考えられるといいます。
また、7歳児の場合は危険なモノを危険と感じにくい。
周囲の確認方法を知らない。身長が低いために危険なものが見えにくい。
といったことも、交通事故を高めている理由だと考えているそうです。





小さな子どもが事故に遭わないようにすることを考えると
多くのことを一度に理解することは難しいもの。
そこで、大事なことを要点を絞り、繰り返し教えましょう。

大谷さんによると、信号機、横断歩道のある道路を選んで横断すること、
さらに飛び出さないこと、横断の際は必ず周囲を確認することが大切。
周囲を確認することは、顔だけを周囲に向けるのではなく、
自分に接近してくる車がいないことを知ることが確認することだと、
子どもが理解できるように教えて下さい。

そして、子どもに交通安全について話す時には、
伝え方が大切だと、大谷さんは指摘します。
ポイントは3つ。

具体的なこと

主体的であること

継続的であること



小さい子どもは、まだ抽象的な内容を理解できません。
具体的に何が危険かを伝えることが重要です。
また、何を理解して、何が理解できていないのかを確認するため、
色々なことを問いかけることが良いそうです。
自分で考え、交通安全を自分ごととして捉えられるからです。
例えば、「道路を渡るときに何をする?」と質問して、
信号のある道路を渡る、止まる、周囲を確認するなどの
理解ができているのかを確認するということです。
さらに横断前に止まることや周囲を確認することは、
繰り返し実践しないと、なかなか習得できません。
継続的に色々な場面を想定して教えていくことが必要です。

また、お父さんやお母さんが、
子どもと一緒に通学路を歩いてみることも大切。
それも、ただ歩くだけでは不十分。
危険な場所をチェックして、何が危険なのかを子どもに問いかけ、
子どもが主体的に考えることを、うながしましょう。

また、大谷さんによると1年生の子どもが事故に遭いやすいのは、
子ども自身が安心しはじめる、ということもありますが、
保護者や学校などの見守りが終わる時期にもあたります。
1年生はまだまだ未熟なので保護者の見守りが欠かせないのです。






来週の水曜日、4月15日までは「令和2年 春の全国交通安全運動」期間。
先週に続いて 警察庁 交通局 交通企画課 渡辺友佳子さんにお越しいただき
その重点ポイントをお伝えする「後編」をお送りしました。

今週とりあげたのは全国重点ポイント3つのうち残りの2つ。
「高齢運転者等の安全運転の励行」と「自転車の安全利用の推進」。

「高齢運転者等の安全運転の励行」については、
最近は高齢ドライバーの事故を見聞きする機会が多くなりました。
高齢ドライバーは他の世代に比べてハンドル操作の誤りや
ブレーキとアクセルの踏み間違い事故の割合が高い。

年齢を重ねると体の機能が変化しますが、
長年の運転経験から、自分で気がつかない場合もあります。
家族や周囲に高齢で運転に不安を持つ人がいたら、
安全運転について話し合う機会を作るようにして下さい。





家族ということでいうと小さな子どもをクルマに乗せる
ドライバーのお父さん・お母さんはチャイルドシートにご注意を。

6歳未満の死亡事故で多いのが歩行中に次いでクルマに同乗中です。
その8割以上がチャイルドシート未使用か使い方を間違えていました。
チャイルドシートを使わなかった場合の致死率は正しく使った場合の10倍。
子どもの命を守るため、チャイルドシートは必ず、正しく使用して下さい。

また、体が成長しても大人のシートベルトでは危険なこともあります。
チャイルドシートには、乳児用、幼児用、学童用の3タイプあります。
子どもの体格に合ったチャイルドシートを使ってください。





最後のポイント「自転車の安全利用の推進」。
昨年、自転車に乗っていて事故に遭い、
亡くなったり、怪我を負った人は全国に約8万人。
そのうちの6割に、何らかの交通違反がありました。
また、自転車乗車中に交通事故で亡くなる高齢者が増えました。

自転車のルール違反は道路や交差点で
前後左右の安全確認をしないケースが最多。
また、信号無視や一時停止場所で停まらないケースも多い。

4月から通学や通勤で自転車を使い始める人もいます。
朝、先を急ぎ、安全確認を疎かにして自転車に乗るのは危険。





スピードが速いほど止まるために必要な距離が長く
ぶつかった時に歩行者が受けるダメージが大きい。
自転車通学の学生がいる家庭では
朝に余裕をもって家を出る心遣いをして下さい。

また、クルマとの事故では出会い頭の衝突が一番多く、
自転車で亡くなった方の多くは、頭に怪我を負っています。
子供だけではなく大人も必ずヘルメットをかぶりましょう。

一方で自転車は交通事故の加害者になることもあります。
過去に、小学生が自転車で走行中に歩行者と衝突、
怪我を負わせて賠償額が約9500万円となった例もあります。
万が一に備え、自転車保険もかけておくようにしましょう。

クルマやバイクを運転する時も、歩行者も、自転車に乗る時も、
充分注意して、交通事故がない社会を目指しましょう。




今年も「春の全国交通安全運動」が、
来週月曜日、4月6日から15日水曜日までの10日間実施されます。

今週と来週は、警察庁 交通局 交通企画課
渡辺友佳子さんに、その大切なポイントをお伝えします。

今回の重点ポイントは3つ。


<子供を始めとする歩行者の安全の確保>
        
<高齢運転者等の安全運転の励行>

<自転車の安全利用の推進>



今日はそのうち「子供を始めとする歩行者の安全の確保」について伺いました。
いま交通事故死亡者で最も多いのが「歩行者」です。
その歩行者が車との事故で亡くなった7割は道路横断中。
多くのケースで、横断歩道以外で渡る、
走行中や停止中の車の直前や直後で渡るなど、
交通ルールを守っていませんでした。





歩行者も交通ルールを守らなければ交通事故に繋がります。
横断歩道以外の道路の箇所でクルマはスピードを落とさずに走るもの。
渡ることはとても危険なので横断歩道がある場合は必ず利用しましょう。
横断歩道がない場合は十分に安全を確認してからにして下さい。


そして、4月から入学や進級を迎えた
子供たちも交通事故には十分気をつけてほしいところです。
特に小学生は学校生活に慣れ始める5月に
下校中や遊びに行くような場面での事故が最も多くなります。

事故の多くは飛び出しが原因。
道路を渡る時には必ず立ち止まる、右や左から車が来ないかよく見るなど、
お父さん、お母さんは子どもに繰り返し教えてください。





そして、いま大きな問題になっているのが、
信号のない横断歩道で一時停止するクルマが少ないこと。
横断歩道は歩行者優先が原則で安心して道路を渡れるべきところです。
ドライバーは横断歩道に近づいたらスピードを抑える、
横断歩道に人がいたら止まる、この2つを必ず守って下さい。

去年の交通安全ファミリー作文コンクールで
内閣総理大臣賞を受賞した八幡葵子さんはこんなこと書いています。


家の近くに信号のない横断歩道があります。
車がたくさん通るので、なかなか渡れません。
もっと大きく手をあげると、運転手さんが気づいて、
車が止まってくれるかなと思いました。

そこで夏休みに調べてみました。
まず、横断歩道の横で、手を上げずに立ちました。
100台調べて、止まった車はたったの5台でした。
次は、車がきたら、大きく手を上げました。
すると、100台中19台が止まってくれました。
でも、目の前をたくさんの車が通り過ぎていきました。
それでも手をあげない時より4倍くらいの車が止まってくれたので、
手を上げることは、大切なのだと思いました。

ー 中略 ー

私は、おじいさんやおばあさんが横断歩道の手前を渡ったり、
道路を斜めに渡っているのを、よく見かけます。
私は「どうして横断歩道を渡らないのだろう」と思います。
車の人がびっくりするからです。
びっくりして、アクセルとブレーキを間違えて踏んでしまうかもしれません。



歩行者もドライバーも、交通事故を減らすために、
ぜひ交通ルールやマナーを守ってください。