「自転車安全教育指導員」という制度を聞いたことはありますか?
交通事故発生件数のおよそ2割を占めるのが自転車交通事故。
その安全な運転を一般に教える人たちの資格を今朝は追跡しました。

一般社団法人 全日本交通安全協会
安全対策第二課長の原田和良さんによると
「自転車安全教育指導員」制度のスタートは昭和50年。

当時は国民の自転車保有台数の急増。
自転車関与の交通事故も増加していました。

自転車安全教育の必要性が指摘され
全日本交通安全協会に設けらました。

具体的には全国で行われている自転車安全教室の場で
自転車の正しい乗り方など安全指導に従事する人たちです。

40年が過ぎた今 自転車安全教育指導員は全国におよそ1万4千人。
特別の研修を受けて指導員を育成できる特別指導員が約900人。
合計 1万5千人ほどの指導員がいます。

資格取得のためは各都道府県交通安全協会による指導員講習を受講。
認定されるという形になります。
特別指導員については全日本交通安全協会が行う
特別指導員講習を受講する必要があります。

指導員になる人の中心は全国各地域の交通安全協会の関係者。
ボランティアとして活動している人が半数以上だということです。
その他 自治体の交通安全対策担当の職員 小学校等の先生
自転車販売関係の方々 交通安全教育に携わる警察官もいるとのこと。

行政・学校・警察関係で交通事故対策や交通安全に携わっている方は、
講習によって正しい情報を身につけ 自転車の安全な運転を指導できます。
この資格がさらに交通安全に寄与することに繋がるかもしれません。

自転車安全教育指導員が活躍する自転車安全教室は
地域によってさまざまなカタチで行なわれていますが
子供の交通事故防止の観点から小学生等対象とした教室が中心。
保護者も一緒に受講するものや中高生を対象としたもの
あるいは高齢者を対象としたものが行われています。

主には自動車教習所のようなコースや
一般道路を再現したような模擬コースで
交通法規にのっとった正しい自転車の乗り方
安全な乗り方を指導しています。
あるいは座学を組み合わせたものなど多種多様。

自転車交通教育指導員という制度を覚えておいてください。
お父さん・お母さんの立場にある方には
地域の自転車安全教室に親子で参加し、
考えるきっかけづくりとすることをお勧めします。


明日から12月。
冬の運転は雪や道路の氷結に気をつけましょう。
一般道よりも速いスピードで走る高速道路はなおさらのこと。
今週は先週に続いて「冬の高速道路の安全」の後編でした。





冬に訪れる雪や道路の凍結といった環境条件。
これは他の季節とはまったく違います。
運転時の危険も格段とUP。

今回 コメントを放送したNEXCO中日本
保全企画本部 交通チームの上松慎平さんによると
日頃から心がけてほしいのは3つのこと。

1)前をよく見て運転する

2)安全な速度を守って走る

3)前の車との車間距離をとる


雪が積もった あるいは凍った路面は滑りやすいもの。
ハンドルが思うように効かないことが往々にしてあります。
急ハンドル・急ブレーキは絶対にしないように心がましょう。

NEXCO中日本のWEBサイトにはとてもためになる情報を掲載した
「冬の雪道ドライブガイド」というページを設けられています。
そこで注意を促していることが場所や時間による道路環境の変化。

特に橋の上やトンネルの出入り口は気温が低くなり
その影響で路面が滑りやすくなる可能性が高くなります。
こうした場所に差し掛かる時は手前で十分にスピードを減速。
いつも以上に注意をして走行することが大切です。

昼間は路面が濡れていた状態の道路も
夜になり気温が下がれば凍ることも考えられます。
朝や晩の走行は 昼間とは状況が違うと考えましょう。
路面の状態を把握して状況に応じた運転を心がけて下さい。

積もった雪が踏み固められてできる路面
いわゆる「圧雪」は冬用タイヤを装着していれば走行できます。
しかし 普通の路面よりも滑りやすいので注意が必要です
比較的温度が上がった時に雪が降った時は
圧雪路面にはならず シャーベット状になることも。
溶けかけた雪にハンドルが取られすくなるので慎重になりましょう。





天気状況や道路状況の正しい情報をキャッチすることも大切です。
冬の高速道路は 雪の降りかたや積もりかたによって
速度規制が行われたり 通行止が行われるもの。

冬用のタイヤやタイヤチェーンを装着しないと走行できない
冬用タイヤ規制が実施される場合もあります。
道路上の道路情報板とよばれる電光掲示板で
そういった規制の情報表示をしているので
見逃さずに確認するようにしましょう。

他の季節よりも危険度が格段に高い冬の高速道路。
これからしばらく続く冬 安全運転を続けて下さい。





この1週間で全国各地は 本格的な冬の冷え込みになってきました。
これからの運転は 雪や道路の氷結に気をつけなければいけません。
一般道よりも速いスピードで走る高速道路はなおさら。
今週と来週は 2週にわたり 「冬の高速道路の安全」を追跡します。



 
 
コメントは NEXCO中日本 保全企画本部 交通チーム 上松慎平さん。
NEXCO中日本では WEBサイトで冬の高速道路の安全を丁寧に伝えています。

まずは 冬のクルマの装備について。
1つは「スタッドレスタイヤ」など冬用タイヤと装着すること。
高速道路には平野部区間もあれば山間区間もあります。
出発時の天気が良くても 走行中に雪が降ってきたり
雪が積もったエリアを通ることもあります。
滑り止め効果がある冬用タイヤを必ず装着しましょう。

また 突然の大雪に備えて
冬用タイヤより滑り止め効果がある「タイヤチェーン」
車の上に積もってしまった雪を落とすための「スノーブラシ」
鍵穴が凍る ワイパーが動かなくなる
凍結によるトラブル解決のためにの「解氷剤」
雪かきをする時に重宝する「スコップ」
雪にはまって動けなくなった場合に備えた「ロープ」
バッテリーの激しい消耗でエンストした時のための「ブースターケーブル」
こうしたものを車に準備しておくといいでしょう。





冬の高速道路の運転に際しては
入念な車の点検もしておくように心がけましょう。

「バッテリー」は寒さによって性能が低下します。
液量や比重や電圧の点検を行い バッテリー液の補充をしましょう。

「エンジンオイル」はオイル量や汚れ具合を確認。
低温ではオイルが固まりやすいので粘度も確認し補充や交換をします。

冬の道路は視界が悪くなりやすく ウォッシャーを使う機会も増えます。
寒さに強い寒冷地用の「ウォッシャー液」を入れておくと安心です。
補充する時は原液に近い状態で補充しましょう。

「冷却液」は濃度が薄いと低温下で凍結し
ラジエーターの破損につながるおそれがあります。
適性量の点検はもちろん 濃度が薄くなっていたら交換しておきましょう

雪のドライブでは使用頻度が増すワイパー。
「ワイパーブレード」が劣化していると汚れや雪をしっかり落とせません。
劣化の程度を確認し 必要に応じて早めに交換しましょう。





そして 冬のドライブに出かける時には、
ゆとりをもった運転計画を立てることを忘れてはいけません

雪が積もっていたり 路面が凍結している高速道路では
交通規制や除雪作業などを行っている場合もあり
思った以上に時間がかかることがあります。 

焦らず安全に走行できるよう早めに出発するなど
時間に余裕をもったプランを立てることが大切です。





来週は「冬の高速道路の安全」の後編をお送りします。
テーマは具体的な運転について。

 
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