冬至から1ヶ月過ぎましたが、日没時間はまだ早いですね。
今日の東京の日の入りは17時9分。

日が暮れて夜になった時、
みなさんと家族は反射材を身につけていますか?
今週は反射材の使用をスウェーデンに学びました。

コメントはスウェーデン発「Glimmis」という
反射材(リフレクター)を輸入販売する
大阪市 株式会社アルゴデザイン 代表取締役 伴 敏行さん。

日本の平成23年の交通事故に関するデータから
昼間と夜間の「歩行者」の危険を見ると・・・

⬛️ それぞれの「交通事故数」に占める「死亡事故数」の割合は夜が昼の3倍!

⬛️ 昼間の「交通事故死亡者」に占める「歩行者」の割合は2割
夜間の「交通事故死亡者」に占める「歩行者」の割合は5割!

それが、数字として表れているので意識が高いのでしょう。
スウェーデンのリフレクター着用率は成人で5割、12歳以下の子どもは9割。
そして、リフレクターを着けていない歩行者の死亡率は着けている歩行者の10倍にもなるとか。
これも周知されていれば着用率は高くなるはず!

ただ、だからと言って「何でもいいからつけなさい」というのは
大人はもちろん、子供にも通用しません。そこは北欧スェーデン。
可愛いリフレクターが普及しています。
バッグにつけても恥ずかしくない形やデザイン。
その1つが「Glimmis」。

スウェーデン交通局調べでは
夜間、自動車をロービームで運転しているドライバーが
歩行者を確認できる視認距離は平均25メートル。

車が時速80キロで走行している場合、
ドライバーが歩行者を確認し反応するまで1.3秒。
しかし「Glimmis」をつけていればロービームでは125メートル、
ハイビームだと450メートル手前から歩行者の確認が可能。
交通事故を避けことが可能になります。

伴社長が「Glimmis」と出会ったのはスウェーデンにて。
アルゴデザインはもともと北欧を中心に家具や雑貨を輸入販売する会社。
街で子供たちがカバンにぶらさげているものは知っていました。
でも、まさかそれが反射材だとは思っていなかったそうです。
しかし、あるフェアでそれが可愛らしいリフレクターだと知りました。
そこで、販売ライセンスをとり、輸入することにしたのです。

日本での販売価格も中心は600円ほど。
決して高くなく、種類は多彩。

スウェーデンですからムーミン!



おばけ



恐竜



デザイナーとのコラボもの




子供が好きなものが必ずあるはず。
反射材(リフレクター)は運転者に対する存在のメッセージであり
つける人の身を守ってくれるもの。
大人はもちろん、子どもには、ぜひともつけるようにして下さい。


今週はクイズ形式で冬に気をつけたい
交通安全についての情報をお伝えしました。

【出題1】

雪道のドライブ
前のクルマとの車間距離は道路が乾燥している晴天時の時と同じでよい
◯ か X か?


<正解> X 

道路は滑りやすい状態。
ふつうの状態よりも車間距離をとる必要があります。    
車間距離が狭いとスリップした時に追突の危険が増します。


【出題2】

雪道に撒かれる凍結防止剤がクルマに着いたままにしておくと
クルマにどんな影響が出る可能性があるでしょう?


<正解> クルマが錆びたり、シミができたりする  

凍結防止剤には塩分が含まれているので
車体に付着したままだと錆びやシミの原因になります。
早めに洗い流すことが大事です。


【出題3】

寒冷地でクルマを運転しているあなた。
駐車する時にブレーキに関して気をつけたいことは何?


<正解>パーキングブレーキを引くと凍結して戻らなくなることがある 

サイドブレーキ、ハンドブレーキのパーキングブレーキは、
寒冷地での冬に凍結して戻らなくなる恐れがあります。
そうなるとクルマは動かせなくなります。
寒冷地ではオートマ車はPレンジに入れて停めましょう。
必要であれば「輪止め」しておくこと。


【出題4】

雪が積もった坂道をクルマで上っているあなた。
・・・と、タイヤが滑って止まってしまいました
発進するためにアクセルを思いっきり踏み込むのは正しい? 間違い?



<正解> 間違い

雪道の上り坂でアクセルを踏みすぎるとタイヤがスピンするかもしれません。
摩擦で雪が溶けてもっと滑りやすくなる可能性もあります。
こうしたケースでは傾斜が緩やかな場所まで下がってゆっくりアクセルを踏んで発進すること。


冬の環境はちょっとしたことがクルマの安全な走行に影響しかねません。
充分に注意して下さい。


子供たちの交通安全に対する意識向上のため、
JA共済では小・中学生全国交通安全ポスターコンクールを開催しています。

昨年末に平成28年度の結果が発表されました。
今回はコンクールを担当する地域活動支援部
地域貢献運営グループ 岸智貴さんをゲストに迎えて受賞作を紹介しつつ
45回を数えたこの催しから見える子供たちの交通安全への意識を探りました。



交通安全ポスターコンクールの大賞作は12点。
内閣府特命担当大臣賞・農林水産大臣賞・警察庁長官賞・文部科学大臣賞の4部門があり
それぞれに小学校低学年・高学年・中学生から1人の作品が選ばれて12点です。

結果は同時開催されている書道コンクールの結果とともに
こちらの特設サイトから見られます。

http://social.ja-kyosai.or.jp/contest/winner_top.html

いずれの作品もポスターとしてのクオリティが高い。
交通安全についてのコピーはもちろん絵やデザインもとても上手です。
詳細は上記サイトで見てほしいのですがいくつかご紹介すると・・・

⭐️ 「明日へ結ぶ 命 シートベルト」

  ・命の字がシートベルトで描かれています


⭐️ 「やめられるよね おとな なら」

  ・おとなは赤文字
   背景の絵は群像劇のように多数の大人のシルエットが
   スマートフォンを持って歩いたり自転車に乗って行き交う姿

⭐️ 「だめっ!! あかしんごう」

   ・文字はみな赤文字 !は飛ぶ血のように描かれています
    信号は赤が強調され その隣には静止するかのような大きな掌


第45回に関して多かったのはスマホや自転車にまつわるもの。
第1回の頃は交通事故死者数が1万5千人を超えていた時期。
車に関するものが多かったそうです。

岸さんによると、交通安全ポスターコンクールに描かれるテーマは
その時々のニュースで伝えられている内容が大きく反映されているとのこと。
子供たちなりに考え、反応した結果が現れています。

車の運転をする立場にある方はコンクールの結果をご覧になり
交通安全への意識をさらに高めるようにしてください。
交通事故を起こす立場にあるのは大人。
子供は犠牲者になってしまう立場に置かれているのです。

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