秋冬にクルマでのお出かけ時に
フロントガラス/リアウィンドウ/ドアガラスが曇ってしまい
視界が悪くなり「怖いなあ」と思ったり
そのせいで危ない思いをしたことがある人は少なくないでしょう。

今回は JAF 東京支部 事業課交通環境係
金子力生さんにお話を伺い
油断大敵『窓ガラスの曇り対策』を追跡しました。





窓の曇り軽く考えてしまうのは危険。
曇りで視界が狭められて危険を見落とすこともあります。
公益財団法人『交通事故総合分析センター』の調べによると
2015年にクルマの窓ガラスの曇りが事故に繋がったケースは全国で32件。
少ないとはいえども事故は起こっているのです。





クルマのウィンドウの曇りは結露と似ています。
外気温が低く 車内の温度が高い時は
車内のガラス付近の空気が冷やされます。
暖かい方が空気中に水分を多く含んでいるので
水分が温度が下がることで水滴となりガラスに付着します。

対策の1つとしては
窓が汚れていると水滴がつきやすいのでキレイに掃除をしておく。
2つめは曇り止めスプレーを噴きつけておくこと。

ウィンドウの外側は視界のために拭いたりしますが
内側はついつい掃除をせずに放っておきがち。
日頃から時間がある時に拭いておく習慣をつけましょう。





ただ どれだけ予防をしておいても
冷え込みが強くなれば曇りが生じてしまうことはあります。

フロントウィンドウの曇り除去には「デフロスター」を使いましょう。
扇方の枠に縦に3本のラインが入っているあのスイッチ。
要は高い温度で強い空気をフロントウィンドウにあて
また乾燥した外気を車内に入れることで曇りを取り除くのです。

またリアウインドウの曇りは「デフォッガー」で除去。
長方形の枠に縦に3本のラインが入っているほうのスイッチです。
こちらは電熱線でガラスを暖めて霜や曇りを除去する仕組み。

曇り始めた時に ちょっと寒さを我慢をして
窓を開けて思いっきり外気を入れるのも曇り取りとして有効です。





横断歩道の歩行者用信号にあるピクトグラム(人型の模様)。
日本では取り立てて名前があるわけではありません。

でも ドイツは違います。
子どもから大人まで誰もが歩道車信号にいる’人’の名前を知っています。
彼の名前はアンペルマン。

ドイツ語で「ampel(アンペル)」=「信号機」。「mann」=「男」
直訳すれば『信号男』。





ただの信号のピクトグラムではありません。
交通安全のシンボルとしてキャラクターして地位を確立。
さまざまなグッズにもなっています。






 
     
日本初のフラッグ・シップ・ショップ「AMPELMANN Shop 白金高輪」
2013年には渋谷に「AMPELMANN Shop Tokyo」をOpenした
株式会社アナザー・ビー 取締役 森武昭さんによると
アンペルマンの発祥は1969年の旧東ドイツ。

モータリゼーションによる交通量の増加に伴って交通事故が増える中
歩行者を守るため わかりやすい信号機のデザインとして誕生しました。
キュートで可愛いフォルムは交通心理学者 カール・ペグラウさんの考案。
喋らなくても表情や身振でわかることが万人に受けるポイントになりました。

時は流れて1989年にベルリンの壁が崩壊。
社会主義国だった東ドイツは民主化し
西側に編入される形で東西ドイツは1つになりました。
ドイツ統合で多くの東ドイツ文化は消滅します。
アンペルマンも同じ運命を辿るはずでした。
ところが新生ドイツの国民はアンペルマンを救ったのです。

今のアンペルマン社の代表とペグラウ氏が一緒に
廃棄された信号機のガラス や光る部分を使ってランプを製作。
それがメディアとかに取り上げられて復活運動がベルリンで起こりました。
旧東ドイツ時代のアイデンティティで残るものがほとんど無い中
旧西ドイツの人たちも良いものを残し 交通事故を減らそう
そんな思いで復活運動に参加したといいます。








ドイツ統一後にメルケル首相は復活する条件として
男女平等の考えのもと女の子の信号機も作るように命じました。
今ではアンペルマンには女の子のキャラクターもあります。

日本の歩行者信号のピクトグラムも全国統一のキャラクターにすれば
子供たちやお年寄りの心の中にも強く残って 
いま以上に交通安全の意識が高まるかもしれませんね。





『ヒヤリ地図』を知っていましたか?
コミュニティに潜む交通事故の危険情報を共有。
時に危険な環境の改善提案まで行う施策。
これを契機にもっと全国に広まることを期待します。

発案者は千葉大学 名誉教授 鈴木春男さん。
長年 交通安全教育に携わっていらっしゃった方です。





鈴木先生によると 交通安全教育は教える側が一方的に
どうすれば安全かということを講義形式で教えても成果は上がりません。
学ぶ側が自分から参加、体験、実践する中で効果が現れるもの。
鈴木さんは以前からこのことを訴え
そうした交通安全教育が行われることに尽力してきました。

その中で20年前に生まれたのが「ヒヤリ地図」。
鈴木さんは交通の研究機関「国際交通安全学会」で
プロジェクトのリーダーとして「高齢者の生活と移動」を研究。
交通事故の危険から高齢者を守る施策として考案したのです。

「ヒヤリ地図」作成には地域の住民たちが参加します。
それぞれのヒヤリ体験を地図の上になんらかの形で表現。
例えば歩いていてヒヤリとした場所には赤いシールを貼る。
自転車に乗っていてヒヤリとした場所には黄色。
車を運転していてヒヤっとした場所には青というように。

すると地域の中でヒヤリ体験の多い場所が浮かび上がります。
この情報を地域で共有し対策を講じて安全なまちづくりを目指すのです。

時には「ヒヤリ体験」が多かった場について体験談を話し 聞く会合を開きます。
時には みんなで現場を見て どうすれば「ヒヤリ体験」が無くなるか話し合います。
その結論を警察や道路管理者に聞いてもらい改善に役立てます。

また出来上がったヒヤリ地図は公民館ような公共の場に展示。
地域住民が地図を見てどこが危ないか確認できるようにして
さらに自らのヒヤリ体験も地図に盛り込んでもらえるようにします。

街には少なからず交通事故が起きやすい場所が存在するもの。
事故にならなかった事象を収集することで 来たるべき危険を回避する。
「ヒヤリ地図」は間違いなく 地域の交通安全に有効な手段と言えるでしょう。





«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 144 | 145 | 146 |...| 188 | 189 | 190 || Next»