2つにスプリットした2017年のゴールデンウィーク。
今日はまだ、帰省する人、旅行に行く人がいるでしょう。
そして、これから週末にかけては、出先から家に戻る人が増えます。
実家で家族や友人とお酒を酌み交わした旅先で遊びまわった、
その帰りの運転はまぶたが重くなりがち。
今週は睡眠専門家医 坪田聡さんのコメント・監修で
「居眠り運転をしない方法」をお伝えしました。
こんなデータがあります。
(日 本) 居眠り運転が原因だと特定された事故 ➡︎ 交通事故全体の3%
(アメリカ) 不眠や疲労が関係した事故 ➡︎ 交通事故全体の41% 〜 54%と推定
数値がずいぶん違いますが、
居眠りが直接、交通事故に繋がったというものでなく、
“「疲れ」や「眠気」が事故に関係したかもしれない”という数字なら、
日本も、もっと割合が高いかもしれません。
別のデータでは・・・
人身事故全体に占める 死亡事故の割合は1.2%
居眠り事故に占める 死亡事故の割合は5.9%
その差は5倍! 居眠り運転に注意すべきなのは歴然です。
データから弾き出された居眠り運転事故に見られる多い「傾向」は。
25歳以下の男性/交代制勤務で夜の労働時間が長い/
海外への出張や徹夜が多く体内時計が乱れている/
20 〜 24歳の若い人が多く 次いで30 〜 39歳 3番目が50 〜55歳/
居眠り運転事故を起こす時間帯で多いのは午前3〜4時と午後3〜4時/
上記の特徴に当てはまった人は要注意!
当てはまらなかった人も、寝不足だったり、疲れていれば、眠くなるはず
眠くなれば、そのことを自覚すると思いますが、
運転状態がどんなふうになってきた時に注意が必要かというと。
⬛️ 車の運転が集中出来なくなったりボンヤリする
⬛️ 信号や交通標識や高速道路の出入り口を見落とす
⬛️ 助手席とか同乗者から見て瞬きの回数が増えたり減ったりする
⬛️ 車がフラフラして車間距離が縮まる
こうなったら眠気を覚ました方が良い状態。
眠気を覚ますために有効な手段はさまざまな刺激です。
【ガムを噛む】
【車を停めて歩く】
【歌を歌う】
【同乗者と喋る】
【光を浴びる】
【冷たい風を浴びる】
そして、やはり状況が許すのであれば睡眠をとることが必要です。
熟睡してしまうと仮眠とはいえません。
直角から30度ぐらいにシートを倒したぐらいにして寝た方早く目覚めます。
仮眠の時間は10 〜20分ぐらいが目覚めがスッキリします。
仮眠を取って目が覚めた後にコーヒーを飲む人がいますが、
カフェインを摂取してから覚醒効果が出るまでは2、20分かかります。
20分仮眠を取るなら寝る前にカフェインを摂ると起きたあとにスッキリします。
同乗する方はドライバーに気遣いを!
安全、無事に家に戻って2017年のゴールデンウィークを楽しい思い出にして下さい。
もうすぐゴールデンウィーク。
免許を取り立てなのに、あるいは、ふだんはあまり運転しないのに、
車で旅行に行く、旅先でレンタカーのハンドルを握る、という方もいるでしょう。
交通事故を起こしてしまっては楽しい旅行も台無し。
ましてや、誰かを怪我させたり、自分たちが怪我をしては台無しどころではありません。
先週は運転に不慣れな人の交通事故例は、どんな原因が多いのか追跡しました。
今週は安全な運転をするためにおさえておきたいポイントを
交通事故のない社会を目指して交通教育事業などを行う
株式会社ムジコ・クリエイト 東京営業所 所長の野藤智さんに教えていただきました。
【ポイント? 運転者は2人以上で出かける】
免許を取って間もない人には、まだ運転に未熟な部分が少なからずあります。
長距離運転で出掛ける時には出来るだけ1人では出かけないようにして下さい。
運転に疲れても、交代をしてもらえるからです。
運転に不慣れな人は慣れている人より疲れる。
疲れれば「集中力が落ちる」「注意力が散漫になる」「反応が遅れる」。
交通事故に結びつく危険性が高くなります。
【ポイント? 夜間の運転に気をつける】
初心運転者による事故の中で多いのが夜間に起こす事故。
ヘッドライトが照らす範囲のみで情報を取る事になるので、
経験が少ないことから危険予測能力が低く、
情報を見落として事故になる可能性は反対に高くなります。
夜間の運転はハイビームが基本だということをお忘れなく。
ロービームはすれ違い用前照灯。
対向車がある場合や前を走る車がある時に使うものです。
【ポイント? 運転計画を立てる】
出発時間、走っている時間、休憩を取る場所、食事を取る場所、
計画を立てる事でこれからどれ位の時間が必要になってくるか?
認識している情報を踏まえて途中での計画修正も可能です。
こういう事が出来ないと無理矢理目的地に着こうとして、
必要以上に速度UPや無理な追い越しをしかねません。
【ポイント? カーナビがわりのスマホは自分で見ない】
カーナビの代わりにスマートフォンを使っている場合、
カーナビと比べてかなり画面が小さくなります。
それによって画面を注視するというような事になってはいけません。
法律上、カーナビの画面を注視することは違反行為。
運転者は運転に集中し助手席の人に画面を見てもらって下さい。
【ポイント? 同乗者の言葉に踊らされない】
「もっとスピード、上げられないの?」「前の車、追い越しちゃえよ。」
友だちが集まって出かける旅行ではそんな言葉があがることもあるかもしれません。
そういう声に惑わされて技量以上の運転をすれば、もちろん事故に繋がります。
断る勇気を持ち、自分の技量を正しく把握して運転して下さい。
それが、まず事故を防ぐ方法です。
GWに運転する、不慣れなドライバーの皆さん。
以上を忘れずに、楽しい休日を過ごして下さい。
新年度から運転免許証を手にして車の運転を始めた!という方が、
全国にはたくさんいることでしょう。
また、生活環境が変わってペーパードライバー返上。
車を運転するようになった! という方もいるでしょう。
免許をとって1年未満の初心運転者、それに準ずる運転者は、
運転に慣れたドライバー以上に、安全な運転に注意する必要があります。
今回は日本交通事故鑑識研究所 代表取締役の大慈彌拓也さんにお話を伺い
「初心運転者の注意事項」を追跡しました。
大慈彌さんによると、最近は免許をとる人が減少。
初心運転者も減って全運転者との事故発生比率の差がなくなってきているとのこと。
しかし、過去のデータを見ると、例えば平成14年の運転者10万人あたりの事故件数の比較では、
初心運転者の事故発生率は全運転者との比較で約1.7 倍 。
運転に慣れない人は、気をつけなければいけないことが、わかります。
それでは、どんな環境下で初心運転者が交通事故を起こしているのか?
気をつけてほしいのが「夜間」「カーブ」。
平成14年のデータよると、
初心運転者の昼夜別の事故発生率と全運転者の昼夜別の事故発生率を比較すると
初心運転者の夜間事故発生率は全運転者の約1.4倍。
初心運転者の道路形状別事故件数と
全運転者の道路形状別事故件数を比較すると
初心運転者のカーブでの事故数は全運転者の約1.6倍となっています。
他にも全運転者と比較して初心運転者の事故原因で目立つのが・・・
最高速度違反 約1.9倍
運転操作不適 約1.5倍
脇見運転 約1.2倍
これらの数字の元にあるのはドライバーの経験値の低さ。
経験を積んでいないので慌ててしまう。
しかも、初心者ドライバーは初心者なりには慣れてくる。
そこに「漫然」という部分が出てきてしまう。
そこがまた事故を誘引するというケースが多いのではないか。
大慈彌さんは指摘します。
そして、慌てないために大切なのが運転する車について把握すること。
例えばハザードを点けようと思っても、どこにハザードスイッチがあるかわからない。
ワイパーの動かし方がわからない。
必死になっているうちに脇見運転となって事故を起こしてしまう。
そんなケースが少なからずあるそうです。
そして、たとえ道を間違えたとしても慌てる必要はありません。
慌ててパニックになることで交通事故の扉が開かれてしまいます。
心に余裕を持つことが、交通事故を避ける第一歩です。
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