日本列島は関東甲信地方まで梅雨入り。
雨の季節。車の運転はいつも以上に気をつけましょう。
そして、事故に繋がる交通ルールの違反にも注意しましょう。
それには何が交通違反なのかという知識も必要。
今週と来週は『気をつけて! 実はそれって交通違反』。
去年の暮れ 3回にわたり 放送した企画の続編です。
コメントと監修は
東京 麹町 みらい総合法律事務所 吉田太郎弁護士です。
今朝の『実はそれって交通違反』は3つのケース。
【水や泥をはねる運転は交通違反】
吉田弁護士のコメント
道路交通法は71条1号で
車両の運転者はぬかるみや水たまりを通行する時には
泥よけ機をつけて または徐行するなどして
迷惑を及ぼすことが無いようにしなさいと定めています。
泥よけは 今の時代の車はそう無いと思いますので、
ぬかるみや水たまりを見つけた時には避けられるのであれば避ける
避けられないなら一時停止して歩行者や自転車運転者をやり過ごしましょう。
これは 道路交通法上の罰則の内
罰金としては5万円以下という高めの金額が定められています。
罰金に至らなくても 反則金6,000円がかかります。
お金の問題もありますが、泥を跳ねられたり、水をかけられたりしたら、
非常に気分が悪いと思いますし、
そこから、あらぬトラブルにもなりかねませんので、
よくよく注意して運転したいですね。
【追い越そうとしている車を邪魔することは交通違反】
吉田弁護士のコメント
道路交通法27条1項で追い越されそうな車は追い越し車に対して
後ろまでついた段階で速度を増してはならない
邪魔をしてはいけませんと定められています。
後ろの車が追い越そうとしているのに追い越される車が同じ様に速度を上げると
後ろの車がいつまでたっても追い越す事が出来ないという事になって、
あらぬトラブルを招きかねません。
特にお互いがスピードを上げるとなると事故を招きかねない。
後ろの車が追い越そうという時には
素直に気分よく追い越させてあげるという事が重要です。
【ドアの危険な開け閉めは交通違反】
吉田弁護士のコメント
特に後ろのドアを急に開けると
例えば その後ろから自転車やバイクが
通行しようとしている時にぶつかってしまいかねません。
急にドアを開けることは非常に危険です。
道路交通法の71条4−3により 安全を確認しないでドアを開いたり、
または車から降りないようにしなければなりません。
あるいは同乗する人も安全を確認せずに
ドアを開けたりしてはいけないと定められています。
以上 今週は3つの交通違反になってしまう行動をご紹介しました。
来週も『実はそれって交通違反』は続きます。
今日から6月
日本列島は もうすぐ梅雨の季節
関東甲信越の過去3年を見ると 梅雨入りと見られた日にちは
6月5日/6月3日/6月5日 梅雨はもうすぐそこということでしょう
雨の日は交通事故が起こりやすいもの
特にスピードを上げて走っている高速道路は危険です
雨の日は晴れの日より
どのくらい交通事故の起こる割合が高くなると思いますか?
首都高速道路の調査で
それぞれ1時間あたりの事故件数を算出したところ
雨が降っている時は晴れている時の「5倍」という数字が出ています
雨の日は気をつけなければいけないということがわかるでしょう
今回、お話を伺ったのはJAF東京支部
事業課交通環境係 金子力生さんでした
雨の高速道路に気をつけなければいけない理由の1つは視界が悪くなるから
時速約40kmの時 人間の視野は約100度
それが時速約130kmになると 人間の視野は約30度に
雨が降っていれば視界がさらに悪くなるので
事故が起こりやすい条件となってしまうのです
雨の日の高速道路が危険な理由の2つめは道路が滑るから
もっとも多い事故はスリップ事故です
高速道路を走行中のスリップにはさまざまな要因が重なります。
路面の水の量 / 出していた速度 / ブレーキを踏んだ加減 / タイヤの状態
JAFのユーザーテストで 新品タイヤと二分山のタイヤで
時速100kmで走っていた時にどれだけ停止距離が変わるか比較しました
新品タイヤでは47.6mで停車
それが二分山になったタイヤになると70.5mで停車
約1.7倍も停止距離が伸びるというデータが出ました
タイヤの溝の磨耗でそれほどまでにスリップするものなのです
降水確率が高く 高速道路を運転する時は
特に事前の自動車点検をきちんとやりましょう
タイヤの溝がしっかり残っているか 空気圧は大丈夫か
フロントガラスやドアガラスが油膜で汚れていないか。
ガラスの曇りを防ぐエアコンが効くかどうか確認して下さい
また 雨の日は、急がつく動作を控えて頂きたいと思います。
急ハンドル 急ブレーキ 急発進 スリップ事故の原因にもつながります
状況に応じた運転
スピ—ドを控える 車間距離を多く取る
視線を少し先に向けて自分の車の先の動きと状況を把握する
以上のことで 状況に応じた運転がしやすくなるはずです
これからの雨の季節 高速道路だけでなく
安全運転をいつも以上に心がけましょう
今年3月にNTT西日本が大阪府警察の協力を得て
これまでにない交通安全教育ツールを開発したと発表しました
今回 追跡したのは「VR自転車交通安全教室」
コメントは NTT西日本 ビジネスデザイン部 恩田壮人さん
企画と開発を統括した方です
NTT西日本が交通安全の自転車に関連する教材を開発した理由
それはNTT西日本がICT(Information Communication Technology)を用いて
社会の課題を解決することの手伝いをしたいと考えているから
本社のある大阪は交通事故が全国的には現象傾向にある中
自転車に関連する交通事故の割合が全国平均を上回っています
特に若年層による事故数が多いということがあり自転車の交通安全に着目したのです
「VR自転車交通安全教室」は3つの自転車事故発生状況をVRで疑似体験し
その危険性を自身の体験のように感じることによって交通安全の理解促進につなげるもの
スマートフォンで専用のアプリを起動
ヘッドマウントディスプレイを装着します
すると自転車と自動車の交通事故を
自転車の視点 自動車の運転者の視点 上からみたアングルで体験できます
恩田さんご自身に初めて体験した感想を伺ってみました。
「事故はこんなに突然起こるんだと思いました」
「車の視点では予想以上に自転車は死角に入って事故になってしまうのだなと」
「自転車で通勤をしている事もあり
同じようなシチュエーションが日常的にあるので
その時にきっちりと確認しよう
自転車を走るのは右側でなく必ず左側を走ろうという気づきになりました」
とのこと
バーチャルとはいえ 3DCGで再現された街並みの中で体験する
臨場感ある交通事故は いろんなことに気づきを与えてくれるのでしょう
「VR自転車交通安全教室」は
NTT西日本が開催するイベントや参加するイベントに出ます
また 今後は他に運営者がいる交通安全イベントにも
「引き合いがあれば、参加していきたい」と恩田さんはおっしゃっていました