千葉県八街市の小学生が通学路の「安全マップ」を作りました。
八街では昨年6月、トラックドライバーの飲酒運転により、児童5人が死傷する事故が起こりました。
「安全マップ」作成は、その事故とは関係ありませんが、
今週は子どもたち自身の交通安全への取り組みをお伝えしました。





「安全マップ」を作成したのは、八街市立 二州小学校と沖分校の5年生21人。
もともとは八街市の教育委員会が去年から行っている「学校安全 総合支援事業」の一環として
子供達が能動的に参加できるような交通安全教室を行いたいという考えから発案したものです。

マップ作りに利用したのは、立正大学 データサイエンス学部 
原田豊 教授が中心となり開発した「聞き書きマップ」。
「聞き書きマップ」はGPS・ボイスレコーダー・カメラ内蔵の端末で記録した
道路の危険情報をパソコン上の地図で編集、地図化できるソフトウェアで、
原田教授は「安全マップ」づくりにも協力しています。





安全マップ作成は、まず調査の前に学区を8つのエリアを設定。
各エリアにつき5つの危険な箇所を選びました。

その上で、この学区内には狭い道や車の往来が多い道が多いそうで
小学生たちは通学路でそういうところがどこなのか
携帯電話のアプリケーションを使って実地調査をしました。

そして、模造紙4枚分の地図上に付箋に書いた文字情報と写真を貼り付けて
子供の目線から見た、危険箇所、危険内容、犬を回避するために気をつけることなどを記載。

調査した子供たちは、この安全マップを使って、全校生徒の前で発表。
現在は校内掲示し、全校で情報を共有しています。





参加した子どもは、安全マップを作る学習を通して
毎日歩いてるところにたくさんの危険な箇所があることを知ったと言います。
「マップを活用して横断歩道ではしっかり手を挙げて渡り、
安全帽子をかぶって、自分の存在を知らせるようにしようと思います」と話してくれました。
また「ドライバーの方にはしっかりと周りを見て、必要な時にはスピードを落としてほしい。
地域や行政の皆さんにはマップを見て危険な場所を減らす取り組みを進めてほしい」とのことでした。





八街市教育委員会 栗原直行さんによると
今後は完成した安全マップの内容を充実させるために
PTA や見守りボランティアなど大人の意見を追加したり
市役所の方に見ていただいたりすることで道路整備の参考してほしいと考えています。
また、今回の取り組みは市内の他の小学校でも実践していきたいと考えているそうです。





こうした、子どもたちによる「安全マップ」づくり。
全国に広がっていくと、周囲のクルマを運転する大人の意識も、
さらにグッと引き締まっていくでしょうね。

番組を聴いてくださっている、お父さん・お母さん、
お子さんが通う学校に取り組みを呼びかけてみてはいかがでしょう?
地域の交通安全に一役買うことになると思います。

今回は 二州小学校5年生の 瀧口優人さん、細谷斗真さん、錦織穂香さんが
インタビューに答えて下さいました。ありがとうございました。

全国を走る道路の多くの部分は山間部を切り拓いて整備されてきました。
一方で、最近は野生動物が増加。
クルマに衝突する、轢かれる機会が増えています。
今週は「ロードキルに注意!」をお送りしました。





動物がクルマに轢かれる「ロードキル」。
日本で問題視され始めたのは2000年頃のことです。
高速道路では2002年のおよそ3万6千件が2018年には4万7千件に増加。
平均換算すると1日に全国で130件です。

モータリングライターの藤田竜太さんによると
高速道路では約4割がタヌキ。
平成29年度には、一般道を含めてタヌキは最大34万頭が犠牲になっています。

次が猫。NPO法人 人と動物の共生センター調べでは2019年に約29万頭。
これは猫の年間殺処分数の約10倍です。
猫が関わる事故は山間部よりもむしろ街中。
都市部を走行する時も「ロードキル」を意識すべきです。

その他、ウサギ、イタチ、キツネ、シカ、イノシシ、クマ、カメなども報告されています。
また、そうした轢死した動物を食べようとしてカラスや鳶が轢かれるケースもあります。
高速道路だと鳥類が27%がロードキルの対象になってるというデータもあります。





いま多くの野生動物が数を増やしています。
2018年での40年間でシカの分布域は2.7倍、イノシシは1.9倍に拡大。

例えば北海道におけるシカが関係する交通事故の発生状況は
令和3年中に4009件で前年比プラス498件。
5年連続の最多記録更新しました。
ロードキルの危険性は高まっていることが伺えます。





それではロードキルは人間にどんな危険が伴うのか。
例えば前述の北海道の鹿に関わる交通事故を見てみると
幸いなことに死亡事故は起きていませんが人身事故は2件発生しています。
いずれも鹿の飛び出しで急ブレーキをかけたクルマに
後ろを走っていた後続車が追突するというケースでした。

また、跳ねた動物や鳥がフロントガラスに当たって視界を奪われたり、
飛び出した動物を避けようとして急ハンドルや急ブレーキをかけたことで
対向車線に車が飛び出したり、縁石に当たったり、側溝に落ちたり、
後続車に追突されたり、横転するなどの事故は多数報告されてます。

これは北海道に限ったことではありません。
全国のどこを走っていても「いつ動物が飛び出してくるかもしれない」
という意識を持ってハンドルを握ることが大切です。

そして「動物注意」の標識を見かけたらスピードを落とす。
多くの動物は夜行性なので夜は積極的にハイビームを活用する。
闇に光る動物の目を見つけた時は要注意。





ロードキルは頭にあったが、
急に、動物が走行する道路に飛び出してきた!!どんな対処をするべきか? 

モータリングライターの藤田竜太さんによると
高速道路など速いスピードで熊や鹿など大型の動物にぶつかりそうになった時は
同乗者が怪我をする衝突エネルギーになりかねないので急ブレーキをかける。
フルブレーキをかけてABSが効くまでブレーキを踏み込む。
逆に小さい動物の場合は急ハンドルや急ブレーキで追突や転倒などのリスクを生じるので
動物の方に避けて!と願いながらそのまま通過することが一番ということでした。





運悪く動物に衝突してしまった時の対応は?
他の事故と同じように警察に連絡することが必要。
道路緊急ダイヤル#9910に連絡して報告します。

動物を保護処置したいと思うかもしれませんが
野生動物は感染症の危険もあるので素手では触らない。
イノシシやクマなどは親子連れの可能性があり
先に通過してた親が戻ってくるということも考えられます。
さらに倒れている動物が近くに行ったら急に暴れ出すことも考えられます。
衝突した個体には無闇に近づかず、安全な場所に車を停めて、
警察などが到着するのを待つようにしましょう。

また、車が大きく損傷してしまった場合は、
JAFなどのロードサービスの手配も必要になります。
ロードキルは単独事故扱い。車両保険が使える場合もありますが
車対車の限定保険だと修理費が下りないこともあります。
そのあたりを保険会社に相談する場合も保険適用には警察への事故届けが必要。
覚えておいて下さい。

水曜日から「令和 4 年 春の全国交通安全運動」が始まりました。
期間は4 月 15 日(金)まで。

今週は警察庁 交通局交通企画課の三浦 征大さんを迎えて
大切なポイントをお伝えする後編。
3つある重点ポイントのうち残る2つについて伺いました。





まずは「歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上」について 。
去年、交通事故で亡くなった方で一番多いのは歩行者。その多くは道路横断中。
ドライバーは歩行者保護の意識を持って運転する必要があります。

未だに信号のない横断歩道に渡ろうとしている歩行者がいるのに
一時停止しないクルマが多いことが指摘されています。
横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除いて
横断歩道の手前ではすぐ停止できる速度で運転しなければいけません。
その上で、横断しようとしている歩行者がいれば歩行者優先。
横断歩道の前で停止して歩行者に先に渡ってもらいましょう。





また、この「安全運転意識の向上」という重点ポイントには妨害運転、
いわゆる「あおり運転」を防止する呼びかけも含まれています。
運転をする際は心に余裕と「思いやり・ゆずり合い」の気持ちを持ちましょう。
それから「あおり運転」は自転車も違反対象になることを覚えておいてください。





それから去年、千葉県八街市で起きた飲酒運転による重大事故は記憶に新しいところ。
お酒を少しでも飲んだら、絶対に運転してはいけません。





最後の重点ポイントは「自転車の交通ルール遵守の徹底と安全確保」。
コロナ禍で通勤・通学の自転車利用者が増えました。
暖かくなって自転車で遊びに行く機会も多いと思うので気をつけて下さい。

自転車は便利な乗り物ですが自動車と衝突した場合は自分がケガをしたり
歩行者と衝突した場合は相手にケガをさせてしまうこともあります。





そして、自転車乗用中の死者・重傷者の大半は自動車との事故ですが
昨年は自転車側の約7割に交通違反がありました。

自転車は車道通行が原則。
道路標識があるなど、例外的に歩道を通行する場合には徐行する。
歩行者の通行を妨げる時は一時停止をしなければなりません。
夜間はライトをつける。自転車も車両ですので飲酒運転は禁止。
信号無視、一時不停止、安全不確認なども交通違反となります。
交通ルールとマナーを守って利用しましょう。

自転車乗用中に亡くなった方の多くは頭部に致命傷を負っています。
去年も死傷者の約 9 割がヘルメット非着用でした。
「大人も子供も自転車とヘルメットはセット」。
自身の命を守るためヘルメット着用を心がけて下さい。

ライトやブレーキ等の点検・整備はもちろんのこと
万が一の場合に備えた、自転車保険等の加入も大切です。





これから季節は春から夏へと向かいます。
くれぐれも交通安全には気をつけて楽しい毎日を過ごしましょう。

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