新年度になって間もない先週と今週は2週にわたって交通ルールの豆知識。
今回もJAFの協力のもとおとどけしました。
まずは、高速道路を運転中に急ぎの電話がかかってきました。
路肩に停車して電話に出たら・・・ これは違反です。
仮に自動車を停止させてからスマートフォンを使用した場合、
携帯電話等の使用禁止規定には違反しません。
しかし、高速道路を走行中に停止行為を行った場合は、それ自体が問題。
高速道路を走行する自動車は、法令の規定や警察官の命令
危険を防止するために一時停止する場合を除き、
停車または駐車してはならないとされているからです。
この駐停車には路肩での停車も含まれます。
故障など駐停車がやむを得ない場合は、路肩への停車が認められていますが、
電話を出るため停車することは、やむを得ない場合には該当しません。
高速道路で電話がかかってきた場合は、サービスエリアやパーキングエリアの駐車場など
停車・駐車が許可された場所に移動してから折り返し対応するようにしましょう。
次のシチュエーションは、Uターンしようと思っていたら、
右折の青矢印信号が点灯。そのままUターンしたら…
これは違反になりません。右折の青矢印信号の意味については
2段階右折が義務付けられている場合の原付バイクや自転車を除いて
車両等は右折とUターンすることができるとされています。
以前は右折矢印でUターンはできませんでしたが、
2012年4月1日に道交法が改正されてUターンも可能になりました。
続いては車線の意味。
黄色の実線と白の破線がある車線境界線。
車の走行をしていて、黄色側から車線変更するのはどうか?
これは違反。
黄色の実線で示される車線境界線は、車両に進路変更を禁止する道路標示。
この区間は車線をはみ出すことも禁止されます。
一方、白い破線の車線境界線は、はみ出しや車線を越えた進路変更が可能。
黄色の実線と白い破線が2本並んでいる時は、白色側からの進路変更はできて
黄色側からの進路変更は禁止されていることを示しています。
続いては、車線変更をしようと思ったところ、
移りたい道路との車線境界線は黄色い矢羽のデザイン。
これは、どうだと思いますか?
この表示は前方に進路変更禁止区間があることを示し
進路変更そのものを禁止する道路標示ではありません。
進路変更禁止区間の直前での進路変更は、渋滞や事故の原因となる可能性があります。
そのため、黄色い矢羽根の道路標示が現れた場合は、進路変更が必要な場合、
余裕を持って行いましょう。特に無理な進路変更は絶対しないように気をつけて下さい。
以上、2週にわたってお伝えした交通ルールの豆知識。
頭の片隅にきちんとしまって、これから安全運転に役立てて下さい。