昨日、気象庁が九州北部・関東甲信・北陸・東北南部の梅雨入りを発表。
日本列島は1ヶ月ほど続く、雨の時期を迎えました。

ハンドルを握る方であれば、少なからず実感しているはず。
雨の日の運転には、特に気をつけなければいけません。
今週はモータージャーナリスト 菰田潔さんに注意ポイントをお聞きしました。





雨の日は危ないと思っている方がほとんどだと思いますが、それは正解。
1ミリ以上の雨が降っている時間を調べると年間の5%程です。
ところが年間事故件数で見ると雨の時間帯は2016年は18%、2017年は18.5%。
1mm以上雨が降っている状態の5%に比べて3倍〜4倍多いというデータがあります。





では、どこに事故の原因があるかというと大きなものはスリップ。
路面が濡れていると、ブレーキが利き始めてから
クルマが止まるまでの距離「制動距離」が伸びます。

雨でなければブレーキを踏んで前の車に追突しないで止まれても
雨の日だと滑ってぶつかってしまう可能性があるのです。

ただ、制動距離を測る試験は急ブレーキで行います。
ふつうに走っている時には濡れた路面でも制動距離の長さはあまり感じません。
「なんだあまり普通と変わらないじゃないか」と高を括っていると、
本当に危ない瞬間がきて、急ブレーキを踏んだ時に思っていたように止まれない。
晴れの日とそんなに変わらないと思ってしまうところに落とし穴があると思って下さい。





そして、雨の日に特に気をつけたいのが、
速いスピードで走っている時に起きやすい「ハイドロプレーニング現象」です。
ハイドロプレーニング現象は道路にできた水たまりの上を走行した時、
道路の舗装面とタイヤの隙間に水があって車が浮いてしまう現象。
ハイドロプレーンは水上飛行機のことです。
水上飛行機のようにクルマが滑走してしまいブレーキもハンドルも効きません。

この時にパニックになってはダメ。
ゆっくりとアクセルを戻し、車の向きが違ったら、
行きたい方に少しだけハンドルを切って待っていると、
その状態が終わった時に、また操作できるようになります。

思いっきりハンドルを切ったりすると状態が戻った時に
勢いよくそっちに向かってスピンしてしまうので要注意。

ハイドロプレーニング現象が起こらないようにするには、
1つはスピードを出さないこと。
さらにきちんと溝のあるタイヤで走行することです。





また、雨天ではどうしても悪くなる視界。
正確な情報をキャッチするためにも、
より良好な視界を確保するように努めましょう。

特に大事なのが小雨でも雨が降ってきたらヘッドライトをつけること。
また、ウィンドウを曇らせないため菰田さんがお薦めなのがクリーンビュー。
内側の曇りは内側につけてタオルで拭き取る、
外側は油汚れなどは取れるので視界がクリーンになります。
そして、走行中に内側が曇ってしまった場合には、
クーラーで除湿することで水滴が付きにくくなります。





視界が悪く、滑りやすい梅雨時の運転。
充分に注意して下さい!


今週は先週に続く「つい、やりがちな危険運転」後編。
コメントはJAF東京支部  事業課 交通環境係  高木 孝さんでした。





最近マイカー利用が増えたみなさんは、
お伝えする内容に気をつけてハンドルを握るようにして下さい。
日頃、クルマに乗ってきた方も改めて自身の運転を省みて下さい。

薄暗くなると自動でヘッドライトが点灯する「オートライト」機能。
4月1日から、新型乗用車への搭載が義務化されました。
継続生産中の車種については、来年10月から義務化されますが、
ヘッドライトは、多くの人が間違った認識を持っているかもしれません。

道路運送車両法上ではハイビームが「走行用前照灯」。
ロービームは「すれ違い用前照灯」。
実際は街中ではロービームで走ることが多いと思いますが、
法律上は「走行用前照灯」のハイビームで走り
前方に車がいたり、対向車がいる時にロービームに切り替えるべきものです。
暗い道をロービームで走っていると無灯火と見なされることがあるので注意。
反対にハイビームにして走行していて、対向車を眩惑させたりするのもダメ。
状況によってしっかり切り替えるようにしてください。





続いては高速道路の利用。
つい、追い越し車線を走り続ける人がいるかもしれません。
これも法令違反です。

追い越し車線は名の通り、追い越す時に利用するもの。
それ以外は走行車線を走ることになっています。
追い越しをしたら速やかに走行車線に戻る。
こういったことを全てのドライバーが了解していれば、
皆が道路がお互い気持ちよく使えます。

追い越し車線をゆっくり走っていると、
“あおり運転”を呼び込んでしまうかもしれません。
その点にも気をつけて下さい。





買い物などや、ちょっとした用事でクルマを離れる時、
エンジンをかけたままにしていませんか?
車両は、他人に無断で運転されることがないよう
必要な措置を講じる義務があります。

エコドライブの観点からもからも好ましくありません。
燃料の2割くらいは停止のアイドリングで使っていることもあるとか。
そういう部分も考慮して、エンジンを切るようにしましょう。





最後に、これから雨の時期。
気をつけなければいけないのが水はね、泥はね。
道路交通法には、ぬかるみや水たまりを通行する時、
徐行するなどして泥水、汚水などを飛ばして、
他人に迷惑を及ぼすことがないようにすることが規定されています。
気をつけて下さい。

JAFの実験によると、水深1cmの水たまりがある時、
時速40kmで走ると水が歩行者にかかってしまいます。
半分の20kmでも水がかかってしまうリスクがある。
速度を10km程度にすると水はかからない。
以外と水や泥ははねてしまうものということを覚えておいて下さい。

「つい、やりがちな危険運転」は、法令違反でもありますが、
他のドライバーや歩行者などが迷惑を被ります。
事故にも繋がりかねません。

こうしたことを避けるのは「思いやり」の気持ち。
「思いやり」を胸にハンドルを握っていれば
自分勝手な運転はしなくなり、事故が減るはずです。
ドライバーの方はいま一度、自身の運転について考えてみて下さい。


昨今の状況で公共交通機関での移動を避けて
通勤・通学・買い物などにマイカーを使う人が増えているようです。

ふだんあまりクルマの運転をしない人は、
危険な運転や危険な行為をしてしまう可能性があります。
それが交通違反だったりもします。

今週と来週はそうした運転行為について
JAF 東京支部 事業課 交通環境係  高木 孝さんに教えていただきます。
きっと、多くのドライバーの方がが「気をつけないと!」と思うでしょう。





5月も終わり、初夏のような日もあって、
クルマの運転が気持ちいいシーズン。
お気に入りの音楽を聴きながら運転するのは楽しいもの。
でも、運転していて外の音が聞こえなくなる状態は危険。
音から入る情報が遮断されてしまうから。
他の車がクラクションを鳴らしていることに気づかず
それが原因で事故になってしまうこともあります。
あるいは緊急車両などのサイレンが聞こえない、
通行を妨げたということで法令違反になってしまうことも考えられます。





そして、これから夏・秋にかけてサンダルや
女性だとハイヒールを履く機会も多いと思います。
でも、クルマを運転する時はやめましょう。
ブレーキをしっかり踏み込むことができにくくなります。
さらに脱げやすいサンダルだとブレーキペダルの間に挟まって
ブレーキが効かなくなるなんてことも考えられます。
運転の時は操作しやすい履物を選ぶということが大事。





そして、目的地に到着した時。
運転に不慣れだと、「よっしゃ、着いた!」と周囲の安全確認をせずに、
ドアを開けてしまうことがあるかもしれません。それは危ないですよね。
いきなりドアを開けて交通の危険を生じさせると道路交通法違反にもなります。

例えば2輪車がやってきた時に停車中の車のドアが開いたら事故になりかねない。
ドアが開いたことでライダーはハンドルを切って危険を回避して
新たな危険を誘発してしまうことも考えられます。
そういったことも考慮に入れ、安全確認しっかりしてドアを開ける。
また、同乗者が注意せずドアを開けてしまうことにも注意が必要です。
運転手の方が責任を持って、配慮することが求められます。

来週はこの続き、後編です。




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