先月、神奈川県川崎市中原区にある自動販売機が設置されました。
飲料を買うと交通安全と詐欺被害のメッセージが流れるというもの。
今回はその自動販売機を紹介しました。

設置されたのは中原区。
地域密着の建設会社 株式会社 興建の敷地内。





案内して下さったのは自販機を設置した顧問 斉藤一夫さん。
この地域は学生や会社に行く人の自転車量が多い。
かなり急いでいる方も多く、自転車事故は7割を超える。
交通事故は誰でも身近に起こることを
自動販売機でちょっと一服する時
気付いてほしいとうことで設置を決めたそうです。





この自販機は飲料メーカー
ダイドードリンコ株式会社の製品。

担当した首都圏第一営業部 港北オフィス 
営業開発担当 深澤崇幸さんによると

元々は岡山県などで先行して取り組み事例があり。
とても良い試みだと感じた深澤さん。
自身の担当地区の川崎市でも置いてみたいと考えました。

そこで、中原交通安全協会にオファー。
事故撲滅の強い意志から関係者各位に声をかけもらい
賛同を得られた2箇所に設置する運びとなりました。

この川崎市内の自販機を購入した時
出る声を務めているのは川崎純情小町の4人。
川崎市のご当地アイドルです。



地域を管轄する立場で設置に携わった
神奈川県中原警察署の交通課長 鈴木昭人さん。

日常の多忙な生活の中で、
希薄になっている交通安全の意識や犯罪防止の意識を自販機を見て
メッセージを聞いて、自分の心の中に呼び覚ますことに役立ててほしい。
交通事故防止に関して、市民同士で注意喚起をしあえたら、
これほど素晴らしいことはないと思っていますと話して下さいました。



5月20日(月)までは「春の全国交通安全運動」の期間。
先週に続き、大切なポイントを警察庁 交通局 
交通企画課 植垣 浩太朗さんにお聞きしました。
今回のテーマ4つある全国重点ポイントの残る2つ。

(3) 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底

シートベルトの着用は、
後部座席での着用がまだまだ徹底されていません。

後部シートベルト非装着の場合に死亡事故になる比率は、
高速道路では約9.2倍、一般道路でも約3.5倍。
命を守るためにシートベルトは全席で必ず着用して下さい。

チャイルドシートは、
6歳未満の子どもを自動車に乗せる場合は使用義務があります。
ところが、JAFと警察庁の合同調査によると使用率は7割弱。
特に5歳児の使用率は4割程度と低くなっています。

また、使用していても、正しく取り付けていた割合は4割。
チャイルドシートを正しく使用しないと
事故に遭遇した時にシートが外れてしまう
子供がシートから飛び出してしまうなど
本来の機能が発揮できない恐れがあります。
正しく装着するよう注意しましょう。


(4) 飲酒運転の根絶

飲酒運転による死亡事故は20年前と比較して大幅に減りました。
しかし、いまだに約200件の死亡事故が毎年発生しています。
免許人口当たりでは特に30歳未満の若い世代の死亡事故が多く発生しています。

今回は植垣さんに飲酒運転で死亡事故を起こし、
刑務所に服役されている方の手記を持ってきていただきました。
以下に記しておきます。

ハンドルを握る人間として決してやってはいけない飲酒運転、
毎日のように新聞やニュースでもこぞって取り上げられているにも関わらず、
「自分だけは大丈夫」、「近いから、まだ時間が早いし」、
「そんな飲んでないし」、「酔ってないし」と自分勝手な理屈や判断、
行動が原因で一人の尊い命を奪ってしまったのです。

その時は、飲んで運転している後ろめたさもあったのか、
普段よりは慎重に運転していたつもりでした。
突然、車の左側に何かの気配を感じ、
「あっ」と思った時には「ガシャン」と音がして、
自転車と共に75歳の男性をはねてしまったのです。

被害者の方は緊急手術をしましたが、
意識は戻ることなく息を引き取ったと警察の方から知らされ、
私は人の命を奪ってしまった事の重大さに改めて気づき、
何日か食事を取ることもできず、
あの時の音(ガシャン)、状況が目を閉じると再現され、眠る事ができず、
私自身が死んでお詫びをしなければと何度も何度も考えていました。

しかし、私が死んだからといって何の解決にもならないと考え直し、
一生を掛け償い続けなければならないと思い直しました。
私は逮捕され拘置されていましたので、手紙で謝罪をし、
妻や両親が私の代わりに被害者ご家族に会い、謝罪をしてもらっていました。

土下座をして謝罪した事を面会の時に聞き、
妻や両親にまで辛い思いをさせてしまっている事に
本当に情けない気持ちで目を合わせることもできませんでした。

この手記を読まれた皆様にお願いです。
決して、飲酒運転を許さないでください。
もし身近でしている人がいるのならば、注意をし、止めさせてください。
私のような人間がこの世からいなくなって欲しいのです。

両親や妻、子どもたちにこんな辛い思いを与えないでください。
自分一人の命ではないのです。事故を起こしてから、
人の命を奪ってから気づいたのでは遅いのです。
命は二度と戻らないのです。
幸せな生活の日々は、戻ってこないのです。

読み終えるとなんとも言えない悲しく、無念な気持ちになる手記です。
お酒を飲んだら絶対に運転をしないこと。
また、周りにいる人も運転する人にお酒を飲ませない、
お酒を飲んだ人に運転させない、お酒を飲んだ人に車を提供しない、
飲酒運転のない社会を築いていきたいものです。


今年も「春の全国交通安全運動」がスタートします。
明日5月11日(土)から20日(月)までの10日間。

今回と次回は、その大切なポイントを追跡します。
話を伺ったのは警察庁 交通局 交通企画課 植垣 浩太朗さん。
春の交通安全運動の全国重点は4つあります。


1)子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止

2)自転車の安全利用の推進

3)すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底

4)飲酒運転の根絶



前半の今回は1)と2)について。

1)子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止

小学生では歩行中が最も多くて過去5年間では全体の約6割。
特に1年生の歩行中の死者・重傷者数は6年生の約3.6倍。
非常に多くなっています。

事故に遭う時期は5月、特に中・下旬が多く、
入学したてに実施されていた集団下校が終わり、学校生活にも慣れ始めて、
放課後の行動が活発になることが影響している可能性がありますと植垣さん。

時間帯や行動目的を見ると下校中が約20%、
友達の家や習い事の行き帰りなどのプライベートが約70%。

事故に遭った小学生の3分の2が、
交通ルールを守っていなかったということが確認されています。
道路を渡る時には、必ず立ち止まる、
右や左から車が来ないかをよく見るなどのことを、
子どもにはしっかり教えるようにしましょう。

一方でドライバーは、
子供は思わぬところから道路へ飛び出す、
遊びに夢中だと車に気付かないことがある、
といったことを頭にとめておきましょう。

また、最も歩行中の死亡事故が多い
高齢者は車の速度や距離を誤りやすいもの。
歩行者を見かけたらスピードを緩める、一時停止をするなど、
歩行者の動きに対応できるよう心がけて下さい。

横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合は車を停止させ、
歩行者の通行を妨げないことが義務付けられています。
信号機のない横断歩道では歩行者の有無をしっかり確認して下さい。


2)自転車の安全利用の推進

そして、「自転車の運転」。
自動車に対しては事故の被害者になり、
歩行者に対しては加害者にもなります。

自転車に乗って亡くなった方の7割以上に安全確認をしなかった、
一時停止を怠ったなどの法令違反が認められました。

また、歩行者との事故の約4割は歩道で起きています。
自転車は標識で認められている場合以外は車道走行が原則。
歩行者には十分注意をして走りましょう。

自転車事故は8割弱が自動車との衝突。
その半数以上が出会い頭衝突となっているので
自転車の利用者が増える今、ドライバーも一層の注意を心がけましょう。

4月から中学や高校に進学して
自転車で通学するようになった人も多いでしょう。

自転車と歩行者が衝突して歩行者が重傷を負った、
あるいは亡くなった事故のうち、自転車に乗っていた方の約4割が10代。
自転車は車両。交通ルールを守り、安全運転を心がけてください。

また、万一の場合に備えて必ずヘルメットを着用しましょう。
そして、できるだけ損害賠償責任保険等に加入しましょう。

  
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