4月6日 月曜日から「令和8年 春の全国交通安全運動」が始まります。
期間は15日 水曜日までの10日間です。

今回と次回は警察庁 交通局 交通企画課 安全係 鈴木健司さんにお聞きした
その重点ポイントを中心にお伝えします。

冬から春に移り、暖かい陽気に包まれて、
クルマを運転する緊張感が失われやすい季節。
小・中学校・高校に進学した、あるいは進級した子どもが、
学校への道を急ぐ、下校時間には友達とはしゃぐ時期でもあります。
新年度が始まった今だからこそ、交通安全の気持ちを引き締めましょう。





去年、令和7年に交通事故による死者数は2,547人でした。
これは前年の令和6年より116人少なく、統計が残る昭和23年以降で最少人数です。
ただ、重傷者数は27,563人と前年より278人増えてしまいました。

また、近年は交通事故で命を落とす被害者については、状態別では「歩行中」、
世代では「高齢者」が多く問題になっていますが、昨年は改善も見られました。
「歩行中」の死者数は前年から75人減りました。
「65歳以上」の死者数は90人減少しています。
令和8年も、さらに交通事故死者数と交通事故を減らしたいところです。





さて、今年の「春の全国交通安全運動」は、重点ポイントが3つあります。
そのうちの1つが「通学路・生活道路におけるこどもを始めとする歩行者の安全確保」。

令和7年のデータを細かく見ると
歩行中の交通事故死亡者は65歳以上が608人、65歳未満が259人でした。
数が減っているとはいえ、歩行中死者の約7割が65歳以上です。

そのうち横断歩道以外を横断していた方が5割を占めていました。
そして、歩行中死者数の5割以上、細かくいうと57.7%に、
横断違反などの法令違反が見られました。
また、夜間の道路に寝そべっているといった路上横臥が認められます。

道路を横断するときは横断歩道を渡る、信号に従うなど、
基本的な交通ルールの遵守を心がけて下さい。
特に、高齢歩行者は、加齢に伴う身体機能の変化に応じた
適切な交通行動をとる必要があることを常に心がけましょう。
また、歩きスマホは危険です。





歩行者がルールを守っていても危険に襲われてしまうこともあります。
自分の身を守るため、道路横断時は、運転者に横断する意思を明確に伝える。
安全を確認してから横断を始める。
横断中も周囲の安全を確認することを心がけて下さい。

また、時間帯で歩行中の死者数が特に多いのは午後5時から7時。
夜間に外を歩く可能性がある時は、年齢に関わらず、
明るい目立つ服を着て、反射材やLEDライトを利用しましょう。





子供に関しては、幼児・児童は飛び出しによって命を落とす、重傷を負うことがあります。
家庭で、また教育の場で、保護者や先生から、正しい道路の横断方法や
自らの安全を守るための行動を繰り返し伝えることが大切です。

次回は警察庁 交通局 交通企画課 安全係 鈴木健司さんに
残る2つのポイントについて解説していただきます。



来週水曜日からは新年度。
4月1日から改正道路交通法が施行され、
自転車の交通違反に対してもクルマやオートバイと同じく、
いわゆる「青切符」制度が導入されます。





クルマやオートバイを運転する方にはなじみがあると思いますが、
青切符という言葉がピンとこない方もいるかもしれません。

青切符とは、正式名称「交通反則告知書」。
比較的軽微な交通違反に対して交付される書類のことで、
青い色をしているのでこう呼ばれ、反則金が課せられます。

ちなみに罰金や懲役が課される重大な交通違反に交付されるのが赤色のいわゆる「赤切符」。
正式名称「道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式」。
こちらは裁判で有罪になると前科がつきます。





4月から自転車利用には、このうちの「青切符」導入されます。
自転車の安全利用促進委員会  委員の谷田貝一男さんによると
16歳以上が信号無視や一時不停止などで他の車両や歩行者に対して危険を生じさせたり
危険性が高いスマホや携帯電話の使用などの違反を行った時に青切符が渡されることになります。
これに従って違反に応じた反則金を納付すると違反に関する手続きが終了。
刑事罰や前科はつきません。





導入の背景には、大きく2つのことがあります。
1つは交通事故全体における自転車を第一当事者とする事故の現状。
交通事故件数は減少していますが、自転車が関係した数は横ばい。
全交通事故における割合は増加傾向にあります。
また、自転車事故による死亡重傷発生原因として、
自転車側の法令違反が 2024年は75.4%もありました。
そこで、違反によって事故の危険が生じてしまう認識が広まり
安全運転に対する意識を高めるという目的のため。

もう1つは比較的軽い違反に対する罰則がなかったために
違反して検挙されたとしても、いきなり刑事手続による処理となり
時間と手間がかかる上、よほど悪質な場合を除いては、
事実上の指導警告で終わることがほとんどという問題があったためです。





主な違反行為と反則金を挙げると

*信号無視  6,000円
      
*携帯電話の使用など 12,000円
      
*一時不停止 5,000円


青切符を交付される前後の手続きを伝えておきましょう。
まず、警察官から違反行為などが記載された交通反則告知書と
銀行や郵便局の窓口に持参する反則金の納付書が交付されます。
その納付書を持って銀行や郵便局で反則金を納めることで対応処理が終了。
しかし、反則金を納めないと刑事手続きとなり、違反者は指定場所へ出頭、
警察官の取り調べ、検察官の取り調べ、裁判所での裁判となり、
有罪判決を受けるとなると、その経歴が前科として残ってしまいます。





自転車も車両、特に子どもや高齢者の歩行者に対しては、
衝突すれば、大怪我をさせてしまう可能性があることを認識して、
安全に利用するようにして下さい。
もうすぐ新年度。入学や進学、入社・転職など
新しい生活がスタートする方もいらっしゃるでしょう。
そんな自分自身や大切な人に「交通安全のお守り」の意味を込めて
反射材をプレゼントしてはどうでしょうか?

今回は反射材について、詳しい話を 
一般社団法人 日本反射材普及協会 理事長の金子実さんに伺いました。





ドライバーが、危険を感じてブレーキを踏んでから車が止まるまでの「空走距離」と
ブレーキが効き始めてから止まるまでの「制動距離」を合計したのが「停止距離」。
時速40kmだと約22m。時速50kmだと約32m。時速60kmだと約44mです。

では、ドライバーはどのくらいの距離で歩行者や自転車利用者に気づくかというと
時速40kmだと約22m。時速50kmだと約32m。時速60kmだと約44m。
そして、黒や黒に近い服装の人をドライバーがロービーム時に認識する距離は約26mから。
白や白い近い服装だと約38mから。ところが、反射材をつけていれば約60mで認識します。

その時にクルマが時速60kmで走っていても停止距離は約44mですから
反射材をつけていれば、ブレーキを踏んだ時に危険に巻き込まれずに済むのです。





危険回避のためには欠かせない反射材には、大きく4つのタイプがあります。
1つ目は衣服の中に反射材が組み込まれているもの。
2つ目はバッグや傘や帽子などファッションアイテムの中に反射材が使われているもの。
3つ目がアクセサリー、キーホルダー、缶バッジルなどに反射材が組み込まれているもの。
4つ目が自転車や車椅子などモビリティグッズについているもの。
金子さんによると身につけるポイントは後ろか前。
前から来るクルマ、後ろから来るクルマを意識して、反射材があるようにしましょう。





今回、お話を伺っている金子さんは、経営するファッション関連企画会社で
反射材グッズの制作・販売もしています。最近、出てきていて注目して欲しいのは、
首からかけるスマホケースの紐の部分に反射材がついたものやキーホルダー、チャーム。
また、靴の後ろに貼ったりするシール状のものだとか。

これまで使っていない人も、この春からは反射材を利用して、
毎日の生活を、より安全に過ごしていきましょう!
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