運転中、他のクルマや二輪車、歩行者などに
自分のクルマの動きを知らせるウインカー。
交通事故が起きないようにするために必要な装置ですが、
正しく使わなければ、むしろ危険を生みます。
今回は車線変更時の正しいウインカーの使い方について。





ウインカーを出すのは・・・

◼️ 右折・左折の30メートル手前

◼️ Uターンする30メートル手前

◼️ 車線変更する時の3秒前

◼️ 駐停車している状態から発進する時

◼️ 環状交差点から出る時


皆さんの認識と合っていますか?
違っていた方は情報を上書きして下さい。
ちなみに違反をした場合は、違反点数は1点。
反則金は大型車7,000円、普通車・二輪車6,000円、原付5,000円です。





JAFが会員向けに発行する機関誌、WEBメディアのJAF Mateが
東名高速・東京料金所付近で車線変更時のウインカー使用が正しいかどうか
1回に上下線100台ずつを2回、合計400台をチェックしたところ
なんと98.5%が間違っていたそうです。

● 車線変更と同時にウインカーを点けた 42.8%

● ウインカー点灯から3秒未満で車線変更をした 37.1%

● 車線変更をしながらウインカーを点けた 18.6%

● 車線変更の3秒以上前にウインカーを点けた 1.5%


こうした使い方の間違いにはどんな危険があるのか?
まず、車線変更と同時にウインカーを点けた場合は、
移動する側の車線を走行している車が死角に入って見えなかった時に
衝突する、あるいは追突事故につながる恐れがあります。
また、先進安全技術のリアビークルモニタリングシステム装備されている車だと
作動が遅れてしまう場合があります。

ウインカー点灯から3秒未満で車線変更をした場合は
進路を変える前に移動する側の安全を確認するための時間が短い
ということになりますので、十分な確認が行えず
後続車両の進路を妨害してしまう可能性があります。

車線変更をしながらウインカーを点けた場合は
進路変更と同時につけたと同じリスクとともに
先進安全技術の車線逸脱装置が付いている車だと
ウインカーが作動していない状態で車線を超えることになるため、
車線逸脱と判断をして警報が鳴ったり、ハンドルが戻される恐れがあります。

3秒以上前に点灯させた場合は、後続車や周りの車に誤った情報を送る事になり、
周りに迷惑なだけではなく、接触事故のきっかけとなる可能性があります。

車線を変更する時は、ウインカーを点灯させて、
3秒後に車線変更を実施することをお忘れなく!
毎年、新年度になってすぐに募集を開始される
一般社団法人東京指定自動車教習所協会主宰の『「交通安全」川柳コンテスト』。
16回目となる、今年の選考結果が7月に発表されました。





今回、47都道府県から寄せられた作品は、
去年より5,700句ほど増えて20,137句。
その中から最優秀賞1作品・優秀賞2作品・入選5作品・
団体賞1組が選ばれました。

特別審査員をつとめている一般社団法人 全日本川柳協会は、
安全運転の意識が高まるのと同じように、交通安全川柳の応募数も増えています。
2024年の交通事故件数は290,792件。死者は2,663名。
負傷者は343,756名と、それぞれ前年よりも少し減少しています。

しかし、悲惨な事故が続いているのは、報道されている通りです。
「事故を起こさないように」、そして「事故に遭わないように」と願いが込められた川柳の一句ずつを噛みしめ、
今後とも安全運転に勤めてゆきたいものです。


と、いった総評しています。





それでは受賞作品を紹介していきましょう。
まずは入賞作の5句から。




運転中に周囲の状況を把握するのは視覚によってだけではありません。
耳で聴くことも大事。密閉された空間だからといって大音量で音楽を聴くのは控えましょう。
ラジオもそうです。大きさはほどほどに!





お子さんが少しずつ成長して、初めて横断歩道を一人で手を上げて渡ることができたのでしょうか?
微笑ましい光景が目に浮かびますね。こうした子どもたちの安全を守るためにも
ドライバーは安全運転を心がけなければいけません。





クルマに乗る時のシートベルト、自転車に乗る時のヘルメット、
命を守るために大切な2つを上手に川柳に入れ込んだ技はお見事!





スピードを出しすぎているクルマをシニカルな視点で句にしているのが川柳らしいですね。
風刺は川柳の要素の1つですから。





路面が濡れている時の制動距離は、路面が乾いている時の1.5倍とも言われます。
ましてや夜、皆さんもこのシチュエーションでは、いつもよりスピードを落としましょう。


続いては優秀賞2作品と、最優秀賞1作品です。
まずは優秀賞作品を1つ。





「あーちゃんおーちゃんのじぃじ」さんはペーパードライバーで
いつも奥様の運転する車の助手席に座っているそう。
その奥様は”超”がつくほどの安全ドライバー。
制限速度を守るのはもちろん、横断歩道では必ず停まります。
すると、ほとんどの歩行者が会釈をするか軽く手を挙げ、今度は奥様も会釈を返す・・・ 
その光景を助手席から見ていて、こんなふうに人と人とが思いやりを持っていれば
交通事故はなくなるのではないかと思ってこの川柳を作ったそうです。

停まったクルマのドライバーと横断する人のやり取りが、感動的なシーンに思えるそんな一句です。
続いて、もう1つの優秀賞作品。




これは、本当は「びっぐべいびー」さんの父親のことなのだそうですが、
川柳は、一般にわかりやすいように「祖父」で作ったとのことでした。

そのお父様は7月に父が大きな手術をして、それを機会に免許の返納を進めて、
リハビリを兼ねてスニーカーを送ることにした「びっぐべいびー」さん。
これからは歩行者として交通事故に気をつけながら
健康でいてほしいという思いを詠んだとのことでした。


最後に最優秀賞作品。





「栄ちゃん」さんは、最近話題の物価高と自身が日頃から心がけているエコ運転、
2つの言葉を使って句をつくりました。無理な運転をしない、無茶な運転をしない
エコ運転を通して安全運転を心がけるという意味を込めてつくったと話して下さいました。

スピードを出しすぎないエコ運転は、
事故予防にもいいし、ガソリン消費にもいいし、いいことしかありません。





交通安全川柳を皆さんも1句つくってみてはいかがでしょう?
交通安全に対する意識が、より高まることでしょう。
あなたは、ふだんの生活で自転車を利用していますか?
クルマやバイクとは違って、法定点検が義務付けられていない自転車。
でも、整備不良状態で乗っていると事故に繋がってしまうかもしれません。

今回は自転車の安全利用 促進委員会 メンバーで
自転車ジャーナリストの 遠藤まさ子 さんにお話を伺い
自転車の整備についてお伝えしました。





整備不良が直接の事故原因というエビデンスは得られないそうです。
ただ、自転車の事故は交差点での出会い頭が一番多いことを受けて
安全利用 促進委員会が、整備してある自転車と整備不良の自転車は
同じ条件だと、どのくらい制動距離が変わるかという実験を行いました。

すると、約1.6mから3mを超えるくらいまで制動距離が変わるという結果が出ました。
そこから急ブレーキをかけても止まれすに出会い頭の衝突事故になってしまったという事例も
少なからずあるのではないかという推察をしているとのことでした。

1.6mから3mぐらいも走ってしまう距離が長ければ、
それによってクルマと衝突してしまうこともあるかもしれません。
やはりふだんのチェック、メンテナンスは必要不可欠だとわかります。





この夏の時期の整備は、まずはオイル系。
最近は急な大雨がよく降りますが、自転車を濡れたままにしておくとサビが発生したり
チェーンやその他の部分のオイルが流れてしまうことがあります。
オイルがなくなれば、うまく駆動できない可能性もあります。
注油、必要な場合はパーツ交換も考えましょう。

さらに、この暑さだとふだん乗っていない自転車でもタイヤが紫外線劣化で
ひび割れてしまうことがあるかもしれません。さらにタイヤや空気がきちんと入っているか
空気圧のチェックもしましょう。空気圧が低いとブレーキがかかりにくくなることもあります。





変速機やチェーンがむき出しになっている
外装式の自転車は自らオイルメンテナンスができます。
チェーンのローラー部分の全てのピン、ブレーキ、変速機に注油しましょう。
いわゆるママチャリ、一般的な自転車の場合は、
変速機やチェーンが外に出ていないので自転車ショップなど、専門家に依頼します。




遠藤さんら自転車の安全利用 促進委員会が広めている
自分で自転車のチェックする時の合言葉が「ぶたはしゃべる」。
ブレーキ、タイヤ、反射材、車体、ベルで「ぶたはしゃべる」。
覚えておいて下さい。加えて、聞きなれない音にも注意。

日頃のこまめなチェック、メンテナンスは欠かさずしつつ、
一般の利用者では気づかない、対応できない、不具合もあります。
定期的にプロに見てもらうようにしましょう。

最低でも年に1回、できれば半年に1回、自転車店で点検してもらいましょう。
自転車の安全性については、自転車安全整備士が点検確認した自転車に貼付される
TSマークというものがあり、賠償責任保険と傷害保険等が付いています。
この更新を兼ねて定期点検をするというのがいいきっかけだと遠藤さんは話していました。





また、BAAマークというものもあり、
こちらは一般社団法人自転車協会が制定する
およそ90もの「自転車安全基準」に適合した自転車に貼付されます。
自転車を購入する時の目安となります。

安全な自転車を選び、日頃はセルフチェック、
定期的にプロにメンテナンスしてもらい、
安全な自転車ライフを送りましょう!
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