第39回 交通安全発祥の地

2015/12/31
年内最後の今朝は東京 国立にある「交通安全発祥の地」を追跡しました。
天神さまこと菅原道真を祀る谷保天満宮。
湯島天神・亀戸天神と並び関東三天神の1つに称されている
903年に創建された関東で最も古い天満宮です。





菅原道真公は学問の神様。
本来なら学業成就をお祈りするところです。
でも、この谷保天満宮には多くの人が交通安全祈願にも訪れます。
そのルーツは明治時代・・・

明治41年に「車の宮様」と呼ばれるほど、
車が大好きだった有栖川宮威仁殿下が、
「こんな便利な物は無い。世の中に車を広めよう」と「自動車遠乗り会」を行ないました。

8月1日、11台の自動車が日比谷公園に集結。
参加者には三越百貨店創業者 日々翁助、
大倉財閥二代目総帥 大倉喜七郎などもいました。
彼らは威仁殿下が運転するイギリス製自動車ダラック号の先導で甲州街道を立川までドライブ。
1里ほど戻った谷保天満宮の梅林で昼食会を開いたのです。

その席上、色々な事が語り合われました。
「自動車倶楽部を作りましょう」ということや
人力車や馬車はもはや非人文明的。
車のような文明的なモノに変えなければならない。
でも、あまりにも高くて普及しないから、
いかに安く作る事が出来るかやっていきましょう。」
つまり「自動車工業を起こしましょう」という発言もされたといいます。

そんな時に雷が鳴ってきて一同は天満宮の拝殿に避難。
明治の人で、お宮にあがって、お参りをしないで帰る人はいません。
「また無事に戻れますように」と真剣に拝んだと言われています。
そのためこの神社が交通安全祈願発祥の地とされているのです。

谷保天満宮では交通安全祈願を行っています。
所要時間は20分ほど。
申込者は拝殿に上がって祝詞をあげます。
運転が誤らないように、乗っている人はもちろん、
道路を行き来する人達を傷付けないようにというもの。
その後で所定の場所に停めた車をお祓いするという流れ。
さまざまな交通安全のお守りも販売しています。

今回、お話を伺った谷保天満宮の権禰宜 菊地茂さん曰く
お参りに来ていただいている方達というのは、
自分の運転に対して注意をされている方々だと思います。
そういう意識が無い方が自分は大丈夫だという気持ちでいると、
何か事は起こったりすると思いますが、
安全祈願をしていただこうという気持ちで来ている方というのは、
安全に対する意識が強いと思います。
ですから当然、事故率が少ないと思います」とのこと。

2016年も、いつも交通安全を心がけて、素晴らしい1年をお過ごし下さい!