第50回 道路標識をつくる会社に潜入! 後編

2016/03/17
今回は自動車社会を円滑に、安全に、機能させていくための「道路標識」。
今週の「なるほど!交通安全」は先週に続いて、
「道路標識をつくる会社に潜入!」の後編。

道路標識をつくる栃木県 那須町(なすまち)の
野原産業株式会社(のはらさんぎょうかぶしきがいしゃ) 那須工場。
中村俊彦 工場長に案内していただきました。

クルマを運転していると、あまり大きさを感じない案内標識。
近くで見て、しかも中村さんが標識の前に立つと、
写真を拡大してご覧になってみて下さい。
東京の一般道にある案内標識って驚くほど大きいのです!



これは赤坂見附交差点の案内標識。
横 3.8m X 縦 3mもあります。

「案内標識」と書きましたが、この手のタイプは、
道路標識のなかで「案内標識」とされているもの。
道路標識には4つの本標識と言われる分類があります。


【^篤睇玄院

地点の名称/方面/距離などを示して通行の便宜を図るもの。
さきほどの赤坂見附交差点のような標識のほか例えば・・・

⚫ 市町村や地点を示す標識



⚫ 国道番号を示す標識




【規制標識】

特定の交通方法を禁止したり、指定するもの。
例えば・・・

⚫ 赤丸に白い横棒「—」の『車両進入禁止』



⚫ 青丸の中に白い親子連れのデザインがある『歩行者専用』



⚫ 青い長方形の中に矢印『一方通行』




【7拗霽玄院

道路上の危険や注意することを知らせるもの。
例えば・・・

⚫ 『十字路あり』は黄色い正方形をダイヤ型の中に黒十字



⚫ 『右カーブ』なら中に黒く右にカーブする矢印




【せ惻標識】
       
特定の交通方法ができることや道路交通法上、決められた場所を指示するもの。
例えば・・・

⚫ 四角い青の中にアルファベットの「P」は『駐車可』




例えば、一般道路で見る案内標識。
どんな流れでつくられているのかというと・・・

昔は鉄板だったのですが、今はアルミ製。
アルミ板の裏に補強材を溶接して標識の下地部分を作ります。
その表面をヤスリで荒してノリが付きやすいようにします。
その上にベースとなるシートを仮の状態で貼り付け、
機械を使って貼る文字の位置を水性塗料で記します。
一方、反射シートを機械でカットして貼り付ける文字をつくります。
それを手作業でベースのシートに貼って、真空で加熱・圧着して完成です。

工場で働く方に交通安全への思いを聞いてみたところ

『私達が作っている標識が事故の抑止になってもらえれば、
 作っている方からしてみたら、やりがいがあります』

『事故後、また同じモノを作ってくれというような依頼も来ます。
それは会社の利益にはなるのですが、
その事故によって亡くなる方もいれば重症する方もいるということ。
嬉しくないですよね。事故とかで同じモノを2回作りたくはありません』とのこと。

「道路標識」を正しく理解し、規制を守り、
警告に注意して、より安全・安心な交通社会を目指しましょう。