第55回 春の交通安全運動 後編
2016/04/14
明日までは「平成28年 春の全国交通安全運動」期間。
今週は先週に続き、その大切なポイントを追跡する、後編をお送りしました。
お話を伺ったのは警察庁 交通局 交通企画課 西村和市さん。
先週は4つのポイントのうち「飲酒運転の根絶」「子どもや高齢者の交通事故防止」にふれました。
今回は「自転車の安全利用」「シートベルト・チャイルドシートの正しい着用の徹底」について。
自転車については去年6月、改正道路交通法が施行され、取り締まりが厳しくなりました。
ただ、西村さんによると自転車の事故数は減っていますが、
自転車の乗る人には、今まで以上に高い意識も持っていただきたいとのこと。
時折、歩行者と同じ感覚で自転車に乗っているかのような人がいます。
しかし、自転車は「車両」。歩行者に対しては歩行者が優先だということを認識して下さい。
最近は自転車が歩行者にぶつかって損害賠償事件になったというケースも出てきています。
自転車保険加入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、悪質な自転車利用者には講習制度が導入され受講者も出ています。
十分に気をつけるようにして下さい。
そして「シートベルト・チャイルドシートの正しい着用の徹底」。
助手席は義務だという意識を皆さん持っていると思いますが、
後部座席に乗っている人も同じだということを認識して下さい。
同乗者に着用を促すのも運転者の役割です。
チャイルドシートが義務付けられるのは6歳未満。
でも135 〜 140cmにならなければ装着できません。
安全のために年齢にこだわることは避けましょう。
身長が満たない場合はチャイルドシートで子供を守って下さい。
成長すると子どもがチャイルドシートを嫌がるかもしれません。
そこは乳幼児からの教育で物心ついた時から「当たり前」のことにしましょう。
本当に大切なものは何か考えればやるべきことは自ずと導かれるはずです。
この「春の全国交通安全運動」を1つのきっかけに、
さらに交通事故の少ない社会を築いていきたいものです。