第73回 夏バテした愛車のメンテナンス

2016/08/25
そろそろ8月も終わり。
夏の間、アウトドアライフに、帰省に、 
ずいぶん愛車に頑張ってもらった人は多いでしょう。
ベテランドライバーには当然かもしれませんが、
クルマを持ってキャリアが浅い、若いドライバーのみなさん、
このタイミングで一度メンテナンスを考えるべきです。
秋からも安全運転を続けるために!

今回のコメントは国際モータージャーナリスト 清水和夫さんでした。
夏に酷使した愛車のメンテナンスは、まず洗車から。

海に行ったりすると潮風に当たります。
ガソリンスタンドとかに行っておまかせでは無く、
コイン洗車で自分で高圧の水を使い、
外装だけでなく、タイヤのホイールハウスの中まで
入念に塩水、あるいは、砂泥を綺麗に取ってあげるようにしましょう。
そういう「気持ち」が大切だと清水さんは言います。

洗車のあとは夏の高温からくるダメージのメンテナンス!
温度が上がるとブレーキやタイヤを酷使しがちなもの。
自分で出来る範囲の中で言えば、足周り、特にタイヤ周り、
空気圧とかすり減った状態をチェックする。
ふだん何気に使っているタイヤが気が付いてみると擦り減っていて、
雨が降った時に滑ってビックリすることがあります。
残りの溝がどのくらいかチェックしたり、釘を踏んでいないか確認する。
実は釘を踏んでいてもパンクしない場合があります。
釘が刺さったままの状態で走っていて、ある時、釘が抜けるとパンクをしてしまう。
タイヤを全周、手で触ったり、目で見て確認するようにして下さい。

タイヤの磨耗についてのチェックポイント。
タイヤの溝の中には一段高くなっている「スリップサイン」があります。
新品の時、タイヤの溝は8mm。「スリップサイン」は1.6mm。
タイヤが磨耗した結果、スリップサインが顔を出し、
溝が1.6mm未満になった状態で走ることは法令違反。
反対に言えば、溝が1.6mmまでは、法令上の問題はありませんが、
専門家は安全上、新品の時の50%=4mm 磨耗した程度でのタイヤ交換を推奨します。

そして、次のメンテナンスは掃除。
ジメジメした夏を過ごしたので、秋になって湿度が下がった時に
湿気を取るという意味で絨毯などはいちどとって
綺麗に細かく、室内クリーニングをするのも大事です。

それは車に対する愛情。
食べ残したパンが落ちていても、平気な人は車に対する愛情が無い。
いざという時に車が人を守ってくれないのではないか?
そういう風に清水さんは信じているといいます。

愛情があれば自分の車がどこかにぶつかったら可哀想だと思うはず。
自分の車が他の車を傷つけることも可哀想だなと思うと思うはず。
愛車が機械だと思わずに大事な人の命を乗せる友達だと思うと車を大事にします。
大事にすると安全運転も守れるようになるというわけです。

かつて愛車のセルフメンテナンスに「ブタと燃料」という表現がありました。
「ブレーキ」「タイヤ」「燃料」をチェックするというもの。
テクノロジーの進歩で、このうち「ブレーキ」と「燃料」を
一般のドライバーがチェックすることは難しくなりました。
音や振動、乗っている感覚で「おかしいな」と思った場合には
必ずプロに見てもらうようにしましょう。

自分では「洗車」「タイヤチェック」「掃除」。
クルマに愛情を持って、安全運転を心がけてください!