第79回 自動車アセスメント

2016/10/06
購入するクルマを選ぶ時、
どのくらい車種の「安全性」を考慮していますか?

最近、よく見聞きする言葉「アセスメント」。
“第三者による客観的な 評価・査定 ”という意味。
「環境アセスメント」という使われ方が身近ですが、
実はクルマについてもアセスメントがあります。

「自動車アセスメント」

今年6月の放送で乗る飛行機を選ぶ時と買う車を選ぶ時の
安全性に対する考え方の大きな違いを指摘したことを覚えていますか。

航空会社を選ぶポイントは「信頼できる」が最も多く、次が「安全性」。
ところが、クルマを選ぶポイントとなると一転、
多い順に「価格」「外装デザイン」「燃費」「メーカー」「車種」。
そんなアンケート調査結果があるのです。

その時に「参考になる」として出てきたのが、
独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)の自動車アセスメント。

NASVAは国土交通省が管轄する独立行政法人。
1995年、公正性に基づいて自動車アセスメントを始めました。

自動車アセスメント部 大谷治雄さんによると自動車アセスメントは
自動車ユーザーの安全な車選びしやすい環境を整える」ことに主眼を置いています。

その内容は3つ。
「衝突安全性能の評価」「予防の安全性能の評価」「チャイルドシートの安全性能評価」。
今回は自動車アセスメントの柱「衝突安全性能評価」に絞ってお伝えしました。





「衝突安全性能評価」はクルマがさまざまな状況で衝突した時、
人間がどのくらい傷つくのか、反対に言うと傷つかないのか、
車種別に試験を行った評価を発表したもの。
     
試験車は販売店で購入。
もったいない気もしますが、車にダミー(人形)を乗せ、事故の状況でぶつけます。
ちなみにダミー1体 数千万円するとか。
新型のものだと1億円近いものもあるそうです。
それだけ真剣に向き合った試験を行っているということでしょう。。

「衝突安全性能評価」には大きく2つの試験があります。

‐莪保護性能評価試験 — クルマに乗っている人の安全性の評価

  
 4つの試験が行われています。

 a. フルラップ全面衝突試験 ➡ 車の正面衝突を模擬したもの
               速度55kmで車を壁に正面衝突をさせる

 b. オフセット全面衝突試験 ➡ 車同士の正面衝突ではなく、ズレた状態での衝突を想定したもの
               車の40%位にあたる部分に車を模擬した壁を作っておき、
               そこに車を衝突させて評価する

 c. 側面正面衝突試験 ➡ 車相当の重量の台車を横から衝突させる

 d. 後面衝突頚部保護性能試験 ➡ 後面衝突を再現できる試験機を使って、
                衝突された際に発生する衝撃をダミーを乗せた
                運転席又は助手席用シートに与えます。
            そのときの頚部が受ける衝撃をもとに
頚部保護性能の度合いを評価する


歩行者保護性能評価試験 — 車が歩行者にぶつかった時、どの程度の怪我をするのかという試験

 a. 歩行者頭部保護性能試験

  ➡ 歩行者が車と衝突した時に、頭がボンネットに当たった時、
   その障害がどういう状況かを評価する


 b. 歩行者脚部保護性能試験

  ➡ 普通乗用車等だと歩行者にぶつかってしまった時、バンパーに最初に当るのは足
    そこの足の部分が当った時の障害評価


NASVAは2011年から「乗員保護性能評価試験」と「歩行者保護性能評価試験」
評価の結果を「新・安全性能総合評価」として1年に2回、発表しています。

各試験は最低0ポイントから最高5ポイントで評価されます。
それを「乗員保護性能評価」が100点満点、「歩行者保護性能評価」も100点満点、
「シートベルト着用警報装置」は1つの試験だけなので8点満点に換算。
208点を満点として何点かという評価が出されます。
170点以上を獲得し、各試験に4ポイント未満がなければ5つ星をGET!





自動車アセスメントはNASVA発行の無料冊子や
NASVAのウェブサイトでチェックすることができます。

他の自動車アセスメントの要素、
自動ブレーキなどを対象にした「予防安全性能評価」、
そして「チャイルドシート 安全比較BOOK」も含めて、
クルマを選ぶ時は、家族と自分を守るため、
自動車アセスメントを必ずチェックするようにして下さい。
インターネットで見る時は「自動車アセスメント」で検索すると見つかります!