第97回 スウェーデンの反射材

2017/02/02

冬至から1ヶ月過ぎましたが、日没時間はまだ早いですね。
今日の東京の日の入りは17時9分。

日が暮れて夜になった時、
みなさんと家族は反射材を身につけていますか?
今週は反射材の使用をスウェーデンに学びました。

コメントはスウェーデン発「Glimmis」という
反射材(リフレクター)を輸入販売する
大阪市 株式会社アルゴデザイン 代表取締役 伴 敏行さん。

日本の平成23年の交通事故に関するデータから
昼間と夜間の「歩行者」の危険を見ると・・・

⬛️ それぞれの「交通事故数」に占める「死亡事故数」の割合は夜が昼の3倍!

⬛️ 昼間の「交通事故死亡者」に占める「歩行者」の割合は2割
夜間の「交通事故死亡者」に占める「歩行者」の割合は5割!

それが、数字として表れているので意識が高いのでしょう。
スウェーデンのリフレクター着用率は成人で5割、12歳以下の子どもは9割。
そして、リフレクターを着けていない歩行者の死亡率は着けている歩行者の10倍にもなるとか。
これも周知されていれば着用率は高くなるはず!

ただ、だからと言って「何でもいいからつけなさい」というのは
大人はもちろん、子供にも通用しません。そこは北欧スェーデン。
可愛いリフレクターが普及しています。
バッグにつけても恥ずかしくない形やデザイン。
その1つが「Glimmis」。

スウェーデン交通局調べでは
夜間、自動車をロービームで運転しているドライバーが
歩行者を確認できる視認距離は平均25メートル。

車が時速80キロで走行している場合、
ドライバーが歩行者を確認し反応するまで1.3秒。
しかし「Glimmis」をつけていればロービームでは125メートル、
ハイビームだと450メートル手前から歩行者の確認が可能。
交通事故を避けことが可能になります。

伴社長が「Glimmis」と出会ったのはスウェーデンにて。
アルゴデザインはもともと北欧を中心に家具や雑貨を輸入販売する会社。
街で子供たちがカバンにぶらさげているものは知っていました。
でも、まさかそれが反射材だとは思っていなかったそうです。
しかし、あるフェアでそれが可愛らしいリフレクターだと知りました。
そこで、販売ライセンスをとり、輸入することにしたのです。

日本での販売価格も中心は600円ほど。
決して高くなく、種類は多彩。

スウェーデンですからムーミン!



おばけ



恐竜



デザイナーとのコラボもの




子供が好きなものが必ずあるはず。
反射材(リフレクター)は運転者に対する存在のメッセージであり
つける人の身を守ってくれるもの。
大人はもちろん、子どもには、ぜひともつけるようにして下さい。