第109回 初心運転者へ 安全運転のポイントをアドバイス

2017/04/27

もうすぐゴールデンウィーク。
免許を取り立てなのに、あるいは、ふだんはあまり運転しないのに、
車で旅行に行く、旅先でレンタカーのハンドルを握る、という方もいるでしょう。

交通事故を起こしてしまっては楽しい旅行も台無し。
ましてや、誰かを怪我させたり、自分たちが怪我をしては台無しどころではありません。
先週は運転に不慣れな人の交通事故例は、どんな原因が多いのか追跡しました。

今週は安全な運転をするためにおさえておきたいポイントを
交通事故のない社会を目指して交通教育事業などを行う
株式会社ムジコ・クリエイト 東京営業所 所長の野藤智さんに教えていただきました。


【ポイント? 運転者は2人以上で出かける】

免許を取って間もない人には、まだ運転に未熟な部分が少なからずあります。
長距離運転で出掛ける時には出来るだけ1人では出かけないようにして下さい。
運転に疲れても、交代をしてもらえるからです。
運転に不慣れな人は慣れている人より疲れる。
疲れれば「集中力が落ちる」「注意力が散漫になる」「反応が遅れる」。
交通事故に結びつく危険性が高くなります。


【ポイント? 夜間の運転に気をつける】

初心運転者による事故の中で多いのが夜間に起こす事故。
ヘッドライトが照らす範囲のみで情報を取る事になるので、
経験が少ないことから危険予測能力が低く、
情報を見落として事故になる可能性は反対に高くなります。
夜間の運転はハイビームが基本だということをお忘れなく。
ロービームはすれ違い用前照灯。
対向車がある場合や前を走る車がある時に使うものです。



【ポイント? 運転計画を立てる】

出発時間、走っている時間、休憩を取る場所、食事を取る場所、
計画を立てる事でこれからどれ位の時間が必要になってくるか?
認識している情報を踏まえて途中での計画修正も可能です。
こういう事が出来ないと無理矢理目的地に着こうとして、
必要以上に速度UPや無理な追い越しをしかねません。



【ポイント? カーナビがわりのスマホは自分で見ない】

カーナビの代わりにスマートフォンを使っている場合、
カーナビと比べてかなり画面が小さくなります。
それによって画面を注視するというような事になってはいけません。
法律上、カーナビの画面を注視することは違反行為。
運転者は運転に集中し助手席の人に画面を見てもらって下さい。


【ポイント? 同乗者の言葉に踊らされない】

「もっとスピード、上げられないの?」「前の車、追い越しちゃえよ。」
友だちが集まって出かける旅行ではそんな言葉があがることもあるかもしれません。
そういう声に惑わされて技量以上の運転をすれば、もちろん事故に繋がります。
断る勇気を持ち、自分の技量を正しく把握して運転して下さい。
それが、まず事故を防ぐ方法です。

GWに運転する、不慣れなドライバーの皆さん。
以上を忘れずに、楽しい休日を過ごして下さい。