第124回 高校生と自転車

2017/08/31

そろそろ始まる新学期。
自転車で通学する中学生 高校生は多いでしょう。
中学生も勿論ですが 特に高校生のみなさん
自転車に乗っている時の交通事故には気をつけましょう。

今週は公益財団法人 交通事故総合分析センター
研究部 主任研究員の山口朗 さんにお話を伺い
「高校生と自転車」を追跡しました。


去年2016年に交通事故で死傷した人は およそ 62万人 。
そのうち自転車に乗っていたのは およそ 9万人。
だいたい 7分の1 。

2016年の「乗用車 対 自転車の事故」による死傷者を年齢別に見てみると
被害者となった自転車の運転手には顕著な特徴があります。
15〜18歳が他の年齢に対して突出して多いのです。

16歳 ー 約3,500人
17歳 ー 約3,000人
15歳 ー 約2,500人

この年代は高校生にあたる年齢。
学齢別に見てみると、やはり高校1年〜3年生が
他の学齢に対して多くなっています。
さらに学齢別に分けた死傷者数を「登下校中」と「登下校中以外」で見ると
中学生と比較して増えた分は ほぼ「登下校中の事故」にあたります。

では 自転車がどこで乗用車との事故に遭遇しているのか? というと
これは自転車に乗った高校生に中学生も含めた2016年 データですが
76%が交差点で発生をしています。約3/4です。

交差点の規模で見てみると 比較的小さな交差点で多くの事故が発生していて
大きな交差点ほど 事故発生の割合は低くなっています。
さらに交差点の規模よって 発生する事故の形態にも大きな特徴があって
小さな交差点では自転車と乗用車の出合い頭の事故が多くを占めています。
交差点の規模が大きくなるにつれて出合い頭の事故が減り
乗用車が右左折中の事故の割合が増えています。
自転車と乗用車の交差点での事故の90%以上は
出合い頭か乗用車が右左折中です。

交差点以外の4分の1の場について。
歩道が3分の1 第一通行帯が3分の1 残りが3分の1。
歩道の場合はコンビニから乗用車が出てきて
歩道を走っていた自転車とぶつかる出合い頭の事故
車道から道路沿いの駐車場に入るため右左折をした時に歩道を走る自転車とぶつかる事故
などが歩道では発生をしています。

第一通行帯は複数車線なら一番左側の車線 往復2車線なら走行車線 
自動車と自転車が同じ方向に走っている自転車を乗用車が追い越しや追い抜き 
もしくはすれ違いの時に接触をするという事故。

非分離道路はセンターラインの無い道路。
乗用車と自転車が同じ方向に走るだけでなく対面走行するケースもあるので
出合い頭や右左折中・追い越し・追い抜き・正面衝突
ありとあらゆる事故が混在しています。

つまり 高校生の自転車通学は危険。
2年生・3年生も、もちろんですが
通学路の自転車運転に慣れない高校1年生
まだ、自転車で危険な目にあっていないので
スピードを出しすぎたり 友だちとふざけたりするのかもしれません。
充分 気をつけて下さい。