第131回 平成29年 秋の全国交通安全運動 後編

2017/09/28

30日 土曜日までは平成29年 秋の全国交通安全運動の実施期間。
今週と来週は「平成29年 秋の全国交通安全運動」を追跡します。

コメントは警察庁 交通局 交通企画課の斉藤久晃さんでした。
後半の今日 紹介したのは2つのポイント。

▶︎ 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底

▶︎ 飲酒運転の根絶 



<全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底>

一般道路における運転席と助手席のシートベルト着用率は9割以上。
ところが後部座席の着用率は4割にも満たない状況です。
後部座席でシートベルトを着用していないと事故に遭遇した時に
車外へ放り出されるなど重大な事故に発展する可能性が高くなります。
シートベルト非着用の致死率は着けている時の約14倍というデータもあります。

チャイルドシートは6歳未満の子供には着用が義務化されています。
ところが使用率は約6割。
使っていても車両への取付けが不十分だったり使用方法が不適切な場合には 
交通事故時にチャイルドシートがシートベルトから分離する 
子供がチャイルドシートから飛び出してしまうなど
本来の機能が発揮できないことがあります。

チャイルドシートは国の安全基準への適合が確認された表示あるものを使い
子供の体格にあったものを選んで下さい。     
また 助手席の使用では膨張するエアバックにより被害が及ぶ場合があります。
できるだけ後部座席に乗せてあげるようにして下さい。
やむを得ず助手席で使用する場合は座席をできるだけ後ろまで下げて
必ず前向きに固定しましよう。


<飲酒運転>

厳罰化や行政処分の強化などにより
飲酒運転による交通事故は年々減少傾向になっています。
それでも未だに飲酒運転による死亡事故が年間約200件。
去年のデータでは飲酒せずに起こした事故と比べて
死亡事故になる確率が約8倍と非常に高くなっています。

飲酒をしたら運転しないことはもちろんですが、
周りの人もお酒を飲んだ人に運転させたり
車を運転する人にお酒を飲ませるようなことは絶対にしないでください。
       
気をつけたいのは飲酒したあと相応の時間が経たないと
体内にアルコールは残っていて飲酒運転になってしまうこと。
アルコールの分解能力には個人差がありますが
一般的に500mlのビールを飲むと分解に約4時間かかるといわれてます。
車を運転する時は それを考慮した飲酒時間飲酒量を心がけましょう。

飲酒運転はドライバーがやらなければゼロにできること。
本当に飲酒運転ゼロ社会を実現したいものです。

斎藤さんからの最後のメッセージは
この交通安全運動をきっかけとして家庭や地域・社会において
交通ルールやマナーを共有し実践していくことで
より交通事故の少ない社会を実現しましょうというものでした。

この機会にドライバーの方は日頃の自分の運転を見直しましょう。
そして 家族と一緒に交通安全について話してみてはいかがでしょうか。