第141回 自転車安全教育指導員制度

2017/12/07

「自転車安全教育指導員」という制度を聞いたことはありますか?
交通事故発生件数のおよそ2割を占めるのが自転車交通事故。
その安全な運転を一般に教える人たちの資格を今朝は追跡しました。

一般社団法人 全日本交通安全協会
安全対策第二課長の原田和良さんによると
「自転車安全教育指導員」制度のスタートは昭和50年。

当時は国民の自転車保有台数の急増。
自転車関与の交通事故も増加していました。

自転車安全教育の必要性が指摘され
全日本交通安全協会に設けらました。

具体的には全国で行われている自転車安全教室の場で
自転車の正しい乗り方など安全指導に従事する人たちです。

40年が過ぎた今 自転車安全教育指導員は全国におよそ1万4千人。
特別の研修を受けて指導員を育成できる特別指導員が約900人。
合計 1万5千人ほどの指導員がいます。

資格取得のためは各都道府県交通安全協会による指導員講習を受講。
認定されるという形になります。
特別指導員については全日本交通安全協会が行う
特別指導員講習を受講する必要があります。

指導員になる人の中心は全国各地域の交通安全協会の関係者。
ボランティアとして活動している人が半数以上だということです。
その他 自治体の交通安全対策担当の職員 小学校等の先生
自転車販売関係の方々 交通安全教育に携わる警察官もいるとのこと。

行政・学校・警察関係で交通事故対策や交通安全に携わっている方は、
講習によって正しい情報を身につけ 自転車の安全な運転を指導できます。
この資格がさらに交通安全に寄与することに繋がるかもしれません。

自転車安全教育指導員が活躍する自転車安全教室は
地域によってさまざまなカタチで行なわれていますが
子供の交通事故防止の観点から小学生等対象とした教室が中心。
保護者も一緒に受講するものや中高生を対象としたもの
あるいは高齢者を対象としたものが行われています。

主には自動車教習所のようなコースや
一般道路を再現したような模擬コースで
交通法規にのっとった正しい自転車の乗り方
安全な乗り方を指導しています。
あるいは座学を組み合わせたものなど多種多様。

自転車交通教育指導員という制度を覚えておいてください。
お父さん・お母さんの立場にある方には
地域の自転車安全教室に親子で参加し、
考えるきっかけづくりとすることをお勧めします。