第182回 平成30年 秋の全国交通安全運動 前編

2018/09/20
明日9月21日金曜日から30日日曜日までは
「平成30年 秋の全国交通安全運動」期間。

今週と来週は 警察庁 交通局 交通企画課 
渡辺友佳子さんに いま交通事故について 
気をつけるべきことをお話していただきます。





平成30年「秋の全国交通安全運動」のポイントは4つあり
今週は、そのうちの2点を、お聞きしました。


1) 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止

<子ども>

昨年1年間に交通事故で死傷した15歳以下の子どもは約4万人。
減少傾向にはありますが、減っているというだけにすぎません。
今なお多くの子どもが命を落とし、怪我を負っている事実を解消したいもの。

小学生の歩行中の死傷者は登下校中が約35%。
時期を見ると春に加えて10、11月に事故が多くなっています。
まさにこれからの季節、一層の注意が必要です。




        
子どもが交通ルールやマナーを学ぶことは大切ですが
「危ない」「気を付けて」といった抽象的な言葉では 
何が危ないのか? 理解できていないこともあります。

道路を渡る時は「まず止まる」、「右と左から車が来ないかをよく見る」、
「車が来ていたら待つ」という「止まる、見る、待つ」を合言葉に
子どもと一緒に道を歩きながら、安全確認の方法を実践しましょう。

また、子どもは大人の行動をよく見ています。
大人が交通ルールのお手本になるよう心掛けて下さい。


<高齢者>

65歳以上の高齢者の交通事故死傷者の数は約9万3,000人。
こちらも減少傾向にありますが、他の年齢層と比較すると、
事故にあった場合の死亡率は6倍以上もあります。

昨年は歩行中の交通事故で65歳以上の方が約千人亡くなっています。
特徴を見ますと「横断歩道ではないところを渡る」など
高齢者自身も交通ルールを違反していた例が目立ちます。
また「夜間の道路横断中」や「自宅から半径500m以内」で
事故に遭うケースが多いです。





ドライバーの皆さんは、高齢者は歩く速度がゆっくりで
車に気付きにくい場合があることを理解し
年齢層に限らず、歩行者を見かけたらスピードを緩めたり、
一時停止をするなど、優しい運転を心掛けましょう。

反対に高齢者が運転者の時の問題もあります。
個人差はありますが、年齢を重ねるごとに運動能力は衰えます。
衝突の被害を軽減するブレーキなどを備えた
安全運転サポート車に乗り換えることも検討しましょう。





運転に不安を覚えるようであれば
お近くの免許センターや警察署に相談しましょう。
周囲は高齢者の運転環境に気を配りましょう。


2) 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止

交通事故件数は日没前後1時間が最も多くなっています。
特に10月から12月が多く、5月から7月の約3倍です。

<ドライバー>

ドライバーはヘッドライトの早めの点灯を心がけましょう。
歩行者や自転車をいち早く発見できます。
また、自分の存在を知らせることにもなります。
対向車や前を走る車がない状況ではハイビームを活用しましょう。


<歩行者>

歩行者は反射材をつけることで安全を得られます。
ドライバーから見て、反射材を着用している歩行者は、
着用しない歩行者より2倍以上手前で発見できると言われています。


<自転車>

自転車の運転者も早めのライト点灯を心がけましょう。
また、反射材を身に着けて自分の存在をアピールしてください。

自転車の事故では「一時停止」などを怠たるなど
自転車側に法令違反が認められる場合が多く見られます。
自転車も車両であるという認識を持ち、交通ルールを守ってください。

また、頭部が致命傷となって亡くなる事故が多くなっています。
ヘルメットを着用するようにしましょう。