第216回 右折時の事故に注意

2019/06/07

ドライバーの皆さん。
交差点を右折する時に「ヒヤリ」とした経験はありませんか?





交差点での車の右折は、かなりの危険が潜んでいるシーン。
データに表れています。

警察庁の資料『平成30年中の交通事故』から
「事故類型別・道路形状別 交通事故件数」を見ると
事故類型が「人対車両」「車両相互」「車両単独」と3つある中で
「車両相互」の“右折時”が交通事故全体の【 8.1%】を占めています。

ちなみに他の「車両相互」の事故を見ると

  左折時       → 【4.4%】
  進行中の追突    → 【3.2%】
  正面衝突      → 【2.1%】
  追い越し追い抜き時 → 【1.7%】
  すれ違い時     → 【1.0%】



「車両相互」の右折時【8.1%】を超えているのは、
「車両相互」の“出会い頭【24.8%】と
「車両相互」の“進行中の追突”以外の“その他”【31.6%】だけです。





車の運転において右折時は
特に気をつけなければいけないことがわかったと思います。

しかし、右折時の事故は車両相互だけではありません。
歩行者や二輪車を巻き込んでしまう事故もあります。

公益財団法人 交通事故総合分析センター(ITARDA)が、
去年1月に発表した「交差点右折時の対歩行者事故」を見ると
平成28年の歩行者が死傷した交通事故は全国で5万1千6百件。
そのうちの45.5%、2万3千4百件が交差点で起こっています。

これをさらに事故で最も責任が重い立場の
第一当事者を四輪車と二輪車に分けます。
運転者は直進、左折、右折、どの状態だったのかを見ると

事故の第一次当事者はほぼ四輪車。
その四輪車の右折が圧倒的に多く8,715件となっています。
ちなみに二輪車の右折は73件。
直進626件より少ないですが、左折39件より多くなっています。





では右折時に、どんなことに注意すべきか?
少し古いデータですが、平成19年から平成13年まで、
5年間の事故当事者の構成を死傷事故で見ると

・四輪車 と 自転車 ― 30%
・四輪車 と 四輪車 ― 26%
・四輪車 と 二輪車 ― 23%
・四輪車 と 歩行者 ― 21%

多少の違いはありますが四輪車に対して、
自転車、四輪車、二輪車、歩行者の構成はあまり変わりません。
運転している時は全ての対象を気に留めましょう。

ただ、死亡事故だけに絞って見てみると、
構成比率は変わって四輪車と歩行者が42%となります。
交通弱者である歩行者には特に注意です。
また、道路の幅が広いほど四輪車同士の事故が多くなっています。





1つ、興味深い数字があります。
事故の第一当事者である四輪車のドライバーに、
信号無視があったかどうかという調査結果。

信号交差点での交通事故は「右折」によるものが最も多く
平成23年で3万8千件、一方で「直進」は3万2千件ありました。
この2つの信号無視の有無を確認すると、
「直進」には信号無視が51%もあり、「右折」はわずかに3%。
「右折」の場合は、信号無視はほぼなく、
しかし、事故が起きてしまっているのです。

つまり、主な人的要因は「安全不確認」。
まずは、しっかり安全確認をした上での右折を心がけて下さい。

また、対歩行者では「脇見運転」が、他の事故構成より多くなります。
対向車に気をつけたあとは交差点内に歩行者の存在がないか?
あらためて確認してから右折しましょう。先を気にしすぎるのも禁物です。

四輪車 対 四輪車の事故で最も多い人的要因は「判断の誤り」で2割。
急ぎすぎは事故の元。ゆとりを持って曲がれるタイミングで右折しましょう。
対向車を気にして急いでハンドルを切った先に、
歩行者がいることも充分にあり得ます。
その時に「あっ」と思っても、間に合わないかもしれません。

これまで右折の時に 
どのくらい注意を払っていましたか
もしかすると 慣れた場所ほど 安全確認が不十分になったり
大丈夫だと見切りで右折してしまうかもしれません
これを機会にあらためて右折に気をつけて。