第232回 令和元年 亜希の交通安全運動 後編

2019/09/27

週明けの9月30日 月曜日までは、
「令和元年 秋の全国交通安全運動」実施期間。
今週は、その重点ポイントをお伝えする、後編をお送りしました。
お話を伺ったのは警察庁 交通局 交通企画課の 熊谷 優子さん。

今週、特に絞って話を聞いたのが、今回5つある重点ポイントのうち、
「子供と高齢者の安全な通行の確保」についてです。

それは小学生以下の子供の死者、重傷者数は減少傾向にあるものの
今年の4月以降、子供が犠牲となる事故が相次いで発生していること、
さらに高齢者の死者数も減少傾向ですが、
依然として死者全体の半数以上を高齢者が占めているからです。

幼児も含めて小学生以下の子供は歩行中の事故が多くなっています。
高齢者は歩行中と自転車乗用中が多く、歩行中では70%以上を、
自転車乗用中でも約66%を高齢者が占めています。
特に10月から12月は、1月から3月に比べると高齢歩行者の死者数は3割以上、
高齢自転車乗用中の死者数も4割以上多くなっているので注意してください。

また最近、日本ではあまりに多くの車が信号のない横断歩道の前で、
歩行者がいるのも関わらず、停車しないと指摘されています。
横断歩道では歩行者の優先が義務づけられていること。
ドライバーは横断歩道手前における減速義務と
横断歩道における歩行者優先義務を再認識して下さい。

平成30年度交通安全ファミリー作文コンクール 
警察庁長官賞を受賞した当時小学1年生 
永幡樹一くんの作文を紹介しましょう。

僕の弟は車椅子に乗っています。
まだ3歳なので、疲れて道路の真ん中で急に止まったり、横断歩道の後、
段差が上れなくて困る事があります。
そんな時、すぐ近くを車がスピードを出して通ると、とても怖いです。

それから、僕の家の近くを、白い杖を持ったおじさんが通ります。
そのおじさんが横断歩道を渡るのをみていたら、周りの車は、
おじさんが渡り終わるまで、皆止まって待っていました。
僕はその時、車に乗っている人達がとても優しいなと思いました。

大人はいつも忙しそうです。車も急いで道を通っています。
だけど、僕の弟や白い杖のおじさんのように、
道をゆっくり通らなければならない人もいます。

だから、白い杖のおじさんを見守った車みたいに、
みんなが優しい人達だといいと思います。
そうすれば、誰でも安心して外を歩ける町になると思います。



とても心に訴える大人のドライバーも考えさせられる作文。
子供たちの目はこういうふうに見ているのだということを
ハンドルを握るみなさんに心にとめておいてほしいと思います。

ところで一方、一方で、交通事故に遭ってしまう歩行者、
自転車を運転している人の側にも多くの割合で法令違反があります。
今年上半期では、交通事故で亡くなった歩行者、
自転車運転者の3分の2に、信号無視などの法令違反がありました。
歩行者も自転車運転者も、まずは交通ルールを守ることを徹底してください。
また、日が落ちるのが早くなるこれからの季節は特に、
夕暮れ時と夜間の歩行に注意するようにしましょう。

最後に熊谷さんからのメッセージです。

この交通安全運動を契機として、交通ルールの遵守と
思いやり・ゆずり合いの気持ちを持った交通マナーの実践をお願いします。
また、子供を交通事故から守るため、
地域ぐるみで子供を見守る活動に御協力ください。

自動車と歩行者の衝突による死亡事故では自動車は速度超過していることが多く、
特に夕暮れ時は約3割、夜間は約5割に速度超過が認められます。
ドライバーの皆様は、交通法規を遵守して、安全な速度で走行してください。