第244回 視覚障害者に向けた交通安全啓発

2019/12/20

視覚障害者は目で見て判断が出来ない、あるいは難しいため、
健常者よりも交通事故の危険にさらされる可能性があります。

東京 豊島区では、そんな視覚障害者の交通安全に力を入れ始めました。
今週は、その取り組みを探りました。





豊島区役所 土木管理課の増子嘉英さんによると
きっかけは区内で起こった去年12月の交通事故でした。

重く受けとめた豊島区と池袋・目白・巣鴨の3警察署が
視覚障害者を対象にする交通安全教室の合同開催を決めたのです。
直近の1月、そして9月に、交通安全教室は行われました。

内容は平成30年の交通事故発生状況や
交通事故の防止、反射材の効用についての講義。
反射材については参加した視覚障害者の方の持ち物に
シールやキーホルダーを取り付けたそうです。
また、最新式の音響式信号機について
警視庁と区内の警察署の警察官が説明しました。





多くの健常者は交通安全の基礎的なことを
忘れていたり、そもそも知らなかったりするもの。
視覚障害者もそれは変わらないはず。
より危険が多い視覚障害者向けの交通安全教室は、
命を守るための有意義な時間になるはずです。
  
増子さんによると豊島区は視覚障害者の交通安全啓発を
継続的なものにしていきたいと考えています。    
障害福祉課が行なっている
助成金を使った歩行時間延長信号機用の小型送信機
「シグナルエイド」の給付を継続してやっていく予定。
さらに区内のバリアフリー化を進めていく意向です。

主にクルマを運転するドライバーにお願いしたい
視覚障害者への配慮をうかがったところ
歩行を妨げる車の違法駐車や自転車の放置をしない。
点字ブロックの上に物を置かない。
道路利用者の中にはさまざまな障害を持つ人もいる。
そのことを常に念頭に置いて運転してほしいとのことでした。

視覚障害者の方にとって障害物を避け、
本来進むべきところを外れてしまうことは大きな危険が伴います。
違法駐車、自転車の放置、絶対にやめましょう。