第246回 2020年初回 交通安全トピックス

2020/01/04

2020年が幕開けました。
クルマを運転する皆さん、オートバイに乗る皆さん、
新しい1年も交通安全を心がけて無事故の1年を送りましょう。

歩行者の立場にある皆さん。
交通事故は多くのケースで歩行者の規則違反が絡んでいます。
「歩行者は交通弱者で注意するのはクルマやバイク」という考えNG。
自分の安全は自分で守ることを常に考えましょう。





2019年が終わり、各都道府県で、
1年間の交通事故データがまとめられています。

東京都内での2019年の交通事故死亡者は速報値で累計133人。
減少傾向は続いて前年2018年から10人の減少です。
減っているという点では、評価できます。
しかし、1年で133人もの命が失われているのです。

「自分は死亡事故なんて起こさない」。

「自分は交通事故に遭って命を落とすことなんてない」。

根拠のない自信を持つことは今すぐやめましょう。
きっと多くの事故当事者も事故の直前まではそう思っていたでしょう。
起きてしまったら取り返しがつかないのです。

東京都内の交通事故の死亡者を年齢層別に見ると、
「少なくとも54人」が65歳以上の高齢者。
クルマ、オートバイ、自転車に乗っている時は、
高齢者の行動に特に気をつけるようにしましょう。
高齢者が身近にいる方は日常生活で注意を促すようにして下さい。





さて、2019年は12月に施行された改正道路交通法で
スマートホン使用など「ながら運転」の罰則が強化されました。
そして、これからは「あおり運転」についても厳罰化される見通しです。
12月6日、警察庁が自民党の交通安全対策特別委員会で明らかにしました。

これまでは・・・

前方のクルマに激しく接近、挑発 

不必要な急ブレーキ 
       
左側から追い越す 
       
極めて接近する幅寄せ 



といった運転をした場合、違反点数は「2」、
罰則は「3ヶ月以下の懲役、または「5万円以下の罰金」でした。


後方車が急ブレーキ、急ハンドルで避けなくてはならないような進路変更 


これは違反点数「1」または「5万円以下の罰金」でした。

これを、かなり厳しくすることが考えられているようです。
検討されているポイントを挙げると

◼︎  道路交通法を改正して「あおり運転」を法律上で定義

◼︎  1度の違反で違反点数「15」以上、免許取り消しとする

◼︎「あおり運転」で免許取り消しとなった場合、1年以上、再取得できないように設定

◼︎  罰則は「2、3年以下の懲役」または「30万円以下の罰金」を軸に検討

◼︎  摘発する対象は「通行の妨害」をすることを目的として
 「交通の危険を生じさせる恐れ」を引き起こした場合などにする



かなりの厳罰化となりますが、
最近、報道される「あおり運転」は、かなり悪質。
こうした法整備は、社会が求めるところでしょう。





そして、去年11月に内閣府と厚生労働省が、
保育園や幼稚園など、保育施設園児の安全を確保するための
「キッズ・ゾーン」設定の推進について都道府県などに通知を出しました。
滋賀県大津市で起こった信号待ちの保育園児が巻き込まれて亡くなった事故など、
子どもが被害者となる交通事故が相次いでいるためです。

キッズ・ゾーンとして設定されるのは、
保育施設を中心に原則500メートルの範囲。

設定されたあとは保育施設を管轄する市町村などの担当部署が、
都道府県警察や道路管理者と協力し、
ドライバーへの注意喚起や意識啓発を行います。

想定されているのは「ガードの設置」や「路面の塗装による注意喚起」など。
それぞれの道路環境に即した施策が求められます。

小さな子供たちは自分の身を守りきれません。
社会全体で守っていく意識が必要です。
有効なキッズ・ゾーンが全国に設置されていくといいですね





2020年。
より交通事故の少ない社会にしていきましょう。
それは社会を構成する一人一人の義務です。