第248回 反射材の効果

2020/01/17

早朝や夜に屋外を歩く時に反射材を身につけていますか。
反射材は歩行者を交通事故から守る大切なツール。
警察や行政によって強く使用が呼びかけられています。
      
交通事故に遭う危険が高い子どもや高齢者は特に身に着けるべきもの。
今週は『反射材使用の効果』をお伝えしました。

去年暮れに福島県警察が1月から11月末まで
県内で起きたクルマと歩行者の死亡事故を調べたところ
夜間に起きたクルマと歩行者の交通事故は182件。
内訳は亡くなった人は17人で重軽傷を負った人が164人でした。

その方たちが反射材を身につけていたかどうかを見ると、
死亡者のうち反射材を着用していた人は17人のうち0人。
重軽傷者は164人のうち9人。

反射材の着用率が低いということもあるでしょうが、
反射材を身につけていれば、この数字はもっと減ったかもしれません。

以前、全日本交通安全協会が、
全国の1千人ほどを対象に行ったアンケート調査を見ると

<反射材を知っている人>  89.5%

<反射材が安全性向上に効果があると感じている人>  94.1%


ところが

<歩行者として反射材着用している人>  19.5%

ずいぶん少ない結果となっています。
身につけない理由として多い3つの理由は

面倒くさい
カッコ悪い
クルマや自転車がライトを点灯しているので必要だと思わない


「面倒臭い」「格好悪い」は、ひとまず置いておいて
「クルマや自転車がライトを点灯しているので必要だと思わない」を考えると
夜間に運転者から歩行者が見える距離は着ている服の色によって違ってきます。
一般的に言われているのがクルマがヘッドライトを下向きにしている時で

黒っぽい色 約26m    明るい色  約38m

これに対して

認定されている反射材の視認性 57m以上 

乾いた路面を時速60kmで走っている時
運転者が歩行者に気づき、ブレーキを踏んで
クルマが止まるまでの距離は約44m。
単純な数字上では歩行者が反射材をつけていない場合
クルマは歩行者を避けることができないことになります。
一方で57m以上先から歩行者に気づけば安全性は格段に高まります。

そして、「面倒臭い」「カッコ悪い」といった反射材を着用しない理由。
これについては、反射材もひと昔前とずいぶん様変わりしました。
ネットには「おしゃれな反射材を世界から集めた」というショップもあったりします。

夜の時間が長いフィンランドやエストニアなどでは
反射材の着用が法律で義務付けられています。
そのため、ふだんのファッションに取り入れることができる
リフレクターグッズがたくさんあります。

反射材の効果と最近の状況がわかっていただけたでしょうか。
子どもや高齢者に薦めることはもちろん、
みなさん自身も、反射材の着用、考えてみてください。