第263回 スピードを出しすぎた結末・・・

2020/05/01

今週の「なるほど! 交通安全」は,
『スピードを出しすぎた結末・・・』でした。





このGW、東京はかなりクルマの交通量が減っています。
ほとんどの人が不要不急の外出を控えているからでしょう。  

ただ、時にはスーパーに買い物へ、
あるいは、やらなければいけない仕事、
必要な用事で出かけることもあるでしょう。
そんな時に公共交通機関を避けて、
マイカーを利用する人が増えているようです。

ある調査によるとコロナ禍がクルマの利用状況に
どんな影響が表れているかを調査したところ
「減った」人が30%いる一方で「増えた」人が20%いました。
いつもはあまりクルマを運転しない人が、
ハンドルを握る機会が増えているのかもしれません。

そうした方はもちろん、日常的にクルマに乗っている人でも、
道路が空いているからと、ついスピードを出し過ぎてしまうのは危険。
それに速度超過は、もちろん道路交通法違反です。





運転に必要な情報の90%以上が視覚に依存すると言われていますが、
走らせているクルマの速度が早くなるほど視界は狭くなります。
時速30キロだと100度ある視界は時速70キロだと70度に。
時速130キロだと、わずか30度になってしまいます。
つまりは、速度が速いほど、危険に気づきにくくなります。

そのその危険に気づかない時間もクルマは走り続けているわけですが
1秒間にどのくらいクルマは進むのかを見てみましょう。


<時速30キロ> → 約 8m

<時速60キロ> → 約17m

<時速80キロ> → 約22m

<時速100キロ> → 約28m






そして、クルマの進行する動きに対して、
ブレーキを踏んでも直ちに停まることはできません。
運転中に何らかの危険に気づき、停車するまでには3つの段階があります。


危険の認識→(空走距離)→ ブレーキを踏む→(制動距離)→  クルマが停まる


 峇躙韻鯒Ъ院廚靴討ら「クルマが停まる」までの距離を『停止距離』と言います。
停止距離=空走距離(,ら△泙如法楡動距離(△らまで)。
空走距離も制動距離もスピードが出ているほど長くなるので
必然的に、速い速度で走っているほど、停止距離は伸びます。

一般的な目安として言われているのが

<時速 20キロ> 空走距離6m 制動距離2m 停止距離 8m

<時速 40キロ> 空走距離11m 制動距離9m 停止距離20m

<時速 60キロ> 空走距離17m 制動距離20m 停止距離 37m

<時速 80キロ> 空走距離22m 制動距離36m 停止距離 58m

<時速 100キロ> 空走距離28m 制動距離56m 停止距離 84m

<時速 120キロ> 空走距離33m 制動距離81m 停止距離 114m



例えば、前方30mで子どもが飛び出してきたとしたら
時速50キロだと停止距離は27mなので危険を回避できますが、
時速60キロでは停止距離37mなので危険を避けることはできません。





また、衝突してしまった場合、
当然、衝撃はスピードを出しているほど大きくなります。
およそ1.5t(TOYOTAプリウスぐらい)のクルマに乗っているとしましょう。

走行速度別の運動エネルギー量は、時速30キロを基準にすると、
45キロで2倍以上、60キロで約4倍、80キロで7倍以上、100キロで11倍以上です。
その結果、クルマが歩行者と衝突した時に時速30キロで致死率10%が、
時速50キロだと80%以上にもなってしまいます。

そんな事が起こってしまったら悲劇でしかありません。
現在の状況で道路が空いているからといって、
スピードの出し過ぎには、決してしないようにしてください。