第362回 令和3年度 JA共済 全国 小・中学生 交通安全ポスターコンクール

2022/03/11
今週は去年の暮れに入賞作品が発表された
『令和3年度 JA共済 全国 小・中学生 交通安全ポスターコンクール』についてお伝えしました。

お話を伺ったのは全国小・中学生交通安全ポスターコンクールを担当する
JA共済連 農業・地域活動支援部 大久保真紀子さんでした。

今回で記念すべき50回目を数えるこのコンクールは
交通事故死者数が非常に多かった1972年のスタート。
交通安全への意識を高め幅広く社会に呼びかけることを目的とし
これまで多くの子どもたちが参加してきました。

子供たちが創作するポスターには、
その時の社会の交通安全に対する関心ごとが顕れます。
全国から10万4,754 点が集まった今回は『スマートフォンの使用マナー』を訴求する作品が、
前回よりさらに9%増え、8年続けて最多テーマだったそうです。
“歩きスマホ”が社会問題として常態化している現状への
子どもたちの問題意識の高さがうかがえますと大久保さん。

それでは
受賞作品を4点紹介しましょう


まずは内閣府特命担当大臣賞
岡山県 岡山市立京山中学校2年 上尾 美咲さんの作品



「ながら運転・歩きスマホ」をテーマにしたポスター。
絵を通して目の前の危険に気付いてほしいという願いが伝わってきます。



農林水産大臣賞
広島県 広島市立飯室小学校6年 藤井 奏さんの作品



「ガードレール」をテーマにしたポスターです。
普段当たり前のように街で見かけるガードレールの役割、大切さに改めて気付かされる作品です。



警察庁長官賞
青森県 南部町立福地中学校3年 川守田 茜さんの作品



飲酒運転をテーマにしたポスター。
昨年には千葉県で下校中の児童の列に飲酒運転のトラックが突っ込むなど
重大事故が発生しているにも関わらず、
なくならない飲酒運転による事故が減ることを願ったもの。



文部科学大臣賞
新潟県 加茂市立須田小学校5年 織原 胡桃さんの作品



反射材をテーマにしたポスター。
運転する側、歩行者側どちらか一方ではなく、
お互いが気を付けることで事故が減ることを願っている作品です。


「子どもは大人が思っている以上に交通安全に強い関心を持っているもの。    
ポスターを見て家族で交通安全について話し合うきっかけにしてほしい」
「子ども達の交通安全への願いを自分事として、日頃から安全運転に努め
子どもたちのよいお手本になって頂きたいです」と大久保さん。

JA共済のホームページ内特設サイトでは受賞作品や過去の作品集も掲載しています。
是非、ご覧になっていただきたいと思います。

大賞作品12点を掲載したカレンダーが3月中旬に全国の小中学校に送付されます。
また、3月中は受賞作品を車体に掲出したラッピングバスが
福島、東京、神奈川、静岡、滋賀、徳島、熊本の全国7エリアを走っています。
見かけた時にはいっそう交通安全への思いを強く持ってください。

第51回の募集要項は6月下旬にJA共済のホームページ内特設サイトで公開予定です。
次回もどんな創造性あふれる作品が応募されるのか、楽しみですね。