第375回 雨の日の運転に注意(後編)

2022/06/10
今週、関東甲信地方は梅雨入りしました。これからしばらくは雨が多い季節。
交通事故の危険は高まるということで、今回は「視界不良」についてお伝えしました。
お話をお聞きしたのは、JAF東京支部 事業課 交通環境係 杉本 実さんでした。





ドライバーの皆さんは経験上、理解していると思いますが
雨が降っている時は視界が悪く、周囲の音が聞こえにくい、
従って事故の危険は、高まります。

まず車の運転であれば速度を落とすことが大切。
そして、ヘッドライトを点灯しましょう。
対向車、横を走る車、後続車とお互いに存在を認識しあうためです。

また、歩行者や自転車利用者は反射材を身につける
明るい色の服装を着るなど、クルマに自分の存在をアピールしましょう。





さらに、雨が降っている夜に気をつけなければいけないのが「グレア現象」。
夜間、自分の車と対向車のヘッドライトの光が交錯した時に、
お互いの光が反射しあって間にあるものが見えなくなることです。
雨が降っている夜は、路面が濡れて、ライトの光が乱反射しるので特に注意が必要。





視界の悪い雨の季節の運転に備えて
クルマのパーツをしっかりメンテナンスしましょう。

フロントウィンドウ/リアウィンドウは
雨で濡れた時に視界が悪くならいよう綺麗にして油膜を取り除きます。
曇った時にはデフロスターを利用して曇りをなくします。

そして、ワイパーもチェック。
ワイパーについては吹きムラ、吹き残し、ビビリ音が出たらゴムの交換時期かもしれません。
多くの製品は年に一度の交換を推奨しています。

ウォッシャー液は真水ではなく、市販製品の利用がおすすめです。
使いたい時に残量が無いということがないように定期的に点検して下さい。

サイドミラーも視界確保のために重要。
これも汚れを落とした上でコーティング剤を使うことがおすすめしますが
雨を弾く揮発性のものではなく、雨を貼り付ける親水性タイプがいいとされています。
水滴がつかず、クリアに見ることができるからです。





まずは視界を確保するためにクルマをメンテナンス。
運転する時にはスピードを出さない。
雨が降ったら存在に気づいてもらうためにライトを点灯する。
また、クルマを運転している時に人間は視覚と聴覚で周囲の交通環境を認識するので
特に雨の中を走行している時には大きな音で音楽やカーラジオをかけない。
これらのことを実行して、雨の季節の事故を近づけないようにしましょう。