第437回 長時間運転の眠気と疲れに注意

2023/08/18
お盆シーズンのUターンラッシュは終わりましたが、
まだ、お休みが続いている方、これから夏季休暇をとる方もいるでしょう。

長い時間のドライブで気をつけたいのが”眠気”と“疲れ”。
心身が健康状態にないと事故に繋がります。

独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 研究員 鈴木 一弥さんにお話を伺い、
今週は「長距離運転の眠気と疲れに注意」をお伝えしました。





疲れた状態で運転をすると、運転への集中が劣化して危険な状態になります。
特に睡眠不足状態などで起きる眠気を我慢して運転すると危険。

公益財団法人 交通事故総合分析センターの交通事故統計データによると
2019年の死亡事故は2,434件。そのうち96件が居眠り運転によるものでした。
      
もちろん「居眠り」と言っても全てが長距離運転に起因するものではなく
死亡事故中の割合は3.9%と高くありません。
それでも年間100件近く起きていわけですから注意は必要でしょう。





まずは、長い時間を運転する前には、
たっぷりと、快適な睡眠をとることが大切です。

運転する前の夜は7〜8時間の睡眠をとることが推奨されています。
また、前の日にしっかり眠るだけではなく、
「睡眠負債」と表現される睡眠不足の蓄積を
それまでに、しっかり無くしておくことが大切。

6時間の睡眠が2週間続くと、
2晩徹夜した状態に近い脳機能低下が起こると報告もあります。

快適な睡眠をとるためのコツを2つお伝えしましょう。
1つめは日中に日光に浴びること。外出する必要はありません。
室内の明るい窓際でも十分な光量は得られます。

2つ目は就寝時刻の2時間前に40℃程度のお湯で15分入浴する。
体温の変化で深い眠気を誘われやすいとされています。





少しでも疲れたな、眠いなと思ったら仮眠をとるべき。
その時の時間は短かくても長くても良くなく15分から30分が適度。
仮眠をとったあとは車外に出て新鮮な空気を吸い
体を少し動かして身体を覚醒させます。

ちょっとの眠気に対しては刺激。
冷たい飲み物、風、ガムを噛む、会話をする。
意識的に自分に刺激を与える工夫をしましょう。





長距離運転で危ないことの1つが、
疲れている、眠たくなった、にも関わらず、
何時までにどこに着かなければいけないからと無理に先を急ぐ状況。
大切なのは運転計画とゆとりです。

運転計画のポイントは

走行するルートを決めて距離を認識しておく

安全な平均速度を設定する

出発時刻と ゆとりをもった到着時刻を決める

そのスケジュールには休憩場所と休憩時間も組み入れる

この作業をすれば、無理に急ぐ状況にはなりにくいですし、
いちど脳内でコースを走った感覚になるという点においても安心です。





最後に長い時間ハンドルを握る人は大変。
同乗している方は、できるだけドライバーの安全運転に配慮しましょう。