9月21日(土)から30日(月)までは令和6年 秋の全国交通安全運動期間。
今週と来週はその大切なポイントをお伝えします。
お話を伺ったのは警察庁 交通局 交通企画課 安全係 久米川智昭さんです。
今年上半期の交通事故死者数は1,182人で
昨年同期とほぼ同数、前年同期比1人増となっています。
状態別に見ると歩行中が445人。
自動車乗車中399人。二輪車乗車中204人。自転車乗用中132人。
前年同期比では、自動車・二輪車・自転車乗車中は、
それぞれ数人減少していますが、歩行者が29人増えてしまっています。
歩行中死者数は3年連続の増加でした。
特に夜間、飲酒した65歳未満の歩行者による横断歩道以外を横断中や
路上横臥、つまり道路に横たわっていたことによる死者数の増加が目立っています。
夜にお酒を飲む時には気をつけましょう。
他に目立った点は、自転車乗用中死者数は減少傾向ですが、
自転車側に法令違反がある事故は8割程度で高止まりしていること。
自転車の利用者が携帯電話等を使用していたことによる
死亡・重傷事故が近年は増加傾向にあることも気をつけたいところです。
75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数は10件減りましたが、
「ブレーキとアクセルの踏み違い」による事故は 前年同期比で約2.9倍です。
今回の重点ポイントは3つ。
① 反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止
② 夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶
③ 自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
今回は①について、詳しく説明していただきました。
日没が早まってくる今の時期、反射材用品やLEDライトは、
歩行者にとって、自分の身を守るための必需品。
夕方〜夜間に屋外を歩く場合は、年齢層に関わらず、
反射材、LEDライトを身につけるほか、明るい目立つ服を着用するのが効果的です。
道路を横断する時には横断歩道を渡り、
信号に従うといった基本的な交通ルールを守って下さい。
歩きながらスマートフォンを見たり、操作することはやめましょう。
高齢歩行者は加齢に伴って身体機能が変化することを意識して下さい。
道路の横断歩道ではないところを横断できると思って渡っても
道路を渡り切る前に左側から走ってきたクルマが自分に到達してしまうこともあります。
お酒を飲んでいる時は、判断や行動が鈍くなるので、より危険です。
まずは、横断歩道を渡る。自分の動きを過信しない。
ご家族の方も機会がある時に注意を促して下さい。
子どもの交通安全については、お父さん、お母さんなど保護者の方は、
毎日の生活や教育の場で子どもが道路を正しく横断できるよう、
また自らの安全を守るための交通行動をとれるよう繰り返し話して聞かせて下さい。
そして、一緒に街を歩いている時には実践して見せて下さい。
減少傾向にありますが、子どもが命を落とす事故はゼロではありません。
安全意識を子どもが自発的に持つことが危険回避に繋がります。