第23回 ドライブレコーダーの今

2015/09/03

以前はバス・タクシー・トラック など
運送業の車輌がつけるものだったドライブレコーダー。
今、個人の需要が伸びています。

ドライブレコーダーの一般販売がスタートしたのはおよそ10年前。
今回、取材をしたオートバックスによると
本格的に広がりを感じ始めたのは3年ほど前のことだといいます。

タイミング的には2012年4月に京都 祇園で起こった事故のあと。
自分が事故にあってしまった時に、その状況を明らかにする事で、
責任の所在が明らかになる証拠として
画像を撮っておくという心理がはたらいたからでしょう。

実際、オートバックスでは2015年のドライブレコーダーの売上げは前年比2倍に迫る勢い。
取り扱いメーカーは3年前の3・4社から10社以上に増えているといいます。
結構なお値段ではないかと思う方も多いかもしれませんが、実は意外とリーズナブル。

1万円以下の低価格帯のモデル、1〜2万円のスタンダードモデル、
2万以上の高機能モデル、3つ価格帯に分かれています。

値段が上がると画質が高画質になり、
GPSや衝撃を感知した時間の画像を消さない機能などがつきます。
また撮影する視野角も広がります。
最近では当て逃げ対策で駐車時に録画が出来る機種を探す人も増えているそうです。

ドライブレコーダーには以下のような設置タイプがあります。

○ 最もスタンダードなフロントガラスに吊り下げる「ワンボディ型」
      
○ カメラをミラー裏に本体をコンソールBOXなどに入れる「セパレート型」

○ 純正ミラーにつける「ミラー一体型」

○ 2カメラの「ワンボディ型」と「セパレート型」

モニターの画面サイズが1.5〜2インチ前後。
折り畳み携帯の画面とほぼ同じ位の大きさが主流です。
2カメラというのは前方カメラに加えて、
もう1つ後方や室内を同時に録画できるカメラがついている機種です。

基本的に、エンジンをかけ、電源が入ると、録画スタート。
メディアはSDカード。容量がフルになると上書きします。
Gセンサー機能がついていれば衝撃を受けた時間は消されずに保存されています。

そして、当初は「もしも」の時の状況記録が目的だったドライブレコーダーが、
今、別の効果で、注目されています。それはドライバーの安全意識が高まる事。
自分が危険な運転をすれば、それも記録に残ってしまうわけですから、当然と言えば当然。
本来、こうしたモノに頼るべきではないですが「効果」を無視しないほうが良いでしょう。

また、インターネット社会の今、旅行先の風景を録画して、
あとから家族で楽しんだり、動画投稿サイトにアップするといった
新しい使い方をする人も増えているようです。

「もしも」の時、自分の安全運転を証明できるように、
また、ドライブの記録用として、ドライブレコーダーはさらに注目され、
販売が拡大していく兆しがあります。