3月半ば。
まだ、地域によっては雪の降るところもありますが、
春が近づいてきました。
寒い時期を乗り越えた愛車は、故障とまではいかなくとも、
どこかに不具合が生じていたりするかもしれません。
春先はいちど、クルマをチェック&メンテナンスする時期です。
今回は、そのポイントを自動車ジャーナリストの高根 英幸さんにお聞きしました。
まず、春先に確認したいのはクルマの下まわり。
泥、砂、雨水、凍結防止剤の影響を受けやすく
錆びによるパーツの欠落や故障リスクがあるため
定期的な洗浄とコーティングが重要になるところです。
特に凍結防止剤の成分はいわば塩。
タイヤが巻き上げて車の下回りにつくと金属部分に腐食が進み
最終的に穴が開く、部品が折れるということが起こりかねません。
そこで、いちどしっかり洗浄とメンテナンスすることをオススメします。
整備工場やディーラーで錆止めコーティングなどをしてくれるサービスもあるので
必要だと判断したら、そうしたものを利用して下さい。
そして、タイヤ。
そろそろ夏タイヤに履き替える方も多いでしょう。
タイヤの空気圧も非常に大きく変動しやすい時期。
タイヤ交換と同時にしっかりと空気圧もチェックしましょう。
タイヤの空気は、自然と少しずつ抜けていくので
定期的に確認して充填することが大事。
万が一、タイヤの空気圧が低いまま走っているとパンクしてしまう
高速道路を走っている時だったらバーストする危険もあります。
タイヤは劣化するとひび割れや溝の降下が起こりますが
タイヤの側面にひびが入ってきたらもう使えないタイヤだと思って下さい。
その場合は新品に交換しましょう。
次にバッテリーの状態確認。
冬はバッテリーにとって厳しい季節。
温度が低い状態で使っていると、急に作動力が落ちることもあります。
始動時にセルモーターの回転が鈍く感じたら、危険信号が出ていると思いましょう。
バッテリーのコンディションは、ディーラーやガソリンスタンドなどで見てもらえます。
また、最近はバッテリーテスターという専用品や車にバッテリーを接続したままで
充電できるような充電器もあって、それらを使うことでもコンディションはチェック出来ます。
使い方は全然難しくなく、自分で利用することも可能です。
さらにエンジンオイルの状態の確認。
最近のエンジンオイルは非常に低粘度で柔らかい性質なので
季節ごとにエンジンオイルのグレードを変える必要はありません。
つまり、一年中同じオイルを使えますが、一年使うとオイルは汚れて劣化しています。
特に近所の買い物、駅までの送迎といった、いわゆる「ちょい乗り」をしていると
エンジンオイル内に未燃焼のガソリンや燃焼した後の水蒸気が溜まりやすくなります。
そうすると、ますますエンジンオイルの潤滑性能が低下してしまいます。
そこで、エンジンオイル点検ができるディップスティックを引き抜いて
一度拭き取ってから差し込むと、エンジンオイルの量とか汚れはチェックできます。
それに加えて、匂いを嗅いでガソリン臭がしたら
燃料によってかなりエンジンオイルが希釈されていると思って下さい。
さらに、エンジンオイルを入れる給油口を取って
裏側を見ると水蒸気が付いていたり、白濁しているオイルがついていることがあります。
これは水分混入で、オイルの性能を劣化させてしまうので、早めの交換を考えましょう。
それから冬の間にワイパーが凍結して劣化、
或いはワイパーブレードが曲がってしまっているかもしれません。
ワイパーの作動とウォッシャー液の確認も忘れずに。
また、エンジン周りのベルト類。
こちらも経年や寒さで劣化している可能性があります。
突然、寿命を迎えて走行中に危険が生じてしまうかもしれません。
状態を見て、必要なら早めの交換をしましょう。
暖かい春を前に、愛車の点検とメンテナンスをしっかりやって、
楽しい春の行楽シーズンを迎えましょう!