LIVE REPORT

放送日時:2013年11月30日[土]
ゲスト:Fried Pride

Information

類まれなる歌唱力を持つヴォーカリストShihoと超絶技巧のギタリスト横田明紀男の2人からなるジャズユニット。
2001年9月、日本人初の米国コンコード・レーベルからアルバム「Fried Pride」でデビュー。
日本人離れした歌唱力と誰にも真似できないギタープレイで各方面から注目を浴び、毎年アルバムを発売。
2004年8月に発売した4thアルバム「That’s My Way」ではグラミー賞アーティストでもある“マーカス・ミラー”、“ギル・ゴールドスタイン”、“マイク・マイニエリ”と共に作品を制作、発売。
この作品をきっかけに本格的に海外での活動をスタートさせた。現在までに米国ニューヨーク・ブルーノートをはじめ数々の海外公演やイベントに出演。
常に現在に満足せず、新たな可能性を2人で築き独自のサウンドやプレイスタイルはもちろん、ワールドワイドな活動も積極的に行い人々を魅了していく。

アルバム『evergreen』
アルバム『evergreen』
税込\3,150-


■LIVE
『Fried Pride CD発売ツアー「evergreen」』
12月1日(日)松江・Music Bar Birthday
12月23日(月/祝)大阪・Billboard Live OSAKA
12月24日(火)金沢・もっきりや

※その他の詳しい情報はオフィシャルページをご確認ください。

「Fried Pride Official Web Site」
http://www.friedpride.com/

Fried Pride 写真

LIVEレポート

秋は、Jazzが特に似合う季節。
秋から冬へと移り変わる11月の終わり、
KIRIN BEER Good Luck Liveにお迎えしたのは、
FRIED PRIDE(フライドプライド)のお二人です。

紅葉にも負けない真っ赤な髪のボーカリストShihoさんと
ブラックのハットスタイル、ギター横田明紀男さん。
先日、「EVERGREEN」というアルバムをリリースされました。
この作品は、1970~80年代にラジオから生まれた多くのヒット曲の中から
全国の人気ラジオDJ達がセレクトした名曲をカバーしたもの。
マイケルジャクソン、ジミヘン、エリックカルメン、
ボビーブラウン、モトリークルー、チャカ・カーン…と
EVERGREEN=色あせない歌い継がれる生きた音楽が
フライドプライドカラーで、新たな魅力を生み、
耳を惹きつける一枚。どの曲も衝撃です。

ライブでも、さらに惹きつけてくれました!

ライブ・パート1。
横田さんがギターの弦を弾いたその一音目から
グイッと惹き込まれるカッコ良さ!
“EASE ON DOWN THE ROAD”
モータウンで昔行われたミュージカル「THE WIZ」。
ダイアナロスがドロシーを、マイケルジャクソンがかかしを演じたその作品からのカバー。

NYの女性Jazzボーカルを彷彿とさせるShihoさんの歌声。
マイクを離しても、負けないその迫力のある響き。
駆け抜ける弦!実力派のお二人。
フライドプライドのパワフルな姿にどんどん気持ちが高揚していきます。

続いては、横田さんの秀逸なモノマネから・・・笑
井上陽水さんのカバー“リバーサイドホテル”
大人の色香漂ういい女なリバーサイドホテル。
女性がこの曲を歌うと、歌詞の印象がまた変わってきますね。
Shihoさんのスキャット、横田さんの超絶技巧ギターのソロに身体が反応!
息を飲むほどの演奏は、全身に鳥肌です。

CM中、横田さんから「なんか今日調子いいんだよね。」と嬉しい一言。
ライブ後にファンの方が
「いつも最高だけど、今日は本当に素晴らしいかった」と。
こういう瞬間に立ち会えているって、心から幸せ。

ライブ・パート2では、
ニューアルバム「EVERGREEN」から。
アルバムのお話を聴かせて下さった後、
ちょっとセクシーに“POPSICLE TOES”を。
マイケル・フランクスのカバー。
艶やかな声に、大人のゆとりを感じるギター。
とびきりのラブソングをしっとりと。

そして、マイケルジャクソンの
“ANOTHER PART OF ME”
手拍子も追いつかないほどの横田さんの速弾き。
まばたきがもったいない・・・
一人のギタリストが、一本のギターで、
こんなに表情を変えていくなんて。圧倒的!
呼吸さえも許してくれないような展開。
「2人とも目立つのが好きなので。」というShihoさんの言葉のように、
2人ともエッジが立っている。でも、調和している。
フライドプライドって!なんてユニット!!!

「まだまだ歌っちゃうよ。」という
Shihoさんの言葉で始まったライブ・パート3では、
マイケルジャクソンが「この世にある曲で一番好きだ」と言っていたという
チャップリンがかいた“SMILE”
「切ないときも、もう駄目だと思った時にでも、
そんな時こそ笑顔でいればきっと人生まだまだ価値があるものだと
発見することが出来るっていうそんな曲です。…SMILE」
Shihoさんの曲紹介にじーんときました。
まるでお花が咲くかのような優しいギターのフレーズ。
これまでの勢いとはがらりと空気を変えて、
一ワード一ワード、抱きしめるように歌うShihoさん。
スマイルと歌った時の笑顔が美しい。
横田さんの深みのある繊細なギターがShihoさんの歌声に
そっと寄り添い、微笑みかける。

さらに、フライドプライドがライブで一番演奏しているという
バートバカラックの“CLOSE TO YOU”
横田さんも大好きな曲であると共に、思い入れの強い曲。
ガットギターでちょっと変わった弾き方をするときに、
この曲を毎日、毎日、左手が痛い痛いと思いながらも弾いていたのだそう。
(お陰で、左手にはボリュームのある筋肉が!)
ギターファン垂涎の横田さんのギター。
変幻自在のリズミカルなカッティングに気持ち良くのせてもらい、
サビでは、ファンの皆さんも一緒にコーラスを。
最後のShihoさんのバードボイスには震えました。

そして、最後は再び横田さんのモノマネも入り(笑)
マイケルジャクソンの“BAD”
パーカッシヴなギターに、低音が胸を打つ声。
ファンキーで、ソウルフル!
思わず叫ばずにはいられませんでした。
最後の最後まで衝撃を与えてくれるフライドプライド。

時間を巻き戻して、もう一度最初から聴きたい!と思わせる
抜群のライブでした。
これから、全国ツアーがスタートしますが、
間違いなく生で「観る」「体感する」ことをおススメします。
フライド・プライドのお二人、本当にありがとうございました。
ライブの様子

ライブの様子

Set List

  • 1.Ease On Down The RoadA
  • 2.リバーサイド・ホテル
  • 3.Popsicle Toes
  • 4.Another Part Of Me
  • 5.Smile
  • 6.Close To You
  • 7.Bad
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