清竜人 やしろ教頭「あ、やしろ教頭と言います。」

清 竜人先生「清 竜人です。よろしくお願いします。」

やしろ教頭「…」

清 竜人先生「…」

やしろ教頭「…いきなりこういうの、構えちゃいますね、なんか(笑)。どうやって話をしたらいいのか… 緊張しますね。」

清 竜人先生「はい。」

やしろ教頭「今回の曲(※『プリーズリピートアフターミー』)を聞かせてもらって… 放送でも言わせてもらったんですけど、ホント、自分たちがこの学校でやっていることを、この曲を通して、代弁してもらった気がしてて。嬉しかったんですよね。なんか。」

清 竜人先生「ありがとうございます。」

やしろ教頭「いや、ホントにこちらこそ。曲をつくるとき、具体的に、『こういう人に聴いてほしい』っていうイメージはあるんですか?」

清 竜人先生「そうですね…。今までに、20曲くらいリリースしてきたんですけど、これまでは、誰かというよりは、自分に向けて作ってきた曲のほうが多い気がしますね。
もちろん、聴いてくれた皆さんに共感していただけるといいなと思ってつくってはいるんですけど。ただ、今回の曲に関しては、実は、とある自分の友達に向けて書いた曲なんです。だから、今までの自分の曲には、あまりないタイプの歌詞になっているとは思います。」
ー『愛する』ということを、いろんな視点で見てきた

やしろ教頭「清先生の音楽を聴いていてすごく思うのは、『早いなあ』ってことなんですよ。
『もうココにたどり着いたんだ』って。今、21歳ですよね?僕は34歳なんですけど、この学校の教頭になるまで、衝突ばっかりで。
ずっと、何かに対して『VS』な雰囲気で生きてきたというか…。もちろん、身近に大切な友達はずっといたんですけど、もっと広い『世間』や『世界』に対して、優しさを持つって考えが全くなかったんです。この学校の教頭になってようやく、たくさん傷ついている人がいるってことに気付いて、それからやっと、ちょっとずつ出てきたんですけど…。だから、僕なんかと比べちゃってアレなんですけど、清先生は『早いな』って。清先生が、外側に向けて優しさを出せるようになったのって…いや、そもそも、そういう自覚はあるんですか?」

清竜人 清 竜人先生「うーん…。そういうことを考え始めたのは、すごく最近のことです。僕も、そういう境地にまだ全然到達できていないとは思ってて。でも、リリースを重ねるにつれて、歌詞もメロディーも、いい意味でメッセージ性が強くなってきているとは思います。なんでそうなってきたのかは分からないんですけど…人とか音楽とか映画とか本とか、その時々で、いいものにめぐり逢えているという実感はありますね。」



やしろ教頭「あと、『ラヴ』(※2ndアルバム『WORLD』収録)とか、清先生の、恋愛をテーマにした曲を聴いていても『早いな』って思うんですよ。
僕、ココ2年くらい、現実の恋愛を通じて、愛についてじっくりと考える機会があったんですけど(笑)、そのとき気付いたのは、日本では、『愛され方』の話ばっかりしてるなって。本当は、『どうやったら愛されるのか?』よりも、『どうやって人を愛したらいいのか』の方がよっぽど大事だと思うんですよ。で、清先生の曲を聴いてると、まさに、どうやって愛そうか、みたいな話が多くて、『この人、もうここもクリアしてる!』って。僕も、そんな風に生きたいなあって思うんですけど…清先生は実際、そういう恋愛スタイルなんですか?」

清 竜人先生「どうですかね…(笑)。でも、自分が今までつくってきた曲を振り返ってみると、ラブソングみたいなものがすごく多い気がするんですけど、確かに、『愛する』ということを、いろんな視点で見てきたというか。人をどう愛そうかと考え抜いて、その時々で出した何通りかの答えが、いくつかの曲になってるとは思います。」