第一回 第二回

RIP LOCKS! HIP HOP講座


画像

画像
「ちょうど僕がRAP始めた頃って、コンテストが無くなった時代だったから。そんなにデモを作ることは多くはなかったけど、でもMTR(マルチトラックレコーダー)を買って録ってましたね。
ちなみに初めてデモで作った曲のタイトルは「刻一刻 (こくいっこく) 」です(照)。この言葉って、その頃のラッパー達の間では、よく使われてる言葉だったんですよね・・・。

デモを作るときに注意してほしいのは、高価ではない (チープな)機材で録ってると、細かいところまでこだわるのが面倒になって、"コレでいいかな?" って妥協しちゃうんですよね。でも実は、他の人たちって、そういうところを聴いてるから。面倒だけど細かいところまで、こだわったほうがいいと思います。
そして大事なのは・・・、"シンプルさ"。何曲も入ったデモテープ。最初にイントロを入れてくる人がいるんだけど、全体の流れとかが大事なのは分かるんだけど、デモテープなので、自信のある曲を1曲目に持ってきてほしい。そのほうがシンプルでいいと思いますね」

画像
「昔の僕は、全て好きな言葉、全て必要な言葉で埋め尽くす・・・って感じでリリックを書いてました。で、1回そのことでRYO-Zクンと討論したことがあって(笑)。

RYO-Zクンは、"RAPで語れることなんて、わずかしかないから。そのちょっとだけ、をパーカッシブに・・・" って言ってて。で、それもあるなって最近は思うんですよ。"16小節の8小節目あたりにパンチラインを入れとけ!"・・・と、ボクらの師匠であるRHYMESTER先生に教えられましたしね(笑)。
言いたいことをツラツラと書くだけじゃなくて、ワン・フレーズを印象的に聴かせるために、あんまり関係ない言葉を入れていくのもアリかも。僕はリリックを紙には書かないんです。全て頭の中。特に車の中でリリックを考えることが多くて、その方が集中できるんですよね。
こないだ、「STAND BY ME」のリリックを全て終えたとき、山梨県の奥地まで行ってました(笑)。KICK THE CAN CREWの頃はワンバースだけだったから、割とすぐに行って帰ってこれたのに、ソロだと3バースもあるから、結構遠くまで行っちゃうんです(笑)」

そしてLITTLE先生をゲスト講師に迎えて行われた5月5日オンエアのデモテープの授業「RAP LOCKS!」もチェックしてくれ!

画像





RIP LOCKS! HIP HOP講座


画像

画像
PES先生「録りたいパフォーマンスがあるなら、まずは録音機材を手に入れよう。楽器屋さんに行くと、ハードディスク・レコーダーっていう専門の機材が売ってるんだけど、直接マイクを挿せるし、カンタンに録音&再生ができる。8トラックもあればバウンスすりゃいいからそんなに高価なものじゃなくてもOK。(※とは言っても、40,000円くらい)」

RYO-Z先生「オレはとりあえず、思いついたらラップをケータイの録音機能つかって吹き込んだりもするよ(笑)」

画像
RYO-Z先生「いきなりトラックを作るのは大変だから、既に発売されてるアーチストの曲のインスト (カラオケ・トラック) を使う、っていうのもテだね。
アナログ・レコードのシングルには、もともとインストが入ってるけど、海外盤のシングルCDにはインストが入っている場合が多いから、誰かの曲を聴いてて"オレだったらこうやるぜ!" ってのがあったら、そのインストの上に、自分のオリジナル・ラップをのせてみよう!」

画像
RYO-Z先生「オレらがラップを始めた頃は、"クラブ"(というライブをする会場)を借りると、かなり値段が高かったんで "ライブハウス" を使ってました。当時はライブハウスでHIP HOPをやるってのは珍しかったんだけどね。料金が安いから、チケットをさばくノルマもそれほど高くないし、今だったらターンテーブルとか環境も整ってると思うから。そこでまず、自分のパフォーマンスを披露してみてはどう?」

PES先生「ライブがどうとかって言うよりボクの場合は、"まず名前を覚えてもらおう" って思ってましたよ」

この2008年1月28日に行なわれた授業内容を詳しく知りたい生徒はここからチェックしてくれ!

画像

第一回 第二回