
「江戸のエコ事情を再発見した」SF作家
石川 英輔 (いしかわ えいすけ)

日本は明治維新によって近代国家への道を歩み出した。
それは近代工業をベースとした国づくりであり、そのための主なエネルギー源は化石燃料だった。
それに対して、江戸時代の社会を支えたのは太陽エネルギーであり、太陽が育てる植物を徹底的に利用し、物を生産し、それを循環させるシステムを築いた。江戸時代はその意味で「植物国家」だったと、石川氏は考える。
さらに江戸時代の人たちは今でいうリサイクル活動を活発に行い例えば、着古した浴衣はおむつとして使われたり、食べた後の排出物は肥料や燃料として再び利用するなど生活に根ざしていたのである。
こういったリサイクル活動こそ、現代社会でもっとも留意すべき点ではないだろうか。江戸の生活にエコロジーを再発見した石川はこう言う。
「江戸の暮らしは質素でした。今の私たちの生活はそういう辛さがなくて便利だけれども、でも、その分だけ失っている。便利な分だけ、地球の表面に張られた空気と水の薄い皮の部分をぶち壊している」
のだと。
参考HP: 『環境goo 「WEB講義」』
参考文献: 『 ecobeing 』 |
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