11月5日のミドリトマモルは・・・ back next

私財を投げ売って日本の森を守ろうとする
Clive Williams Nicol (C. W. ニコル)
10代でカナダに渡り、その後北極生物の研究者として働いていた。
C.W.ニコルは、1980年執筆活動をするために日本にやってきて出会ったもの、それは美しいブナの森だった。荘厳な雰囲気に圧倒され、その場に立ち尽くしたまま気がつけば涙が溢れていた。

しかし、当時の日本は、経済活動のためにひたすらに自然破壊を続けいていた。

そんな日本の姿を見て、深く絶望した彼は、日本の森をふたたび野生動物の棲める豊かな森に戻したいと私財を投売り、荒れ果てた里山を購入する。「アファンの森」と名付けられた。
その森は、自分の小説の印税が入っては隣接する土地を少しずつ、少しずつ、買い足して行き、自ら森を大切にする事で、少しずつその息吹を戻していく。

現在では様々な生き物が暮らせるようになったその森は、「アファンの森」と名付けられて、長野県に寄附されている。
これは、日本中の森が蘇るための一歩となることを願っての行動であった。


C.W.ニコルは森を再生することで、
日本人の忘れかけていた日本の心を思い出させてくれる存在である。

参考HP: 『 (財)C.W.ニコル・アファンの森財団 公式サイト 』