2月21日のミドリトマモルは・・・ back next

で発電する男
對馬 勝年 (つしま かつとし)
雪国、青森で育った對馬は、1年の3分の1を雪の下で暮らした。
これは60年の人生ならば、20年ということになる。
本来、雪は災害として捉えられてきたが、そんな雪にも価値が存在するのではないかという問題意識から、對馬は雪で発電しようと研究をはじめる。

一キロの雪を溶かすには八十キロカロリーの熱が必要。
しかし逆に言えば、雪一キロにそれだけのエネルギーが潜んでいるということになる。
八十キロカロリーは、ゆで卵一個分の熱量。
大したことがないようだが、ひと冬に何億、何十億個ものゆで卵が降ってくることを想像すれば、すごいエネルギーではないか。これを活用しない手はない。

札幌市に一年で降る雪の量は1600万立方メートル。
これをすべてエネルギーに変えることができれば、市内で年間に必要とされる冷房のエネルギーをすべてまかなえて、なおかつお釣りがくる計算である。

對馬は言う。
「我々のまわりは宝石箱だ。未知のことがびっしりと詰まっている。そこから宝石のひと粒を、つまみあげることが研究なのだと思う。人によって人生観が違い、見る角度も変わるからこそ、様々な宝石が見つかる。だから、君たちがそれぞれユニークな生き方をしている、そのことがとても貴重なんだ」


参考HP: 『 ほっとほくりく』