2月27日のミドリトマモルは・・・ back next

地球規模の問題を一気に解決する未来の乗り物を開発した男
渡邊賢弐 (わたなべ けんじ)
現在もなお、問われ続ける地球温暖化。
その原因のひとつとなっているのは、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンなどから排出される、硫黄酸化物や二酸化炭素などの、排気ガス。

渡邊が疑問を持ったのは、今から45年も前のことだった。
当時、家庭環境に恵まれなかった渡邊は、高校卒業後、航空自衛隊に入隊。そんなとき起きたのが、オイルショック。

渡邊は、「これからは石油でない、地球上に豊富に存在し、環境に負荷をかけない水素の時代だ」と思い立ち、除隊。その後、水素エネルギー開発研究所を立ち上げ、すぐに、HAWシステムというエンジンの開発にとりかかった。

HAWシステムとは、水素のHydrogen、空気のAir、水のWater、この3つの頭文字を取ったもの。つまり、水素と水で動く車である。

エンジンシリンダー内で水素を燃やし、そこに水を霧状に吹き込むと、水蒸気爆発が起こる。HAWシステムは、そのエネルギーでピストンを動かすという、画期的な方法であった。
しかも、燃やしても排気ガスを一切発生させず、ただ水が残るだけ。大手メーカーが何百億投入しても開発出来なかった水素エンジン車を、 70歳の渡辺が、開発に成功したのだ。

中国では、今年の北京オリンピックに、3000台の水素自動車を走行させる予定もあるとのこと。しかし、日本ではまだまだ。

この水素エンジンの発明は、エジソンの白熱電球の発明に匹敵するともいわれている。

渡邊は言う、

「原油の高騰・化石燃料の枯渇・環境汚染の深刻化などの問題を、一気に解決できるこの技術が、なぜ大手メーカーから無視されているのか、よく判らない。設備がない、予算がない、というのは言い訳。高い理念と情熱で成せ!!」

参考HP: 『 この動画がすごい!水で動く車』