「宮下草薙」宮下兼史鷹さんおすすめ漫画!!
劇光仮面 / 山口貴由
これは星をつなぐ者たちの物語である。 僕は何者でもない。僕は器に過ぎない。――それこそが僕の強さだ。 そんな想いを胸に秘め、29歳の青年、実相寺二矢はアルバイトで日々を暮らす。 舞台は「現代」、テーマは「特撮」、主人公は“何者にもあらず”!?!? 『シグルイ』『覚悟のススメ』の鬼才、完全新境地の最新作!我々は山口貴由の本当の才能をまだ知らなかった。
スペシャルゲスト!「路傍のフジイ」鍋倉夫先生が登場!
今回は、「路傍のフジイ」鍋倉夫先生先生が登場!
「次にくるマンガ大賞2024」にもノミネートされた、「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の話題作!
まず、40歳過ぎの独身で会社員、見た目がパッとしない主人公のフジイさんのキャラをピックアップしようと思ったキッカケを伺いました。
学校や会社で目立たないタイプの人とたまたま話したことを、たまに思い出した時に「今、あの人何しているんだろう?」という人を中心に置いて漫画を描いたらどういう作品になるのかな、ということから制作。
作品の中では、フジイが幸せの指標のように扱われる存在。孤立しているやつがいい?おひとり様ブーム、フジイメンタルがあれば最強など漫画の中のエピソーを上げつつ、狩野さん、倉持さんも学生の頃を思い出したり、昨今のニュースやSNSの時代を交えながら、人と比べてしまう「幸せ」や「承認欲求」について話し合いました。
この作品を書こうと思ったキッカケは、最初は音楽漫画を描こうと思っていたところ行き詰まっていたところ、パッと主人公のイメージが浮かんで1話目ネームを執筆。編集さんに見せたところ「いいですね」と反応があり連載に!
そして、多趣味な藤井については、「才能がなくていいキャラクター。幸せに生きる才能だけは持っている」という意外な設定…!そこから、意外な内面が見えてきて、周りの人達の心境に変化が出てくる展開も見どころ!
気になる恋愛についての今後の展開は、この先どうしようとまだ先生もわかっていないそう…!
謎めいているからこそ少しづつ藤井さんを見せていかなければならないという難しさも!心のセリフがないキャラクターなので、他の周りの人によってがどう見えているのかをこだわっているんだとか!
後半は、漫画家生活のお話を伺いました。
漫画家歴は12〜13年。子供の頃から漫画が好きで漠然となりたいなと思っていて、大学の卒業手前で慌てて描き始めたそう。3作目で「アフタヌーン」の新人賞を受賞してデビュー!「アフタヌーン」は、岩明均先生が好きで「ヒストリエ」が掲載されていたことから応募!
そして、花沢健吾先生のもとでアシスタントをされていた鍋倉夫先生!「アイアムアヒーロー」の最後の5年を担当。ZQNを描くのが楽しかった、先生のファンだったこともありずっと緊張していた、ネームを見てもらいアドバイスを頂いたことがある、というエピソードも!
最後に、初連載作品の将棋漫画「リボーンの棋士」のお話も伺いました。大学の頃、ニコニコ動画でAIと棋士が戦い始めた頃に見ることにハマっていて、作品の題材にされたそう!
鍋倉夫先生、ありがとうございました!
コーナーへのメッセージは、番組HPからお送りください!
路傍のフジイ / 鍋倉夫
まだ誰の眼中にもない真ヒーロー、フジイ! 職場では空気みたいな存在感の独身男性。なのに、その生き方は破格の格好良さ! コスパとかマウントとか承認欲求とか、そういうものの為に戦ってる人生がなんだかどうでもよくなってくる…我々の価値観の外側で生きる男がここにいる! 前作『リボーンの棋士』で才能を炸裂させた鍋倉夫氏が新たに生み出した令和のニューヒーロー「フジイ」が、みんなが囚われている「幸せ」の概念ごと、爽快にぶち壊してゆく!