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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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REPORT

第101回 9月21日「ごま油」前編
2025.09.21
一般にアフリカのサバンナ地方が原生地と考えられているゴマ。
5千年以上前の紀元前3000年までに、人類はナイル川流域で栽培を始めていたようです。

世界四大文明が花開いた土地では、ゴマがさまざまな利用をされています。
メソポタミアではお酒の原料として。インドではアーユルヴェーダのアイテムとして。
古代エジプトでは、灯油、香料、ミイラづくりの材料、そしてごま油として。

日本にゴマが伝わったとされるのは縄文時代の後期、中国大陸から。
奈良時代には栽培が始まり、同じ頃に大陸から搾油技術が伝わったことで
ごま油が作られるようになり、灯油としても使用されていたようです。

そうしたゴマの食への利用が、全国に広まったのは鎌倉時代。
きっかけは中国から摺鉢がもたらされたこと。
江戸時代になる頃には、胡麻和えや胡麻豆腐など
現代の私たちが食べている料理のレシピも生まれています。

そして、何より江戸時代に生まれ、江戸の三大名物となった天ぷら!
江戸前で獲れた魚を、臭みを抑えるために大活躍したのが、油の中でもごま油でした。
浅草に残る最も古い天ぷら屋は、今でも100%のごま油を使っています。
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