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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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REPORT

第142回 7月5日「提灯」前編
2026.07.05
提灯の起源とされているのは中国。
一説よると、そのルーツは西暦25年から220年の後漢の時代まで遡ります。
古くから携帯用の灯りとして、また祝祭行事の飾りつけとして、使われていました。

今も中華街に行くと、たくさんの赤や黄色の提灯を見かけます。
中国で赤は富や名声や繁栄を象徴する色、黄色は幸運を象徴する色。
商売繁盛を祈願してのカラーリングなのです。

そんな提灯。
中国から日本にはいつ頃伝わったのでしょうか。
1116年に書かれた「朝野群載」という文書が、日本で提灯についての最も古い記載とされ、
遅くとも平安末期にはあったようです。当初のものは、竹で作った箱に、和紙を貼り付けた、
籠提灯(かごちょうちん)のようなタイプ。折りたたむことはできませんでした。

そして、室町時代の終わり頃になると、蛇腹状に折りたためる提灯が考案されます。
当時の絵巻に、葬儀の列の中に提灯をぶら下げている人が描かれているので、
仏具的な役割もあったのかもしれません。
現在も、お盆の時期には先祖の霊が迷わず家に帰って来られるよう
目印として盆提灯を灯す習慣が残っていますよね。

その後の戦国時代から江戸時代にかけて、
提灯は戦場や祭礼などで使われるようになりましたが、
この頃はまだ、貴族や武士や僧侶など上流階級が使うものでした。

庶民が使用するようになったのは江戸時代の中頃から。
蝋燭が大量生産できるようになり、価格が下がったことで安価な提灯が登場、
全国各地に広く普及するとともに多種多様な提灯が作られるようになっていきました。
お盆に提灯を飾るようになったのも、この頃からのようです。
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