ちょっと暗いイメージがあって、なんとなく手にとらずにきてしまったこの作品。しかし！嗚呼、賢治さま、私の思い込みをお許しください！！そこに広がっていたのは、隙間なく綴られた、美しい言葉の数々でした。難解な漢字を使ったかと思えば、簡単な漢字をひらがなで書いているというのにもキチンと意味があって、小川さん曰く『ページ全体を見たときに、デザインとしても美しいかどうかを考えて』字を選んでいたんだそうです。凄い計算・・・。音楽も、そして絵画も愛したという宮沢賢治。彼の銀河には「美」の仕掛けが溢れています。（アシスタント:藤丸由華） 2007年7月22日 ツルゲーネフ 『はつ恋』 2007年7月15日 J.D.サリンジャー 『バナナフィッシュに うってつけの日』 2007年7月8日 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 2007年7月1日 夏目漱石 『こころ』 ドボルザーク交響曲新世界より第２楽章「家路」 / フルトヴェングラー指揮 「汽車は新世界交響楽のように鳴りました」という一節にちなんで。賢治はハミルトンハーティ指揮のレコードを持ち、特にこの「家路」がお気に入りだったそうです。 RIBBON IN THE SKY/スティービーワンダー 「空のリボン」とは天の川のこと、スティービーが心の目で見た天の川の透明感は「銀河鉄道の夜」 世界に重なっているように思います。 天体観測 / バンプオブチキン 少年たちの天体観測への思いが爆発しているＪ−ＰＯＰのヒットチューン。 当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。