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読み始め、「このままストーリーなどはなく、詩のような世界が続いていくのかな」と予想しながらページをめくっていたのですが、それは良い意味で裏切られました。上質なミステリー顔負けの展開。登場人物は一人も無駄なく有効活用され、「蜘蛛の糸のようにおどろおどろしく、綿密に張り巡らされたストーリー」と小川さんが評するその先には、驚きのフィナーレが待っていました。ところでエリザベートとポールは、実在のある姉弟がモデルになっているのだそう。スタジオで彼らの写真を見たのですが、美しいものを愛した“芸術家”ジャン・コクトーが選んださすがの美貌!小川さんとしばし言葉を失いました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2013年10月6日
横溝正史
『犬神家の一族』

2013年9月29日
辻邦生
『安土往還記』

2013年9月22日
正岡子規
『子規句集』

2013年9月15日
シュトルム
『みずうみ』

アーカイブ
メイク・ビリーヴ/キャスリン・グレイソン,ハワード・キール
”「恐るべき子供達」は、「ショーボート」の「メイク・ビリーヴ」の曲に付きまとわれながら書きあげられた。あの小説を愛する人はあのレコードをお求めになって歌わせながらもう一度読み直していただきたいですね。”(ジャン・コクトー全集)・・・いかがでしたか?
サティ:グノシェンヌ 第3番/コンセール・ラムルー管弦楽団 佐渡裕(指揮)
コクトーは、サティを崇拝していました。グノシェンヌの<グノス>は、クレータ島にあった古都クノーソスのこと。エリザベートとポールの末路はギリシア悲劇のイメージですので選んでみました。
あなたの目よりも青く/エディット・ピアフ
ピアフはコクトーのお気に入り。ピアフの死を知ったコクトーは様態が急変し、あいついで亡くなることに。ポールは青い目の持ち主でした。
 
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