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私たちが当たり前に使っている言葉まで解説し、日本語の美しさ、短い言葉に凝縮された深い世界を見せてくれる大岡信さんの『折々のうた』。元日に取り上げた冬編に続いて今回は夏編でしたが明るく色鮮やか、そして躍動感あふれる楽しい詩歌が多かったですね。私は葛飾北斎の「ひと魂で ゆく気散じや 夏の原」という辞世の句に注目。死の床にありながら「死んだら人魂になって夏の原っぱをのんびり行くよ〜」とは、なんという余裕!なんというおちゃめさ!偉大な芸術家なのにこの世に未練を感じないのは、あの世とこの世の境目がなかったからなのでしょうか。江戸っ子の“粋”も伝わってきて、北斎がぐっと身近に感じられる一句です。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年5月28日
ユーゴー
『レ・ミゼラブル(下)』

2017年5月21日
ユーゴー
『レ・ミゼラブル(上)』

2017年5月14日
田山花袋
『田舎教師』

2017年5月7日
寺山修司
戯曲『毛皮のマリー』

アーカイブ
とんぼのメガネ/斉藤伸子
江戸時代の俳人、中村史邦「あたままで 目でかためたる 蜻蛉かな」は小川さんのお気に入りです。
私は月には行かないだろう/小室等
大岡信さんがアポロ11号が月に着陸した1969年ごろ発表した詩に小室等さんが曲をつけて1973年の同じタイトルのアルバムに収録しました。
/NHK東京児童合唱団
「ころげよと いへば裸の子どもらは 波うちぎはを ころがるころがる」という大正時代の相馬御風の歌をイメージして、同じ時代から歌われる唱歌。平和な風景に。♪松原遠く 消ゆるところ 白帆の影は浮かぶ♪
 
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