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冬季オリンピックの時と同じく、サッカーのワールドカップにちなんで開催国の昔話を読むことに。ロシアの民話といえば「おおきなかぶ」くらいしか知らない私でしたが、一度に33編ものお話を一気に読むと、「ロシアの“太郎”は“イワン”」「かしこさが身を助ける話が多い」「男子はすぐ泣く、女子は強い」「お金より家族に価値がある」などなど数々の発見があり、気分はすっかりロシア通です。小川さんは「あんなに国土が広い割に出てくる動物が素朴な家畜系で、地に足付いているお国柄な気がします」と指摘。確かにヤマタノオロチとか、竜とか、人食い虎とか、全然出てきませんでした!ガイドブックを1冊読むより、その国がずっと近くなる昔話集。次回はどこの国とお近づきになれるかな?

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年05月27日
与謝野晶子「みだれ髪」
2018年05月20日
斉藤惇夫「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」
2018年05月13日
三浦綾子「母」
2018年05月06日
T.S.エリオット「キャッツ−ポッサムおじさんの猫とつき合う法」

アーカイブ
別れのノクターン/グリンカ作曲、グースリ二重奏(M.ヴォロネーツ、A.ドガーダヴァ)
グリンカは、クラシックにロシアの民族音楽を取り入れた最初の作曲家、昔話の研究とも深くかかわっています。この本にもたびたび登場する民族楽器のグースリはテーブル型の琴。「魔女と太陽の家」では、王子イワンの帰還を迎えた妹(魔女)は「グースリを弾いていてね」と言うのですが、実はその間に自分の歯を研いでいます。それを子ネズミに知らされたイワンは、ネズミがグースリの上を走り回っているあいだに逃げだします。
ババヤガ(鬼婆)/リャードフ作曲、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団、ムラヴィンスキー(指揮)
「ババヤガーの白い鳥」「海のマリア姫」「牛の子イワン」などに登場するババヤガー。ババヤガーの小屋はにわとりの足の上に建ってくるくる回る。ババヤガーは骨の一本足を小屋いっぱいのばし、突き出た歯を棚にのせ、鼻は天井につかえています。民話の中の妖女、ババヤガーは孤独と知恵を持ち合わせている人。作曲家リャードフがオーケストラのための幻想曲に。
カリンカ/ロシア民謡、オデッサ・バラライカス、リンダ・オブライエン(歌)
ロシアの婚礼の歌。「カリンカ」とは赤い実のなるカリーナの愛称で花嫁の象徴とされています。イワンが賢いお姫さまと結婚してめでたしめでたしの話が多く収められていました。
 
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